中二病でも恋がしたい!

ちゅうにびょうでもこいがしたい

KAエスマ文庫より刊行されている『虎虎』のライトノベル、およびそれを原作としたテレビアニメ。

概要

著：虎虎、イラスト：逢坂望美、によるライトノベル。KAエスマ文庫より2巻まで刊行。

第1巻は第1回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作のひとつ。「着眼点とアイデアが面白く文章のセンスもある」と評価された。

あらすじ

長年続いていた暗黒時代が、終わりを告げようとしていた。

待ち望んでいた平穏な日々へ、新たな一歩を踏み出そうとしていた勇太。

しかし、彼の右腕に異変が起きた。封印していた黒炎竜が疼き出したのだ。

それは、紛れもない、邪王真眼との共鳴によるものだった。

「これで貴方とは契約完了」

勇太が出会った一人の少女。彼女の邪王真眼に、人々が共鳴する。

中二病じゃないあらすじ

高校1年生の富樫勇太は中学生時代、邪気眼系中二病を患っていた。

しかし、そんな黒歴史を中学とともに卒業し、高校ライフを満喫していた。

勇太は周りには中二病だったことを隠していたがひょんなことからある日、クラスメイトで

現役中二病患者の小鳥遊六花と半ば強制的に付き合うことになってしまった。

登場人物

富樫勇太（とがし　ゆうた）

CV.福山潤

主人公。高校1年生。元中二病患者。

一学期の中間テスト後、あることがきっかけで六花と契約を結び、話をするようになった。

非常に面倒見のいい性格のため、六花のことをついつい気にかけてしまい、いつも振り回されている。

小鳥遊六花（たかなし　りっか）

CV.内田真礼

メインヒロイン。高校1年生。

現役中二病患者でクラスでは浮いた存在。

親にも見放され一人暮らしをしており、孤独を感じていたが、勇太に救われる。

丹生谷森夏（にぶたに　しんか）

CV.赤崎千夏

勇太のクラスメイトで委員長。

基本的に優秀だが数学が苦手。何故か中二病を毛嫌いしている。

七宮智音（しちみや　さとね）

CV.長妻樹里

勇太の中学時代の同級生。

中二病患者で、中学時代の勇太の良き理解者だったが、何も言わずに転校してしまった。

アニメでは第2期から登場。

一色誠（いっしき　まこと）

CV.保志総一朗

勇太のクラスメイト。高校1年生。勇太の良き相談相手。

誠実で真面目な性格。それ故にクラスの風紀委員を務める。一方で、大好きという言葉では足りないほど女子を愛しており、メモに情報を集めている、真面目に女子が大好きな変態。しかし、女子とは面と向かって話ができないほどシャイ。

アニメ版ではくみんが好き……らしい。

富樫夢葉（とがし　ゆめは）

CV.設楽麻美

勇太の下の妹。元気いっぱいな5歳児。

六花になついており、将来（中二病患者として）有望。

富樫樟葉（とがし　くずは）

CV.福原香織

勇太の母

CV.天野由梨

九十九七瀬（つくも　ななせ）

CV.井上喜久子

テレビアニメ

第1期は、2012年10月から12月まで、TOKYOMX・サンテレビ・KBS京都・テレビ愛知・BS11・アニマックスにて放送された。

小説版を原案にしているが、アニメ版のみのキャラ、設定、エピソードが多く、原作とは全く異なる展開を見せた。

2013年5月10日、公式サイトにて第2期制作決定が発表された。「中二病でも恋がしたい!戀」のタイトルで2014年1月から放送開始。

また、2013年6月9日に行われたTV未放映第13話とLite全話上映イベントにおいて、劇場版の公開が発表された。タイトルは『小鳥遊六花・改～劇場版中二病でも恋がしたい～』。内容は新作カットを加えた、第1期総集編になる模様。

監督石原立也

シリーズ構成花田十輝

キャラクターデザイン･総作画監督池田和美

アニメーション制作京都アニメーション

あらすじ(アニメ版)

第一期

中学卒業と同時に、富樫勇太は「中二病」を卒業した。暗黒時代の自分を知る生徒が一人もいない高校に進学することで、勇太は、順風満帆な高校生活を手に入れようとしていた。

しかし、そんな勇太の淡い期待は、現役中二病少女小鳥遊六花の登場によって入学初日に脆くも崩れ去る。

右目に邪王真眼を宿し、「不可視境界線」を探索しているという彼女。彼女のいう不可視境界線とは・・・？

第二期

ダークフレイムマスターの力によって不可視境界線を発見し、自らのわだかまりに決着をつけた六花。しかし、いろいろな手違いから住むところを失ってしまう。

六花は勇太の家に転がり込むも、勇太の家族は勇太を残しジャカルタへ行ってしまっており、事実上の同棲生活に。同棲のことが六花の姉、十花にばれ、一時はピンチに陥る六花と勇太だったが、勇太の妹、樟葉が受験のために日本に戻ってきたことで難を逃れる。

恋人契約を結んだものの、二人の関係はなかなか進展しない。そこにかつての勇太の盟友、魔法魔王少女こと七宮智音が現れる。智音の登場に危機感を覚えた六花は、勇太の心の中の「暗炎竜」を蘇らせようとする。

アニメオリジナルキャラクター

五月七日くみん（つゆり　くみん）

CV.浅倉杏美

勇太や六花の一つ上の先輩。

どこでも眠れる能力に長けている。

凸守早苗（でこもり　さなえ）

CV.上坂すみれ

六花の唯一無二のサーヴァント、という設定。

ミョルニルハンマー（ツインテール）の使い手。

小鳥遊十花（たかなし　とうか）

CV.仙台エリ

六花の姉。

シェフの仕事をしているため料理の腕は一流。

感情が表に出ないタイプで、自分の要求を淡々と突きつけ有無を言わさないところがある。

六花には『不可視境界線管理局のプリーステス』という設定にされている。

きめら

CV.沖佳苗

六花が拾ってきた猫。

主題歌

オープニングテーマ

・「Sparkling Daydream」(第一期)

歌 - ZAQ

・「VOICE」(第二期)

歌 - ZAQ

エンディングテーマ

・「INSIDE IDENTITY」(第一期)

歌 - Black Raison d'être（小鳥遊六花・丹生谷森夏・五月七日くみん・凸守早苗）

・「Van!shment Th!s World」(第二期)

歌 - Black Raison d'être

各話リスト

第一期

話数	サブタイトル
Episode I	邂逅の・・・邪王真眼
Episode II	旋律の・・・聖調理人（プリーステス）
Episode III	異端なる・・・双尾娘（ツインテール）
Episode IV	痛恨の・・・闇聖典（マビノギオン）
Episode V	束縛の・・・十字架（ハード・スタディ）
Episode VI	贖罪の・・・救世主（イノセント）
Episode VII	追憶の・・・楽園喪失（パラダイス・ロスト）
Episode VIII	二人だけの・・・逃避行（エグザイル）
Episode IX	混沌の・・・初恋煩（カオス・ハート）
Episode X	聖母の・・・弁当箱（パンドラズ・ボックス）
Episode XI	片翼の堕天使（フォーリン・エンジェル）
Last Episode	終天の契約（エターナル・エンゲージ）
Extra Episode	煌めきの・・・聖爆誕祭（スラップスティック・ノエル）

第二期

話数	サブタイトル
Episode I	復活の・・・邪王真眼
Episode II	海豚の・・・恋人契約（ドルフィンリング・ストライカー）
Episode III	迫撃の・・・魔法魔王少女
Episode IV	無垢なる…生徒会長選挙（クイーンメーカー）
Episode V	幻想の・・・昼寝迷宮(シエスタ・ラビリンス)
Episode VI	躊躇いの・・・筑紫島周遊(ツクシノシマ・トラベリング)
Episode VII	すれ違いの・・・心模様（ヴォルケーノ・トライアングル）
Episode VIII	偽りの・・・精霊聖母（モリサマー）
Episode IX	波打際の・・・究極奥義（リゾート・ラストリゾート）
Episode X	真夏の夜の・・・雨と鞭（Gauntlet of rain）
Episode XI	青き月の・・・最終決戦（ブルームーン・ラグナロク）
Last Episode	黄昏の・・・上級契約（ハイヤーエンゲージ）

アニメでの変更点

勇太と六花が契約を結ぶのは、原作では一学期の中間テスト後だったが、アニメでは入学式当日。
アニメでは、六花は勇太と同じマンションに姉の十花と一緒に暮らしている。
誠の髪型が違う。原作の五厘刈りに対し、アニメでは長髪。また、風紀委員を勤めていない。女子とは普通に話せる。
六花が設立した同好会はアニメオリジナル。
原作で勇太たちのクラスメイトの名前が判明していたのは数人だったが、アニメでは全員分の苗字が設定され、席順もきちんと決められていた（が、あまり活用されなかった）。
細かい所では、男子生徒の制服が違う（原作は学ラン、アニメはブレザー）、勇太の父親が単身赴任しているのはアニメのみ、etc...

座席表

左が窓側、上が教壇側。

席順は「あめつちの詞」の順番になっている

-	A	B	C	D	E	F
1	槐(女)	笹(女)	浮船(男)	小鳥遊六花	造力(男)	薊(女)
2	登龍(女)	瑠加須(男)	戸次信子	丹生谷森夏	雷電(女)	米良(男)
3	生天目(女)	大津恋	子子子子(女)	枚方(女)	巫部風鈴	街風(女)
4	霊界堂(男)	深渡瀬(女)	恵比寿(女)	富樫勇太	英(女)	主税(男)
5	猪俣(女)	赤龍(男)	雪丸(女)	一色誠	三好(女)	法華津(女)
6	天神原(男)	鎧(女)	大海原(男)	怒留湯(女)	根戸内(男)	謝花(女)

カップリングタグ

勇六　ダークフレイムモリサマー

森凸　凸森　デコモリサマー

余談

第1巻のあとがきで触れているが、原作者は京アニの大ファンで、全体的に（ネタとして）若干「涼宮ハルヒの憂鬱」をオマージュしたような内容となっている。
アニメのEDを歌っているヒロイン四人のグループ名「Black Raison d'être」は、六花が勇太に新しいメールアドレスを作って欲しいとせがんで、考えてもらったものが由来。
公式の英語タイトルは「Love, Chunibyo & Other Delusions」

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