現代化改装とは、『艦隊これくしょん』に登場する第二次世界大戦期の艦船の擬人化キャラ「艦娘」に、現代の兵器・装備を持たせてみたイラストにつけられるタグ。
年月が経って古びた艦船などを時代に合わせて改装する事を指す「近代化改装」をもじったものと思われる(艦これ中に用語として使われているのは「近代化改修」である)。
近い意味のタグに、「自衛艦これ」があるが、「自衛艦これ」がネーミング上自衛艦しか元ネタにできないのに対し、現代化改装はもっと広い意味で使うことができる。
深海棲艦だって負けないぞ。
現実にやった国がいた
600隻艦隊構想に基づき、空母とか潜水艦(もちろんそれらの随伴艦も含む)を大量建造し、軍備の拡張を進めていたソ連の海軍に対向しようとした。どっかで聞いたことのある話なのは気にしたら負けである。ちなみに、あっちはアメリカ合衆国が仮想敵国。
その中の目玉として戦艦の復活が挙げられ、実際にアイオワ級戦艦(アイオワ,ニュージャージー,ミズーリ,ウィスコンシン)に近代化改装が施された。
勿論大砲でどうにかなる時代はとっくの昔に終わったので、12.7cm連装砲を4基降ろした。
そこへトマホークミサイル8基、ハープン対艦ミサイル(三代目のぜかましが持っている奴)4基、ミサイル迎撃用のCIWS4基を積んで、とりあえず新しい軍艦に遅れを取らないようにした。更にはレーダーや通信施設も更新。だが、戦艦のご本尊である主砲は、第二次世界大戦のシステムがそのまま残された。
…ところがどっこい、肝心のソ連が崩壊した為、計画が途中でコケてしまった。
…幸いアイオワ達は湾岸戦争で、自慢の主砲を盛大に放ち、艦砲射撃ココにありを証明し、戦艦というジャンルの有終の美を飾った事を、この記事で書き記す。