概要
現代化改装とは、『艦隊これくしょん』に登場する第二次世界大戦期の艦船の擬人化キャラクター「艦娘」に、現代の兵器や装備を持たせてみたイラストにつけられるタグ。
年月が経って旧式化した艦船などを時代に合わせて改装を施す「近代化改装」をもじったものと思われる(ゲーム中に用語として使われているのは「近代化改修」なのだが、ゲームに忠実な「現代化改修」というタグもある)。
近い意味のタグに、「自衛艦これ」「改自」があるが、「自衛艦これ」がネーミング上自衛艦しか元ネタにできないのに対し、「現代化改装」は広義の意味で使うことができるのが特徴である。
現実にやった国がいた
600隻艦隊構想に基づき、空母や潜水艦(もちろんそれらの随伴艦も含む)を大量建造し、軍備の拡張を進めていたソ連海軍に対抗しようとしていたのだ。その中の目玉として戦艦の復活が挙げられ、実際にアイオワ級戦艦4隻に近代化改装が施された。
大砲でどうにかなる時代はとっくの昔に終わっていたので、12.7cm連装砲4基が降ろされた。そこへトマホーク長距離巡航ミサイル8基、ハープーン対艦ミサイル(三代目のぜかましが持っている奴)4基、ミサイル迎撃用のCIWS4基を積んで、とりあえず新しい軍艦に遅れを取らないようにした。更にはレーダーや通信施設も更新。だが、戦艦のご本尊である主砲は第二次世界大戦当時のシステムがそのまま残された。
600隻艦隊が実現したのもつかの間、敵のソ連は崩壊してしまったが、幸いアイオワ達は湾岸戦争等で自慢の主砲を盛大に放ち、艦砲射撃ココにありを証明。戦艦というジャンルの有終の美を飾った事を、この記事に書き記しておく。
太平洋戦争中に進水するも就役は間に合わず…という括りであれば、ミッドウェイ級航空母艦も上述した600隻艦隊構想に基づき改装を受けている。CIWSとシースパローを搭載して対空攻撃能力を増強し、艦載機はF/A-18やA-6というトンデモ装備である(ただし、アングルドデッキへと改装したのはベトナム戦争以前である)
アメリカ以外の国はというと、実装済みの艦においてはイタリアの軽巡洋艦ジュゼッペ・ガリバルディが艦上構造物を一新する大改造の末、テリア対空ミサイルやポラリス戦略弾道ミサイルの運用能力(ポラリスそのものは結局退役まで一度も搭載していない)を有したミサイル巡洋艦となっている。また、未実装艦に目を向ければ、アメリカよりスペインに貸与されたインディペンデンス級航空母艦カボットが軽空母デダロへと改修された際に木製の飛行甲板の後ろ半分に保護金属被覆を被せ、AV-8Sマタドール(ハリアーのスペイン海軍仕様)を艦載機として運用できるようにしている。
関連タグ
艦隊これくしょん(二次創作) オリジナル艦娘 自衛艦これ 艦これ魔装備図鑑 改自
現代化改修(表記ゆれ)