史実
1524年(1528年?)~1609年。
越後守護代・長尾為景の娘で、上杉謙信の姉。
夫・長尾政景との間に、後の上杉家当主となる上杉景勝をはじめ1男2女を生む。
永禄7(1564)年、夫との死別後に仙桃院 / 仙洞院(せんとういん)と号した。
天正6年(1578年)、謙信死後の上杉氏のお家騒動である御館の乱では、上杉景虎(北条三郎)の春日山城退去に従い景虎の正室である長女・清円院ともに御館に籠もるが、戦後は春日山城に戻り景勝の加護を得た。
創作物での綾御前
戦国無双シリーズ
CV:庄司宇芽香
初登場の『2』では綾姫名義で補助武将として、『3』からは固有グラフィック持ちの特殊NPCとして登場し名称も綾御前に変更される。そして『3猛将伝』にてPCに昇格した。
上杉家の精神的支柱。弟・謙信と共に上杉家を治める。
武器は杖。打撃だけでなく、魔法(?)を使い、衝撃波などを発生させて戦う。
ちなみに特殊NPC時代の武器は薙刀で、pixivでも薙刀を持ったイラストが多い。
雪のように白い肌と艶やかな髪、ややツリ目の涼やかな目鼻立ちが特徴の妙齢の女性。
性格は品行方正で、いかなる時も冷静沈着であり誰に対しても丁寧語を用いる。
一方で、その容姿からは想像もできないような恐ろしい言動を平然と放つが(これは『無双OROCHI2』の練師との会話に於いて「柔らかな刃は、時に残酷になる」との持論を述べている)、上杉家の関係者はそれをあまり不思議に思わない模様。むしろ、家臣の直江兼続は彼女の薫陶を受けることがクセになっているとまで発言している。
弟の謙信を非常に溺愛しており、彼の闘争を間近で見守りながら「上杉の戦」の心得を教授する。
『4』では新たに息子の景勝もPCとして登場。また、北条家からの養子である景虎に対しても実の母のように接し可愛がっている。
いずれも本作では屈指の毒舌キャラであり、建前の笑顔で皮肉を織り交ぜた会話を展開し、何とも気まずい空気を醸し出す。
他作品では、『無双OROCHI2』のジャンヌ・ダルクに対しては母のような眼差しで愛を説き、彼女の成長ぶりに「親馬鹿な母になってしまいそう」と喜びを表していたが、その反面、口の減らない鍾会に対しては「年長者は敬うべきだ」と薫陶を授け、戦場で彼女を口説いてきた郭嘉を「度し難いうろたえ者」と一蹴している。
また、彼女の作る料理はかなり独創的であるらしく、食後に妙な副作用が生じることも。
あの冷静沈着な謙信ですら、何も知らず口にしようとする景虎を慌てて静止しようと一瞬声を荒らげてしまうほど。