概要
『ラストマイル』は、2024年8月23日公開の映画。主演は満島ひかり。
ブラックフライデーの前夜にショッピングサイトの関東センターで発生した爆発事件を巡り、センター長とチームマネージャーが荷物を運ぶベルトコンベアーを止めずに未曽有の事態の収拾にあたる。決して止めることができない世界に張り巡らされた血管を止めずに連続爆破を止めることができるのか。そんなネットや流通システムの隠れた姿を映し出すノンストップ・サスペンスエンタテインメント。
本作は監督の塚原あゆ子と脚本の野木亜紀子がタッグを組んだテレビドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』の世界線が交差するシェアード・ユニバース作品となっている。
そのため、『アンナチュラル』からはUDIラボの面々や葬儀屋の木林、ミコトの義母・夏代等のレギュラーキャストが、『MIU404』からは4機捜の面々等のレギュラーキャストが本作にも登場する。
主題歌は米津玄師の『がらくた』。米津は前述の2作の主題歌を担当しており、今回が3度目の楽曲提供となる。
タイトルの「ラストマイル」(ラストワンマイルともいう)とは最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスのことを指し、客へ荷物を届ける最後の区間を意味する。
登場人物
Daily fast
本作の主人公。ショッピングサイト、「Daily fast」の関東センター長。説明するときに何かと例えようとするが、他人に理解して貰えないほどに例え下手。一度精神を病んでしまい休職していたが、復職。センター長としての仕事が復帰後初の大きな仕事だった。福岡から出向してきた(と本人は語っている)。
- 梨本孔(演:岡田将生)
関東センターのチームマネージャー。基本的に無欲で「今の生活さえ維持出来ればいい」と呟くほどに無気力。
- 五十嵐道元(演:ディーン・フジオカ)
エレナの上司。日本支社の統括本部長。
利益至上主義の傾向があり、爆破事件対応の指示を仰いだエレナに「(爆発の危険性度外視で)配送を続けるように」と無茶な命令を下したり、事件中にもかかわらず本部長権限を使用し特別セールを企画・開始していた。
以前は関東センター長のポストに就いていた。
羊急便
- 八木竜平(演:阿部サダヲ)
運送会社・羊急便の関東局局長。中間管理職的立ち位置のため、ろくな対応をしない上層部と今にも不満が爆発しそうな委託ドライバー達との間で板挟みになる。
- 佐野昭(演:火野正平)
運送会社・羊急便の委託ドライバー。「佐野運送」の代表。自身が若い頃の武勇伝をよく息子に語っている。
- 佐野亘(演:宇野祥平)
昭の息子であり、羊急便の配達員。割に合わない単価の中、必死で働く父親を心配している。
その他
- 山崎佑(演:中村倫也)
嘗ての関東センターチームマネージャー。5年前に関東センターで飛び降り自殺を図り、一命は取り留めたものの植物状態となる。
それから5年が経った本編時間でも眠り続けている。
- 筧まりか(演:仁村紗和)
佑の婚約者。Daily fast社に派遣社員として土日のみ勤務している。5年前の佑の飛び降り自殺未遂の原因がDaily fast社にあると考え、告発しようとしたが佑の父親から制止された。爆破事件前に消息を絶つ。
警察関係者
- 小田島(演:丸山智己)
警視庁警備部爆発物処理班の班長。
『アンナチュラル』の登場人物
詳しくはUDIラボ及び作品記事を参照。
『MIU404』の登場人物
詳しくは作品記事参照。
余談
満島と岡田は映画『悪人』で共演しており、本作で2度目、約13年振りの共演となる。
なお、『MIU404』の4機捜メンバーのうち九重だけ登場していないが、これは演者の水上恒司が映画『OUT』の撮影のため、本作の2022年12月から2023年2月までの撮影スケジュールと被ってしまったことや九重の立場故に栄転している可能性等を考慮した結果と思われる。