ビュイックは欧米系の名字。ただしpixivなどにおいては自動車メーカー、または自動車のブランドの意味でしか基本的に用いられないため、この項目ではそれらに関して説明する。
会社
この会社は1903年、デイヴィッド・ダンバー・ビュイック(1854 – 1929,発明家、ほかの発明は芝生の散水器やエナメル吹き付けの鋳物などがある。)によって設立された。この会社はOHVエンジン(頭上弁式エンジン)を開発し売り上げを伸ばしたものの、技術力はあったが経営力がなく破産寸前であったとされる。
翌1904年、ジェームズ・ホワイティング(フリントワゴンワークス社)に会社が買収され、この人物は馬車の大量生産により名を挙げていたウィリアム・C・デュラントに会社を任せることにした。それはほどなく成功し、デュラントは1906年にビュイックの持ち株も10万ドルで買収した。
デュラントはこの会社の販売網とサービスを強化し、その後アメリカ合衆国でも有力な会社となった。
またデュラントは1908年、持株会社(他の株式会社を支配する目的で、その会社の株式を保有する会社)としてゼネラルモーターズを設立し、この会社を傘下に収めることになる。なおほかの会社としてはオールズモビル(ランサム・E・オールズが1897年に創業した会社、初の大量生産を行ったが、買収により別人にわたった。大衆向~中級ブランド)、キャデラックなどが存在した。
ブランド
GM内のブランドとしてはキャデラックに続く中上級ブランドとして扱われた。現在でもこのブランドの車種は製造されており、大衆車とされるシボレーの次のランクとして扱われ、主に中型から大型の乗用車を扱うブランドとされる。
ただし、近年においては外国、日本車やドイツ車、韓国車などに押され、アメリカでの売れ行きはよくなくなっており、ブランドが終了するのではないかとささやかれているといわれているが、中国での売れ行きが好調であるため、まだしばらくは生産されるとも言われている。
このブランドは現在車種として製造されているブランドとしてはメルセデス・ベンツ、プジョー、ルノー、フィアット等に次いで世界でも古くから存在するブランドとして知られている。
日本
日本においても1930年代から輸出されており、大型高級車として親しまれたとされる。
pixiv
この車種に関しては1950年代前後に生産されたのモデルのイラストが多いと思われる。これはいわゆるアメ車の典型的なデザイン(流線形や大きなボンネットなど)がこの時代に開花した為だろうと推測される。