金属や皮革製品などに用いられる塗料の一種で、独特の硬質的な光沢が出る。転じて、同様の光沢を持った生地や衣服もエナメルと見なされる場合がある。
(PVC=塩化ビニール素材など)
一般的には廉価な靴やバッグなどに使われるが、ボンデージ、ビザールのようなセクシャルな衣装の素材にもよく使われ、タグにおいてエナメルと言う場合はそちらを指す事が多い。
サテンなどの光沢とは違う独特のベクトルの光沢を出すため、そこにフェティシズムを感じる人も多くラバー共々愛好者は多い。
ラバーがゴム生地故に多少鈍い光沢なのに対して、よりクッキリとした光沢であり、どちらかというと、自動車や瀬戸物的な光沢に近いかもしれない。
ラバーが着心地や重要視されていたり、ゴムであるが故に針や糸が使えず、接着による接合なのに対して、エナメルはあくまで布に対して行われた表面加工であることから、複雑な構造にすることが可能である。
その一方で、あくまで生地の表面に施される加工であることから、本体に破損は無くとも表層のみ破損しひび割れるといった欠点も存在する。
二次元絵で出来るくっきりした光沢描写は、エナメル風の質感との相性が良い。