携帯電話とは
概要
移動しながら長距離通信ができる小型の電話。電話機からの電波は基地局を経由して、別の携帯電話あるいは一般電話とつながる。1987年にNTTが実用化した。
音声通話以外に、電子メールの送受信、インターネット接続、デジタルカメラ、ワンセグなど種々の機能をもつものは、特にフィーチャーフォン(ガラケー)、スマートフォンと呼ばれる。
小型化・多機能化・電子化の歴史
最も最初に出された携帯電話は、固定電話をショルダーバックにしたようなかなり大型でかさばる代物だった。バッテリーも数十分~1時間も持てば良い方で、バブル全盛期に登場とはいえ、当時はまだまだ数寄者が趣味で欲しがる贅沢品でしかなかった。
さらに90年代はポケットベルの台頭によって、ケータイの必要性はまだまだ薄く、大きさも家庭用固定電話の子機ほどの大きさがあった。
軌道に乗り始めたのは2000年を過ぎた頃で、この頃になって掌サイズに収まるほどになり、ビジネスマンやOLを中心に流布しはじめる。
そしてこの頃から多機能化が進み、まずポケットベルとの連動がはじまり、続いてNTTドコモから電子メールサービスが開始、さらにKDD・DDI(現au)が先駆けとなってEzwebサービスによるインターネットへの接続が始まる。この頃から、電卓機能をはじめ、携帯電話に付属する機能の多様化が始まる。
そしてJ-PHONE(現SoftBank)による「カメラ付きケータイ」と「写メール」が発信されると、瞬く間に写メールブームが到来。以後、携帯電話にカメラ機能は必須となった。
この頃には対抗馬であったPHSに、向こうを張る力は残されていなかった。
そしてしばらくのち、KDDI(KDD/DDIの経営統合企業)やドコモがWebサービスによるモバイルゲーム機能を拡張していくと、今度はvodafone(海外企業でJ-PHONEを吸収)が「テレビ付きケータイ」を発表してさらなる機能拡張を図る。するとドコモが「テレビ電話機能」で対抗し、vodafoneの日本事業部がSoftBankが独立すると、この二社による機能拡張合戦に発展していった。
一方のauとなったKDDIが料金プランやサービス、電波の補強で凌ぐ中で、Appleが発表したiPhoneを皮切りとしたスマートフォンが登場。
SoftBankがiPhoneの先行販売権を獲得するも、今までの携帯電話の電波周波数では対応しきれず、ドコモとともに電波の補強に追われる。逆にauはEzweb等で培った技術や電波の補強が功を奏して電波環境を変えずにスマートフォンに対応することに成功。逆転劇を開始し、今までの各社との差を一気に埋めて突き放していった。
別名・表記揺れ
携帯 / ケータイ モバイルフォン フィーチャーフォン / フィーチャーホン ガラケー スマートフォン / スマートホン
関連タグ
Docomo au softbank EMOBILE WILLCOM(PHS) iPhone