概要
雷撃戦を得意とする重雷装巡洋艦。
やはり砲撃力はさほどでもなく、また現時点は甲標的を搭載していないためか大井・北上のように先制雷撃をしてくることもない。
しかし、雷撃戦までに倒しそびれてしまうと手痛い魚雷を喰らう羽目になるため、早めに潰しておきたい敵である。
昼間戦ではさして強くもない相手だが、その真の脅威は夜戦における魚雷カットイン攻撃。特に強化版のelite級はそこそこの確率でカットイン攻撃をしてくるため、通常海域5-3や秋イベントの夜戦マップ(特にみんなのトラウマとして名高いE-4)では、重巡リ級flagshipに次ぎ、こいつに何度も何度もカットイン一発で主力の艦娘(特に修理費の高い戦艦)が大破、撤退を余儀なくされる事が頻発する。
サイボーグのような機械的な姿をしており、その表情は仮面に覆われて窺い知れない。また、上半身が完全に人型であるため軽巡ヘ級などと比べて人間的な印象を受けるが、ゲーム内のカットインで分かりづらいだけで、実際は下半身が完全に機械の塊となっている。
色違いにマヤがいる。
2014年のホワイトデーにて、遂にflagship艦が実装された。
1-5のハズレルートにて出現を確認。
やはり開幕雷撃はしてこないが、雷装値は脅威の120。
この値は戦艦レ級eliteと並んで敵艦隊2位の雷装値である。
火力も多少ながら上昇しているため、たとえ戦艦だろうが空母だろうが、こいつの夜戦カットイン攻撃を喰らえばただでは済まないだろう。
また装甲が60とelite重巡並みにあるため、昼間に撃ち漏らしやすく、雷撃戦で手痛い反撃をもらうことになる。
沖ノ島沖にて
flagshipチ級の脅威を特に感じやすいのが2-5「沖ノ島沖」の北ルート(1戦目)で出てきたときである。ここは司令部レベルが高い時flagshipチ級が随伴艦として登場する編成パターンがあり、下のような要素があるため大破撤退の原因になりやすい。
- ルート固定の都合上、ボスに確実にたどり着くためには戦艦、空母といった大型艦を一切入れられず、重巡や航巡が最大火力となる。
- 戦艦を入れられないため1巡(つまり6回)しか攻撃機会がない。
- 魚雷攻撃の威力、命中率が高い単縦陣。
手数を増やすためにこちらに雷巡を入れ、開幕雷撃で仕留めるのを期待する手もあるが、あまり多く入れると索敵値のための偵察機や電探を入れられず、ボスにたどり着けなくなるので注意が必要である。
余談
なお、重雷装巡洋艦は敵としてはかなり頻繁に登場するが、艦娘側では大井・北上・木曾の三種しか存在しない。史実でも大井・北上の二隻しかいない日本だけの艦種である。
『艦これ』ファンの間では「深海棲艦は沈んだ艦の怨念である」という仮説が一般的な訳だが、そう仮定した場合、
ものすごくレアなはずの重雷装巡洋艦として(それも何体も)現れるチ級は一体何の怨念なのか
という疑問が残る。まさかアレ?
上記の様に下半身は完全に機械の塊となっているが、一部ではスクーター状の乗り物と解釈されており、二次創作界隈ではここの様に完全な人型の姿で描かれることも多い。
派生作品における雷巡チ級
アニメ第5話において、鎮守府へ接近する深海棲艦艦隊の駆逐艦達とともに登場。編成したて(で、チームワーク悪過ぎで中破or大破続出)だった第五遊撃部隊が迎撃に向かう。
「たった数隻の敵」と舐めていた艦娘側は偵察機も出さずに突っ込んでいく所だったが、吹雪に指摘されてきちんと作戦を立てて攻撃に移り、吹雪が正面から立ち向かった。
その結果、吹雪にひたすら攻撃を加えるが回避され続けるチ級は、更なる一撃を加えようとしたところを艦載機に妨害を受け、金剛の攻撃をかわしたところで北上と大井が発射した魚雷にとどめを刺された。
本作のチ級は、下半身の機械部分を船のようにして水上を疾走している。左腕は主砲、機械部分の下の水面すれすれにある歯を剥き出した口は魚雷発射管になっているらしい。