「訳あって今は提督やってます。しかもこちら側で」
by スワベ提督
※実際の艦これとは異なります
解説
ケー・スワベ氏による『艦隊これくしょん』のショート漫画シリーズ。
『しずえさん@がんばらない』以来の連載企画である。
以前から『艦これ』イラストを精力的に投稿していたスワベ氏だが、特に深海棲艦が思いのほか気に入ったとのことで、鎮守府サイド以上に深海サイドのイラストをよく投稿していた。
そして今回のシリーズに至ったわけだが……、あのスワベ先生がド直球に深海棲艦をシリアスに扱う訳はなく、どう考えても鎮守府と同等か以上にとても平和な深海が描かれる結果となった。
登場人物
以下の記事はpixiv上の連載シリーズ、および同人誌版(2016年5月時点で1~5巻と、1~4巻の総集編がリリース)の内容を含みます。
- スワベ提督
- どこかで見覚えのある顔なだもんで村の村長。経緯は不明だが、なぜか艦隊の敵である深海側で深海棲艦たちの提督をやっている。村長の経験が生きているのか、はたまた深海棲艦たちがいい娘なのか、何だかんだで海底サイドを上手く切り盛りしている。最近は戦艦ル級が秘書艦を勤めているが、以前は秘書艦がいなかったらしい(どうやら過去に「黄色い悪魔」によるトラウマがあった模様)。
- 遠征の際は一人乗りの手漕ぎボートに乗っている。
- 職務や同人誌の制作等で不手際(塗り忘れやテレビゲームのやりすぎ)があると部下(ほとんどル級さん)から脅迫じみた警告や制裁を加えられる他、戦闘の結果を賭けの対象にしていた廉で警察に通報されたり、同人誌のミスについての謝罪会見で号泣するというどこかの県議員を思わせる醜態を晒したりしたこともある。
同人誌版によると、その正体はやはり元村長。南の島ツアーへ行く途中にボートが轟沈して深海棲艦の住む領海へと流れ着き、記憶を失っていたので新たな役職に就くこととなった。
深海棲艦たち
艦娘たちの宿敵……なのだが、普通に喋る・割とミーハー(霧島さんファン多し)・感情豊か・遠征中に拾ったおもちゃで超!エキサイティン!!したりと、艦娘たちに負けず劣らずハートフルな連中。あと、基本的に非番の際は艤装を外している(一部除く)。
どうにも和平済の世界観らしく、時々艦娘たち相手に行われている戦闘は演習であるとのこと。
そのため、向こう側のファミレスに食事に行ったり、霧島さんにサインをもらったり等のふれあいも日常茶飯事。
まさに
- 戦艦ル級
- 任務中は敬語だが、普段は砕けたしゃべり方をする。どこかお姉さん的な雰囲気があり、深海棲艦たちを牽引している模様。任務外では腕部の砲台を外している。多忙なスワベ提督を見かねて、現在秘書艦として活躍中。ON/OFFの切り替えができる優秀な秘書さん。職務には真面目で、怒るとeliteやflagshipの如く目が光る(その光り具合で危険か大丈夫かが分かるとはスワベ提督の談による)。
- 総集編執筆における不手際が発覚した時には、「血の経典」の異名を持つ異端審問官のようなスタンドが出てきて提督を殴り倒した。
- スワベ提督と共にある提督とその艦娘たちに遭遇した事がある。
- 空母ヲ級
- 表情豊かな無口キャラ。霧島にやられながらも、彼女にサインをねだってゲットしたり記念撮影してもらったりするちゃっかりさん。嬉しさでぴょんぴょん跳ねたりする可愛い娘。スワベ提督たちとは意志疎通ができている様子。
- なお頭のユニットは独立しているらしく、飯を食う上にしゃべる。さらに風邪まで引く。(後記「輸送ワ級」項の漫画も参照)
- 重巡リ級
- 出番が多く、準主役挌。勝気だが割と根は真面目な娘。周りのゆるい態度に怒りながらも、元気に頑張っているようだ。ル級同様に、任務外では腕のユニットを外している。「エメラルド・ソード」のサビの部分を歌っていたことがある。駆逐イ級をペットに飼っているようだが、飼い慣らせていない模様。演習や実戦では決まって霧島から集中攻撃され、帰港する度にそのことを嘆いている。「霧島のヤツ私ばっか狙うんだぜ!(泣)」
- ごく稀に、ドアを開ける際に腕が伸びるようになった。
- 雷巡チ級
- 軽母ヌ級
- 軽巡ト級
- 本来は三つ首のような姿なのだが、ヌ級同様に何故かマッスルなナイスボディ。やっぱり性別は不明。不明ったら不明。胸に大胸筋装甲プロテクターを装備しているらしい。出撃時には景気づけにドアを蹴り破るクセがあるため、毎回経費で修理させられている。こちらも言葉遣いは女性調である。
- 顔の醜いおっさんと戦って装備をガメたり、口の中に伸縮する“もう一つの口”があったり、実家から怪しげな卵が送られてきたり、深海棲艦の中でも色々と違う。
- 軽巡ヘ級
- 主として同人誌版に登場。チ級の助手的なポジションで、やはりメカニック担当。腕はいいらしい。チ級と同じく本作ではちゃんと足がある。また、オリジナルでは仮面の右目に当たる部分は「蓋付きののぞき穴」のような構造だが、本作ではボタン状になっており、役割は本人も良くわかっていないって、何それ?
- 軽巡ホ級
- 本来は下顎のような機械から上半身が生えている姿だが、こちらでは代わりにダンボール箱に入って上半身だけを出している。他の深海棲艦に比べて幼げな容姿をしており、体格も小柄である。実戦ではオリジナル同様の艤装に収まっているが、戦闘はあまり得意ではないとの事。どうやら捨てられていたところをスワベ提督に拾われたらしい。
- 軽巡ツ級
- 途中参加のメンバーで、主として同人誌版に登場。セリフ、出番は少ないが、礼儀正しく生真面目な性格の様子。大きな手を生かした「つかみ取り」が得意だが、記念撮影の場では困った事態も……。
- 北方棲姫
- イベント期間中の助っ人として来日した港湾棲姫の妹。スワベ提督の帽子が気に入ったみたいで、貸してもらった帽子を被りドヤ顔で満足していた。「これでわたしもてーとくだい!」
- AL/MI作戦終了時、ある鎮守府の艦隊に付いて行ってしまった為、スワベ提督が連れ戻しに行く羽目になった事がある(右下漫画)。
- かつて菱餅ビジネスで大成功したらしく、今年も菱餅を大量発注したところ、大本営から「菱餅集めは無し」というまさかの告知が出され、大量の在庫を抱えてしまった。
- 離島棲鬼
- 離島ということで提督に引きこもり&ぼっち疑惑を持たれているが、本人はしどろもどろになりながらも否定している。「べ…別に引きこもりじゃないですし!と…と 友達くらい…いますし!」
- 軽巡棲鬼
- 同人誌5巻で登場。那珂ちゃんを意識しているのか、アイドル志向が強く、舞い上がり気味の性格。人の話を聞かない。
- 駆逐棲姫
- 同人誌5巻で登場。軽巡棲鬼に何かと突っかかられるが、体よくあしらっている要領の良い子。ただし、キャラ(艤装)が近いためか、出撃は軽巡棲鬼とのコンビが多いらしい。
なお、軽巡棲鬼、駆逐棲姫とも、本作では「足を折り畳んで、浮上型の艤装に収めている」設定で、ちゃんと足がある。艤装と合体して出撃する場面はカッコいいが、実は……。
- PT小鬼群
- 同人誌5巻で登場。見た目通りのちびっこ。はじめてのおつかいを、スワベ提督がハラハラしながら見守っていた(おまわりさんこっちです)。
鎮守府サイド
普通ならばこちら側が主役なのだが、今回は敵方。
とはいえ、交換留学あり、副業に勤しむ者ありと、戦時の緊迫感や敵愾心はもはや皆無。「演習」はそれなりに真剣勝負の模様で、時に大怪我(大破)して治療を受ける(入渠する)羽目にもなるが、撤退する深海棲艦を見逃してくれる辺り、向こうも向こうでハートフルな模様。
- 霧島さん
- 一話から名前だけだが登場。提督曰く「あの人ヤバイもんなぁ…」らしい。
- ▼…そりゃ、こんな本気出されたら誰だってビビる。深海勢との戦闘ではなぜかリ級をよく攻撃してくる。リ級曰く「霧島半端ないって!」。その割に深海棲艦たちのミーハーな行動に応えてくれる奇特なお人。深海棲艦たちのアイドル? 近頃探照灯を装備したとの事だが、どういうわけか眼鏡が光っていた。
- 島風ちゃん
- 那珂ちゃん
- あきつ丸くん
- 買い出し中の深海組と遭遇。顔色が白いという理由でスカウトされかけ、その時は断ったものの、改になった自分の姿がそれっぽかったため「そうなのかも…」と納得していた。
- で、やっぱり深海棲艦と相性が良いのか、(同人誌版では)交換留学生として何度もスワベ鎮守府を訪れている。リ級とジョジョネタで遊ぶなど、意外とノリが良い。
- 龍驤さん
- 空母娘の中では割と出番多め。なぜか那智と一緒に出る場面が多い。
- どうしたわけかよく大破してしまう。港湾棲姫と対戦した際は大破しても進撃を続け、その闘志(サムライスピリット)を感心されたが、理由はそこじゃないと思うよ。
- 妙高さん
- タ級の友人らしい。自身の大破シーンの写真集を出しており、それを記念した握手会とサイン会を兼ねた個展をやる。「サインもらわなきゃ」(byスワベ提督)
- 如月ちゃん
- コンビニでの買い物から帰る途中と思われるスワベ提督の上に降って来た。アニメ版第3話で沈んだ如月らしく、どうやらそのまま救助された模様(別の人のイラストでは取り落としてしまったためか危うく笑えないくらいの地獄へ落ちそうになっていたが、ル級の釣竿が間に合ったらしい)。
なお、後に(同人誌版で)同様に赤城さんも降って来たが、こちらは少々困った事態に……。(詳しくは後述)
- ビスマルクさん
- 明石さん
- 暴食の赤城さん
- どういうわけか轟沈したところをスワベ提督に救助されたのだが、深海の料理が美味しかったため完治後も居座り続けて食材をほとんど食べ尽くしてしまった。その後、お土産に海の幸を持たせて強制送還したらしい。
- 雪風ちゃん
- よく後述の提督と一緒にいる鎮守府側のマスコット的存在。某アニメのハムスターのように「へけっ!」と発したり柱を齧ったりと、げっ歯類を思わせる行動をとることがある。「艦これチップス」のカードを1回もダブらずにコンプリートするなど安定の幸運艦ぶりを発揮している。一度軽巡棲姫を神通と間違えたことも。
19ページ目
その他
16ページ目
交流のある他の提督達
かつてコンビニに買出しに行った帰り道である提督とその艦娘たちにばったり遭遇し、かなり焦っていた。
他の深海提督との交流も有るようで、特に近所のこの娘にはとてもに懐かれている。「夕食前に帰ってね…」
2、3ページ目で紹介されている
わたのれ氏
上記の北方棲姫の件でお世話になったわたのれ氏とは、イベントでスペースが隣だったことがある。
「こちらメガトンバンチ」シリーズ
こちらはニコニコ動画の宇宙鎮守府シリーズの一つ。
steamのスペースエンジニアを題材にした紙芝居型の動画でスペシャルサンクスとして登場。
該当動画では深海棲艦の宇宙部隊も登場するのだが、その深海棲艦達の総司令官的な立ち位置で登場している。
だが、深海棲艦達はATFと宇宙鎮守府の戦いによって大量発生した宇宙海賊たちに襲撃されたり偶然ATFの泊地に飛び込んでタコ殴りを喰らったりで壊滅、その生き残り達が鉱石採掘、造船企業であるメガトンバンチの代表「ブロント」の元で働くことになり、その件の事でメガトンバンチを訪れている。(ブロント達からはご本尊様と評されている)
また、ル級やタ級といった一部の深海棲艦の立ち絵も担当している他、動画中でコマーシャル的な形でダイレクトマーケティングもしていたりしている。
ゲスト参戦
まるゆさん(下漫画にて)