概要
仮面ライダーW以来となる平成仮面ライダーのVシネマ。タイトルにある通り仮面ライダー斬月と仮面ライダーバロンを主役としたスピンオフ作品で、単独ではなく一つのソフトに二本の作品が収録されている。
本放送終了後に発表された作品だが、本編の後日談ではなく本編途中(20話以降)で起こった出来事を描いている。
ストーリー
仮面ライダー斬月
ユグドラシル・コーポレーションでは関係者を狙った謎の襲撃事件が発生していた。シドもその被害に遭う。呉島貴虎も調査に乗り出すが一向に犯人の正体は掴めない。そんなある日、元使用人の女性・朱月藤果が呉島家を訪ねてくる。
仮面ライダーバロン
東アジアの某国からやって来た王子・シャプールは退屈していた。なんとかして執事たちの目を盗み、遊びに行けないものか。そこで思い付いたのは、自分と瓜二つの青年・駆紋戒斗を身代わりに使うことだった。
登場人物
主な登場人物のみ紹介
「斬月」の主役。幼い頃が描かれた。昔から笑顔が少なく家族愛の乏しい環境にあった彼にとって、年齢の近かった藤果は数少ない友人のような存在だった。
朱月藤果
「斬月」に登場。貴虎が幼い頃、呉島家に仕えていた。彼女の作る不味いアップルパイは貴虎にとって思い出の味になっている。
呉島天樹
「斬月」に登場。故人。呉島兄弟の父。「ノブレスオブリージュ」を唱える厳格な男。
「バロン」の主役。シャプールと瓜二つだったことから眠らされ、勝手に入れ替わられてしまう。
シャプール
「バロン」に登場。某国の王子で財団の御曹司。顔は戒斗とそっくりだが性格は真逆で明るく奔放。シャルモンのケーキを食べたいがために抜け出し、戒斗を身代わりに遊びに出かける。
アルフレッド
シャプール王子の執事。厳格な性格で、シャプールのわがままさに手を焼いている。
「斬月」と「バロン」に登場。
「斬月」では襲撃事件の犯人について何か知っている素振りを見せて貴虎に事件解決のヒントを与える。
「バロン」では財団から個人的な資金援助を受ける代わり、ゲネシスドライバーとドラゴンエナジーロックシード(プロトタイプ)をアルフレッドに渡す。
アーマードライダー
初登場のライダーと形態のみ紹介
「斬月」に登場。メロンエナジーロックシードをイドゥンに奪われたため、事前に手に入れていたウォーターメロンロックシードを使って変身した。
「斬月」に登場。ユグドラシルの関係者を襲う赤いアーマードライダー。クラックを操り、自在にヘルヘイムの森とを行き来できる。
仮面ライダーバロン リンゴアームズ
「バロン」に登場。タイラントとの戦いの最中、湊耀子から投げ渡されたリンゴロックシードを使って変身した。
「バロン」に登場。シャプールの命を狙う黒いアーマードライダー。バロンと交戦する。
余談
「斬月」で幼い頃の貴虎を演じた子役・竜跳は仮面ライダーウィザード52・53話で少年(ハルト)を演じていた。「バロン」でアルフレッドを演じた河合我聞とは親子である。