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立喰師の編集履歴

2015-08-25 12:35:41 バージョン

立喰師

たちぐいし

立喰師とは、押井守が関わる作品に時折登場する架空の職業。また、それを生業とする人物達の事。

解説

飲食店で話術や奇行など様々な手段で店員を煙に撒き、その隙に飲食代金を支払わずに店を出る者のこと。

要するに無銭飲食なのだが、その手段には恫喝や暴力、力づくの逃走は使わず、説教・詭弁・啖呵といった話術や泣き落とし、居座り、店の嫌がる追加注文の連発、店の供給能力を超えた大食、奇怪な見た目や雰囲気による圧倒など、それぞれに独自の技術を持ち、一種の芸の領域に達しているのが特徴。一部には無銭飲食という実利から離れある種の思想的営為として立喰いを行っている者もいる。


一応民俗学の先生方が、詐欺師やそのほかのアウトローに関する研究をやっており、一応その辺を襲うってあの「犬飼喜一」という民俗学者によるフィールドワークという体裁で語られるほか、アニメになった際柳田國男の「イタカおよびサンカ」での詐欺師に関する記述が引用される。


江戸時代、立ち食いソバ屋で釣銭をごまかした「時蕎麦屋せいえもん」が元祖とされ、それが落語時そばとして語られるといったように、各メディアで語られるといわれる。


もともとは押井守の「仕事を引退したらやりたい職業」という妄想から始まった架空の職業で、タツノコプロで演出家をしていた頃にタイムボカンシリーズで『立ち食いのプロ』を登場させたことが始まり。

押井守が関わった作品群(『うる星やつら』で登場するなど)にスターシステム的に登場し、『ケルベロス・サーガ』と並び押井守のライフワークの一つとされている。


代表的な立喰師

月見の銀二

専門は月見そば。仕舞い時の立喰い蕎麦屋に現れては月見そばを注文し、薀蓄と説教を弁舌巧みに使ってタダ食いを成した伝説的立喰師。


ケツネコロッケのお銀

専門はケツネコロッケ。きつねそばコロッケを別々に注文するのが特徴の美貌の女立喰師。アニメ版うる星やつらでは準レギュラーキャラだった他、押井の作品になんとなく登場し、『女立喰師列伝』番外編「パレスチナ残党編」では主人公を務めている。


哭きの犬丸

専門のネタを持たない異色の立喰師。基本的に都落ち中の青年を装って泣き落としを使うが、大体露見して店主達から袋叩きに遭う。しかし結果的に無銭飲食自体は完遂するという巧妙さを持つ。そのため「ただの無能な阿呆」説と「悲劇を意図的に行う芸人」説に分かれるという設定。日本全国津々浦々で「つまんで話せばこういうわけだ」と詐欺を行っていた伝承が分布するため、「サンカのようなものでは」ともいわれる。


冷やしタヌキの政(または賢)

専門は冷やしタヌキ。立喰師を気取る半端者のチンピラであり、下手なクレームつけてタダ食いにありついていた。登場する作品によっては公安のスパイで粛清のために殺害されたり、更生してカタギの仕事に就いていたりする。


牛丼の牛五郎

専門は牛丼。牛丼チェーン店に乗り込んでは、材料が底を尽くまで牛丼を食い尽くす怪人物。注文外のつゆだくといった調理の不備を指摘し作り直させたものは支払い対象外であるが、一応食べた分の支払いは行っており、無銭飲食ではない。なおSNEAKERで彼が掲載されたンか月後、牛丼屋が狂牛病問題で大変なことになった。


ハンバーガーの哲

専門はハンバーガー。昼時のファストフード店に乗り込み、キッチンが破綻するまでハンバーガーを食い続ける。その手法、伝承から牛丼の牛五郎との共通点を指摘されている。書籍版では「******」をターゲットにしていたが、アニメ化の際には「ロッテリア」を襲撃している。


フランクフルトの辰

専門はフランクフルト。外部からの飲食物の持ち込みが禁じられている某夢の国(アニメ化の際には大人の事情で「グッズがガンダム」になっている)で、持ち込みのフランクフルトを食うことに異様に執着している。


中辛のサブ

専門はカレー。カレースタンドチェーンに現れては、濃い顔に浅黒い肌と白い詰襟、ターバン姿というインド人以上にインド人っぽい異様な容姿と物悲しそうな瞳で「チュカラ」と叫び続け店主に心理的プレッシャーを与えてタダ食いを成す。正真正銘、日本人である。


関連タグ

食い逃げ 詐欺 立喰師列伝

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