概要
ウルトラマンギンガとの戦いで殆どの力を使い果たしたために表だって動けない闇の支配者が、自身の復活に必要なマイナスエネルギーを得るため、自身の代わりとするために『ダークスパーク』で『スパークドールズ』から実体化させたバルキー星人、イカルス星人、ナックル星人グレイの3体の宇宙人。
主な使命はダークな心(邪な心)に支配された人間に『ダークダミースパーク』を渡し、怪獣に『ダークライブ』させ、その際に得られるマイナスエネルギーを支配者に捧げることだが、時にはギンガの抹殺や闇の支配者の復活を促すための策謀などを請け負う事もある。
人形から元の姿に戻してもらった事を恩義に感じているため基本的には支配者に忠実だが、イカルス星人のように自身の保身に走ったため口封じされた者もいる。
このように、敵組織の幹部格に当たる存在だが、割とコミカルな描写も多く、シリアスな役柄からギャグまでこなせるという万能っぷりを見せている。
ダークルギエル消滅後はUPGで雑用係をやらされている様子。
ウルトラマンX
何の因果か『ウルトラマンX』にも第9話にゲスト出演する。
バルキー星人は英語混じりで話す「春木」、イカルス星人はイカを強調して喋る「伊刈」、ナックル星人グレイはオネェの「名栗」として人間に擬態し、「星雲荘」という民家で生活を営んでいた。人間時の姿はそれぞれの声を担当した声優が演じている。ただし劇中ではギンガシリーズとの繋がりについては語られず、公式サイトでの表記もそれぞれバルキー星人ハルキ、イカルス星人イカリ、ナックル星人ナクリとなっている。
本作での彼らに地球侵略の意志は微塵も無く、それどころか10万円の入った財布が落ちているのを見つけて一度は歓喜するも、通りがかった警官に渡すほどの良心を見せているなど、前作までの悪辣っぷりが嘘のような行動を見せる。
Xioのワタル隊員の弟であるイサムが星雲荘に転がり込んできた時も、拒絶することなく割とあっさり受け入れた。イサムの方も彼らが侵略者でないことを行動から理解しており、宇宙人としての正体を知った時もXioへの通報を止めたり、彼らを庇ったりなど信頼関係を築いている。
口調や性格こそ共通するものの、前作までとは正反対のこうした行動から、ギンガシリーズの『闇のエージェント』たちとはよく似た別人なのではないかという推測もできるが、真相は不明である。
バルキー星人のペットであったサメクジラの「ジョリー」を狙ったババルウ星人率いる暗黒星団チームと、そのサメクジラを賭けてラグビー対決をすることになる。なお、ギンガS本編で味方であったゼットン星人ベルメは暗黒星団チームに寝返っている(ただしこちらも単に『ゼットン星人』と表記され同一人物かどうかは明記されておらず、互いに特別な反応は示していない)。
3日後、Xioの面々やイサムのチームメイトが見守る中でラグビーの試合が行われ、前半は暗黒星団チームの卑怯な戦いに翻弄される。さらに後半では直接的な攻撃を受けて傷つくが、それに怒ったイサムの奮闘により見事逆転。サメクジラを守り抜いた。
そしてイサムがラグビーチームに復帰したのを見届けると、星雲荘を去り何処かへと旅立った。
行き先は不明だが、ナクリの台詞、そして最後に映ったポスターから推測するに、伊香保温泉へと向かったのではないだろうか。