概要
担当声優はアダム(トップ絵左)が遠藤大智、イブ(同右)が岡村明美。
抑揚のない、いわゆる「機械声」の丁寧語である。
大空遥の作り出した人類最高のコンピュータ。男性と女性の思考ルーチンをもった人工知能で、今までのコンピュータよりも優れた思考演算を可能にしている。
本体は軍事衛星パラダイスに搭載されているが、オメガダインの所有する船・フューチャーホープ号からある程度の遠隔操作やメンテナンスが可能。
経緯
第27話で風摩キリトが見つけたオメガダインの極秘フォルダの中に名前のみ存在。
第31話で初登場。フューチャーホープ号内にある遥のラボでなぞなぞをしていた(柔軟な思考ルーチンを作るためと思われる)ところ、パラダイスのコントロールセンターを探していたヒロ達と遭遇。「こんな研究間違ってる」とヒロに諭され改心した遥の手によって、機能を凍結させられた(第32話)。
第36話でガーダイン達が直接パラダイスに赴くことで再起動。後から乗り込んだヒロ達と敵対することになる。
第40話で一度は遥の説得に応じるも、「貴方達を完全消去する」という一言により暴走。檜山真実が使用していたLBX"ゼウス"を乗っ取り、遥を外敵と認識し排除を試みる。
山野博士曰く「フューチャーホープ号で一種の"臨死体験"をすることで、彼らの中に"死の恐怖"という感情が生まれた。彼らにとっては思考し続けることこそが存在意義であり、その思考を止められることは死に等しい」。
続く第41話で、バンとヒロとのバトルに敗れた。
遥の手で完全消去されるとき「遥さん」と繰り返し、最期に一言だけ言った「お母さん」という言葉が断末魔となった。
ミゼル編(ネタバレ注意)
完全消去されパラダイスが爆破解体される直前、「生き残りたい」という思考を融合させて地球上にウィルスプログラムの形で送信し、アンドロイド素体に侵入していたことが判明。
そのウィルスプログラムこそ、ミゼルである。
余談
名前の由来は言うまでもなく、旧約聖書の創世記に登場する原初の人間の男女。
人工知能キャラとしての元ネタは、境遇が似ていることからも恐らく「2001年宇宙の旅」のHAL9000だと思われる(「2001年〜」に「一ぴきの蛇が電子のエデンに侵入してきた」という文がある)。ーもっとも、日野晃博氏がそこまで把握しているかは不明だが。
マイナーなキャラゆえかアダムとイブ単体で描かれることは殆ど無く、大抵ミゼルや遥と共に描かれている。何気にヒロとも事実上の兄弟妹。
また、原作ゲーム版と藤異秀明先生の漫画版にも登場しており、暴走した理由や言動がアニメ版と大きく異なっている。ファンならば一見の価値はあるだろう。
関連イラスト
関連タグ
大空遥(母にあたる) ミゼル(ダンボール戦機)(子にあたる) 大空ヒロ(兄にあたる)