概要
1254年~1324年
正確な生い立ちに関しては不明なところが多い。1271年、父・ニコロと叔父・マッフェオとともにアジアへ旅立ち、24年に渡ってアジアを旅する。ヴェネツィアに帰国したのち、敵対するジェノヴァとの戦争に参加。数か月の間、ジェノヴァの捕虜として収監される。その間に同じく捕虜として収監されていた人物に自らが体験したアジアの旅について語り、それがのちの『東方見聞録』となったとされている。
大元との関係
『東方見聞録』によるとマルコ一行はアジアを東に向かい、大元の皇帝・クビライとも謁見している。またマルコは大元の政治官にも任命され、17年間大元に滞在した。マルコ一行は大元に有益な情報や経験を持っており、マルコは母国語であるイタリア語の他にフランス語、トルコ語、モンゴル語、中国語に通じていたため、政治官に任命されても何らおかしいことはなかった。
創作物
マルコ一行が大元に仕えた17年間の存在により、元寇を題材にした創作物の中にマルコ一行が登場しているものも存在している。
NHK大河ドラマ『北条時宗』にもマルコ一行は登場しており、特にマルコは二月騒動で異母弟・北条時宗によって『討ち取られ』、流浪の民となった北条時輔と深い関係を築く。作中ではなぜか日本語にも通じていた。マルコを演じたのは同局教育テレビの語学番組『イタリア語会話』に出演していたダリオ・ポニッスィ。
関連項目
盧溝橋・・・中国の橋。西欧では『マルコ・ポーロの橋』と呼ばれている。