概要
身長:168cm 体重:50kg
B:83cm W:57cm H:82cm
聖槍十三騎士団・黒円卓第五位。
魔名は「獅子心剣(レオンハルト・アウグスト)」。
蓮陣営からは「櫻井」「螢」などと本名で呼ばれ、騎士団員からは「レオン(レオンハルト)」と呼ばれる事が多い。
騎士団の現世組で唯一の日本人であり、見た目通りの戦後生まれで蓮や香純らとは同世代。
黄金錬成によって愛する人達を生き返らせる為に剣を取った少女。
表面上は常に氷のような冷静さを保っているが、内心では激しく心を燃やす激情家である。反面、心の支えを失えば脆いという不安定さを持つ。
素直じゃない性格は誰かさんと同じであり、二人ともよく似た者同士である。
幼い頃からヴィルヘルムやルサルカ、ヴァレリア、シュピーネらを頼って世界中を転々としていた為、語学に優れている。
魔名は副首領から授けられたのではなく、ヴァレリアが授けたもの。
専用ルートを中心に活躍するバトルヒロイン……なのだが、ルートによって活躍の落差が非常に激しい上に、まともに勝てた事が殆ど無い。
若年で創造位階まで上がれている時点で相当な超人なのだが、経験の差もあって創造位階持ちの中では最弱である。大隊長はもちろんの事、運や状況に恵まれなければルサルカやヴィルヘルムにすら勝てないレベル。
作中での迷走ぶりもあって、ファンからは「アホタル」と呼ばれる事も。
しかし、全ヒロインの中で藤井蓮の渇望を(自身のルートで)変えた事もある唯一のキャラクターであり、なんだかんだでおいしいところを持って行くヒロインである。
来歴
1989年4月22日生誕。
櫻井螢は、呪われた聖遺物「黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)」を造った鍛冶師・櫻井一族の出身である。
黒円卓の聖槍こと偽槍によって選ばれた櫻井の人間はトバルカインとなってしまう呪いがあり、1995年では櫻井一族は兄の戒と螢の二人しか残されていなかった。
二人は次代のトバルカイン候補として騎士団の監視下にあり、その監視役としてベアトリスが派遣される。3人は「同じ下宿先の同居人」という形で共に暮らし、彼女は二人の庇護の下幸せな少女時代を過ごしていた。
1995年のクリスマスに起こった事件によって二人を失った事で彼女の少女時代は終わりを告げる。
その後、ヴァレリアにより(事件の詳細を隠した形で)「黒円卓の一員として黄金練成に参加すれば黄金の恩恵により二人が帰ってくる」と教えられてしまった事で彼女は剣を取る道を選ぶ。
それから約十年もの間、各騎士団メンバーの下、欠けた黒円卓第五位の代替となるべく教育を施された。そして、若輩の身でありながら創造位階に達するなど、その年齢としては非常に高い戦闘能力を得た。
だが、それは普通の少女が普通に暮らすうちに手に入るものをすべて犠牲にして成り立っているという危うい強さでもある。これはヴァレリアが意図的に作った螢の弱さなのだが、心の支えがなくなった螢はただの脆い少女に過ぎなくなってしまう。
実際、藤井蓮から「おまえ、自分で言っていても気付かないのか?」「掛け替えがないってことは代えが利かないってことだクソ馬鹿」「おまえは、安い取引で好きなものの価値を下げているんだよ!」と指摘された際に激しく動揺する事になる。
能力
聖遺物は武装具現型の「緋々色金(シャルラッハロート)」。
鍛冶師一族の櫻井家のみに加工技術が伝わる特殊な金属「緋々色金」で鋳造された両刃剣であり、位階は創造。
その能力は、炎を発生させて操るという応用性に富んだもの。形成位階では細身の剣だが、創造を発動することで大太刀となる。
作中では、凡庸な性能な上に本編への絡みもほぼ無い事から、他の聖遺物に比べて影が薄く、少々不遇な剣である。
創造は求道型の「爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之(ここにあまつかみのみこともちて ふとまににうらへてのりたまひつらく)」。
「情熱を絶やすことなく燃やし続けたい」という渇望を具現化し、自らを炎そのものへと変化させる。
形成位階の炎を発生・操作する能力が大幅に強化され、緋々色金のリーチ拡大や炎を利用した移動もできる他、自身を炎とする事で敵の攻撃を透過させる事も可能。
また、一般的な炎の常識は通用せず、熱は無い上に螢に触れなければダメージにならないが、水で減衰して消える事もない。
ここまで見ると非常に強そうな能力なのだが、炎による透過は螢の精神状態に依存する上に、格上には通用しづらいという欠点がある。
そもそも似た系統の能力ではベアトリスの方が上位互換だったり、炎を操る能力なら遥か高みにエレオノーレがいるという有様である。
つまりは武装具現型の特性である器用貧乏を端的に表してしまっているのだ。
詠唱
かれその神避りたまひし伊耶那美は
Die dahingeschiedene Izanami wurde auf dem Berg Hiba
出雲の国と伯伎の国 その堺なる比婆の山に葬めまつりき
an der Grenze zu den Ländern Izumo und Hahaki zu Grabe getragen.
ここに伊耶那岐
Bei dieser Begebenheit zog Izanagi sein Schwert,
御佩せる十拳剣を抜きて
das er mit sich führte und die Länge von zehn nebeneinander gelegten
その子迦具土の頚を斬りたまひき
Fäusten besaß, und enthauptete ihr Kind, Kagutsuchi.
創造
Briah―
爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之
Man sollte nach den Gesetzen der Gotter leben.
他作品での活躍
マリィルートのifの続編である神咒神威神楽では、とあるキャラとして登場する。