※ 他のレイに関してはレイの記事を参照。
概要
CV:塩沢兼人(TVアニメ他多数)
千葉一伸(アーケード版)
三木眞一郎(新OVA)
植木誠(NDS版ゲーム)
はらさわ晃綺(タイピングゲーム「激打3」)。
南斗六聖拳「義星」の男であり、南斗六聖拳の中で最も華麗と言われている南斗水鳥拳の伝承者。
ケンシロウと共に長らく闘い続けた男で、ケンシロウの相棒的存在。
ラオウ・サウザーといった本作の主要キャラクターには、幹部や部下を数多く擁しているが、彼にはこれといった部下はいない(もっとも、力づくでつくろうと思えばできなくもないが…)。
登場時には、留守中に家族を惨殺し、妹・アイリを連れ去った「胸に七つの傷のある男(=ジャギ)」への復讐の念に凝り固まり、非道で孤独な旅を続けていた。
彼の所為もまた人の為に生き、人の為に死すという彼の「義星」という宿星からでもある。
普段は女を装い正体を隠し、野盗を誘うなどして、食料を確保していた。
マミヤ達の村へ最初は用心棒を装った牙一族のスパイとして訪れ、ケンシロウ達ともそこで知り合った。
当初はかなり荒んだ表情で、リンには「あの目は人を助けるような目じゃない」、バットには「大悪党なツラだぜ!」とまで言われ、ケンシロウも「自分の利益以外では動かぬ男」との人物評を下していた。
しかし後に、村人の前で弟の死にも冷徹さを貫く姿勢を見せながらも、陰でその弟の死を嘆き涙するマミヤの姿に動かされ、利害をやがて超えてマミヤ達のために戦う姿勢を見せる。
更にはケンシロウ達の協力で妹・アイリとの再会を果たし、以降、本来の「義星」であるべき輝きを取り戻していき、無償の友情や愛のために奔走することになる。
マミヤと接し見守っている間に、いつしか彼女を愛するようになるが、マミヤがケンシロウに惹かれている事を悟ると、彼女を遠くから見守り、彼女の心の中に生きようとする。
そして、ラオウとトキとの戦いの最中にラオウから心中を指摘された際、「自分に愛というものを教えてくれた唯一な女」であると、秘めていたマミヤへの思いを告白した。
ラオウに秘孔「新血愁」を突かれて体が徐々に破壊され、苦痛に耐える中、マミヤの"死の運命"の鍵をも握る男であるユダの存在が発覚する。
マミヤのためにレイは、余命として残された時間をユダとの最後の戦いに賭け、自分の最期を飾ろうとする。そして死ぬ間際でも、彼はマミヤに「例え一瞬でもいい女として生きてくれ。女の幸せを求めるのだ。」と女としての彼女の幸せを最期まで懇願していた。
容姿
身長185cm(六聖拳の拳士の中では最も長身)、体重100kg。
スリーサイズは132.96.106
髪は長髪で、前髪を一部残して残りの髪を全て後ろに流している。髪色は原作では黒、アニメ・AC版では緑がかった水色になっている。瞳は原作は黒、アニメでは紅、その他メディアでは青。
長い放浪の影響なのか、目の下に濃いクマがある。
作中きっての美形で、初登場時はマントを羽織り女装し、野党を騙すなどしてみせた。
服装は、襟に猛禽類の爪のような装飾が施された水色(もしくはライトブルー)の衣装を身に纏っている。例のごとく肩パットが付いているが、初期と後期でそのデザインが異なる。
南斗水鳥拳
彼の拳はその名の通り、水面に浮かぶ水鳥のように優美にして華麗であり見るものを魅了する。
しかし、その美しい動きから恐ろしい威力を誇る瞬速の手刀・爪での斬撃により相手をバラバラに斬り裂く殺人拳である。特に空中戦を得意とし、奥義には空からの奇襲技が多く見られる。
彼と対峙した者の中にはその拳の美しさに見とれてしまう者もおり、特にナルシストで美に対して異常に執着する南斗六聖拳「妖星」のユダは、レイの拳を目の当たりにし一瞬魂を奪われた。
この事実をきっかけにユダは、己より美しい拳を使うレイに激しい嫉妬の心を抱き、後にマミヤの運命を賭けて戦う事になる。
アーケード版のレイ
空中必殺技が豊富で、3段ジャンプもできる。デフォルトのカラーはアニメ版よりも濃い青だが、漫画版のもの及びアニメ版のライトブルーも別カラーで用意されている。
攻撃力・機動力ともに非常に高く、スーパーアーマーや無敵の付いた優秀な技を数多く持つ。
トキのバグ的な強さとは違い、制作陣によって意図的に強くされており、特殊勝利メッセージも豊富。
対戦相手によって技の演出やその際のセリフが変化することもある。
通常投げでは、「七つの傷がある男」「それ以外」「半裸」「マミヤ」の4パターン。
更に一撃必殺奥義でも、通常バージョン・対マミヤ(後述参照)・対ユダ(原作再現)の3バージョン揃えており、
相当思い入れを込めて作られたことがうかがわれる。
また、必殺技「南斗撃星嚇舞」を使った一撃必殺技と同等レベルのバグ技も発見されている(通称バグ昇竜又はその際のレイの台詞からトベウリャとも)。
この技を使うと相手を蹴り上げつつ画面上へ飛んで行ってしまう。
そして相手のライフが無くなっても永久に殴り続けてしまう。
止めるには店員に筐体をリセットして貰うしかない。
放置していると熱等で筐体が止まってしまう可能性もある。
さらに世紀末ゲームであるアーケード版にしてはかなり簡単に発動出来てしまう。
対戦相手としては不愉快極まりない負け方となるだけでなく、インカムや、店側への作業負担など、迷惑極まりない行為となるため、使わないようにしよう。
現在は中野TRFを始め、闘劇などの大会では使用禁止となっている。
あのシーン
作中でレイは、その鋭い斬撃でマミヤの着衣を切り裂き胸をあらわにしてしまうというとんでもない行動をしている。
この行動は「女を捨てた」と言い張り弟の仇である牙一族の戦いに身を投じようとするマミヤのことを思ってのことであり、思わず乳房を隠すマミヤに「女でなければ胸を隠す必要はない」と、彼女が戦い続けることを諫めた。その後、彼の妹が付けるはずだったケープを被せ、「帰ってきたら純白のケープをプレゼントする」と発言している。
弟を失っても気丈に振る舞うマミヤに自身を重ねたレイの優しさを垣間見る名シーン…であるはずだが、読者の多くが「女性の衣類を強引に剥ぐ」というレイの行為(及びマミヤの肉感的な肢体)のほうがインパクトが強く伝わってしまい、「セクハラ」という不名誉な諢名を拝領するに至ってしまった。
なお、このシーンは前述のアーケード版でも再現されている。
レイの一撃必殺技でマミヤを倒すと直後にマミヤが起き上がり、その後レイが着衣を切り刻み「マミヤ、お前は女だ」と発言する。
またマミヤとの初対面時においても、水浴びする彼女とリンの元に現れ、撃退しようとするマミヤの攻撃をいなしてタオルを剥ぎ取り、しばらくじっと見つめたりしていた。
なかなかのスケベである。
スピンオフである『レイ外伝 蒼黒の餓狼』ではこうした描写がかなり誇張されており、行く先々で女性の衣類を剥いでいる。もはや服を剥ぐ=彼なりの挨拶とすら呼べるレベルである。
扱い
ケンシロウに最も協力的な相棒であり、南斗の中でも最速の拳法の持ち主であると称される
…にもかかわらず、活躍の場が異様に少ない。
北斗神拳のように一人一人秘孔を突かなければならない技よりも、すれ違いざまに相手を次々に薙ぎ倒すことができる水鳥拳のほうがモブ処理に向いていたためか、本編では「雑魚散らしはレイ、親玉はケンシロウ」という構図がいつの間にか形成されていってしまった。カサンドラでは門番のライガ・フウガの放った二神風雷拳の初手を許した瞬間にケンシロウから選手交代を宣言されるなどかなり粗雑に扱われている。
ラオウの本編初登場時には彼の対戦相手を務めるが、奥義の最中にラオウの放ったマントで視界を奪われ、さらに指一本で戦闘不能にされてしまうというパワーインフレの犠牲にもなってしまった。これは原作担当の武論尊氏も失敗したと言っている。
原作では秘孔により3日間の命を与えられたが、旧劇場版ではマミヤもトキも登場せず本編も終盤に差し掛かっていたため、その一撃で死んでしまうというラオウの引き立て役となってしまった。
OVA『ユリア伝』では、放浪中にユリアの配下である南斗五車星のシュレン・フドウ・ヒューイの襲撃により捕らえられる。そしてユリアによりケンシロウと出会うキッカケを与えられる。
このシーンに関しては「六聖拳より格下の五車星に捕えられるなんて…」という声もあるが、そもそも五車星は南斗聖拳とは別流派であること、ラオウも怖じる怪力と巨躯を持つフドウや炎を操るシュレンのような奇拳使い、水鳥拳と同じく真空波による斬撃を有するヒューイといった拳士たちが、不意をついて3人がかりで襲いかかるのだから、捕縛についてならそこまで不自然さはないだろう。
関連イラスト
※ その他のイラスト→pixiv「レイ 北斗の拳」で検索
関連タグ
南斗六聖拳
南斗孤鷲拳・シン(殉星)
南斗水鳥拳・レイ(義星)
南斗紅鶴拳・ユダ(妖星・美と知略の星・裏切りの星)
南斗白鷺拳・シュウ(仁星・盲目の闘将)
南斗鳳凰拳・サウザー(将星・独裁の星・極星)
南斗正統血統・ユリア(慈母星・南斗最後の将)