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上座部仏教の編集履歴

2016-06-29 18:29:45 バージョン

上座部仏教

じょうざぶぶっきょう

仏教の分類の一つである。

解説

主に東南アジア南アジアなどの、南の地域に伝わった仏教であることから『南伝仏教』とも呼ばれ、『テーラワーダ仏教』『テーラヴァーダ仏教』とも呼ばれることもある。


釈迦の生前のおける仏教には、出家者に対する戒律は多岐にわたって定められていたが、釈迦の死後に仏教が他の地域に伝播すると、当初の戒律を守ることが難しい地域などが発生してしまう。


戒律の変更に関して、釈迦は生前に重要でない戒律は、サンガ(出家修行者)の同意によって改めることを許していたが、どの戒律を変更可能な戒律として認定するかという点や、戒律の解釈について意見が分かれ、これが大乗仏教(北伝仏教)との分離のきっかけとされる。


特徴

上座部仏教では、出家者の戒律(具足戒)を守ると、彼らを支える在家信徒の努力によって、釈迦の教えを純粋な形で保存してきたとされているが、各部派の異同を等価に捉えており、仏教学者の立場からは、上座部は部派仏教時代の教義と実践を現在に伝える唯一の宗派であると評価されている。


出家せずとも修行や生き方次第で悟りが開けるとする大乗仏教に対し、上座部仏教では悟りを開くためには必ず出家して修行を積まなければならないと考えられており、そのため上座部仏教が信仰される国において、は特別な存在として敬われており、生涯に一度は必ず出家させる風習が存在し、『出家至上主義』と呼ばれることがある。


大乗仏教では、釈迦のみではなく後代の弟子たちの仏説ごとに仏典が作られたが、上座部仏教では同一の内容をシンハラ語など各民族の言語に音写したパーリ語三蔵(パーリ三蔵)が継承されている。

また、上座部仏教の仏典は「読む」書物というより、声を出して「詠む」書物であり、声を介し仏典を身体に留める伝統が培われ、仏典の継承も口授によって行われるため、戒法の継承は文字経典を求めるのではなく、戒や教説を体得した僧を招く形で行われる。


教義においては、限りない輪廻を繰り返す生は「苦しみ」であり、この苦しみの原因は無明(『法(ダルマ)』を理解していない無知であること)によって生じる執着にあるとして、無明を断ち輪廻から解脱する(悟りを開く)ために最も効果的な方法とされるのが、戒律の厳守や瞑想による修行により、八正道を実践することしている。


この点は大乗仏教と同様であるが、上座部仏教では、釈迦によって定められた戒律と教え、悟りへ至る智慧と慈悲の実践を純粋に守り伝えていく姿勢を根幹に据え、古代インドの俗語起源であるパーリ語で記録された共通の三蔵である上述した『パーリ仏典』を依拠とし、多様性のある大乗仏教と比べ一貫している特徴がある。


仏像仏画については、大乗仏教のように多様な種類はなく、釈迦と彼以前に悟りに至った7人の仏陀を祀った過去七仏のもののみが存在する。


呼称について

かつて、大乗仏教を信仰する修行者たちの中で中国仏教では、上座部仏教を始めとした部派仏教は、出家者しか悟りに導かれない寛容の無い考えであるとして、『小乗仏教』と揶揄して呼んでいた時期があったとされるが、現在ではこの呼称は良くないとされ、使われなくなっている。


しかし、大乗であれ上座部であれ、考え方は違えど元を辿れば開祖の釈迦の言動が基盤になっているのは同じなため、一概にどちらの方が良いとは言えない。


代表的な聖典

パーリ仏典


分布する地域

タイ ミャンマー カンボジア スリランカ ラオス


関連タグ

仏教 信仰 宗教

東南アジア 南アジア

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