石川五右衛門(戦国無双)
いしかわごえもん
概要
CV:江川央生
武器:砕棒と大筒
シリーズ第一作目である『戦国無双(無印)』から登場するプレイアブルキャラクターの一人。
「天下の大泥棒」を自負する巨漢の傾奇者。
当初は盗みを繰り返すただの盗賊だったが、ある日、舞を全国に広めようと旅をする阿国と出会い、その美しさに一目惚れしてしまう。同時に、自分と同じく「傾奇者」として知られる前田慶次とも出会い、傾奇者として、阿国を巡る恋敵として一方的にライバル視するが…
泥棒でありながら豪快且つ派手好き。負けず嫌いなところもある。
後世の歌舞伎にて人気を博した経緯からか、作中では大見得を切って見せたり芝居めいた口調で喋ったりなどのコミカルな言動が目立つ。加えてひょうきんでお調子者なところもありどこか憎めない性格。
稼業である盗みに対しても、主に大名や金持ちなど裕福な家を狙い、その盗品の多くを貧しい人々に分け与えるという義賊としてのポリシーを持っている。
史実における忍者(伊賀の抜け忍)説に倣ってか、元は伊賀忍者として修業をしていた経緯を持ち、図体はデカいものの敏捷性は悪くない。ムービーでは地面から一っ飛びで屋根に移るほどの跳躍力もある。
小ネタだが、時は戦国乱世。欧州との交流がまだまだ希薄な時代であるはずだが、五右衛門の台詞の中には「俺様のファン」「アウチ!」「ノー!」などの英語を含んだものが数多くみられる。くのいちも「リーチ」「デートして」など。
忍びは海まで越えてしまったか……
リストラと復帰までの経緯
前述通り第一作目からPC参戦したものの、その後の続編である『戦国無双2』および『3』には登場していない(一応、『2』においては新モードである「双六」や「練武館」には敵キャラとして登場するがPCとしては使用できない)。
Wiiにて発売された『戦国無双KATANA』(ただし声なし)、三國シリーズとのクロスオーバータイトルである『無双OROCHI』シリーズではPCとして参戦している。その他、GREE配信の『100万人の戦国無双』にも登場するなど、辛うじて番外タイトル・派生タイトル等での登場は続いている。衣装は初代と変わらずだが、各タイトルでは他キャラ同様に隠し衣装やDLC衣装も存在する。
2014年発売の『戦国無双4』において、ついにナンバリングタイトルにおける復活を果たす。
作中での活躍
本編では主に前述の二名に携わるシナリオに登場。ときにはお宝の情報を交換条件に各大名の味方として登場する場面も。
初代における五右衛門本人のシナリオは、天下のお宝「千鳥の香炉」を探し求め、ときには城に忍び込み、またあるときは戦場に紛れ込んで大暴れする物語となっている。紆余曲折を経て、香炉の持ち主が豊臣秀吉であることをつきとめ大坂城に忍び込むものの、捕縛されてしまう。史実通り釜茹での刑に処されるが、If展開として釜茹での釜ごと破壊し、腹いせに京の町で暴れつつ、秀吉・家康を討伐してしまう。結果的に、新たな天下人となってしまい、民衆から“天下を盗んだ大泥棒”として祭り上げられてしまう。
『100万人の戦国無双』では、10月12日イベント合戦として「五右衛門大暴れ」が開始され、イベントランキング上位のプレイヤーを対象に特典として解禁される(下位であったり、イベントを逃したプレイヤーも「鯰江又一郎」と「青地与右衛門」の紹介札があれば解禁できるなどの対処措置が成されている。)。
ちなみにイベント名の「五右衛門大暴れ」をはじめ、「岐阜城無断潜入」や「大坂の舞」などのタイトルは、前述の第一作における五右衛門シナリオの合戦名からの引用である。
衣装は第一作から変わらずだが、初代やOROCHIと比べると少し黒っぽい衣装になっている。
秀吉や慶次、くのいちとのやり取りは相変わらず。また、史実で五右衛門の師匠とされる「百地三太夫(百地丹波)」との連携奥義があり、そのとき五右衛門は三太夫の事を「師匠」と呼んでいる。逆に三太夫からは「愚かな人」と言われている。
『4』では無双演武に登場しないものの、流浪演武において阿国ともども最初の仲間として登場している。
無双OROCHIの江戸城救出戦でくのいち、服部半蔵、ねね、風魔小太郎と共演している。
彼を「黄蓋の旦那」(もしくは旦那)と呼び、また黄蓋も五右衛門の武を評価している。
「魔王再臨」では何故か董卓と組んでおり、呉と戦国シナリオの序盤で敵として襲ってくる。呉シナリオでは阿国に成敗された後に董卓を裏切る。
無双OROCHI2では「戦国3」に移動することで登場を果たした。
秀吉と組んで宝探しをしたり、三蔵法師に過去の出来事を掘り返されたりと少なからず出番はある。
そして、『戦国無双chronicle2nd』にも登場した。最近なんだか扱いが良い …と思ったら操作は出来ない。またしてもハブである。
お題に沿ってクリアを目指す『猛将演武』に登場する。
撃破したあかつきには『終わりかよ~!』とインパクトのあるKOボイスを発する。
『戦国無双4』では再びプレイヤーキャラとして登場。無双OROCHI2で「ずっと出番が無いような…」と愚痴っていたが、今回の復活もあってか、サンプルボイスが「待ちに待った出番でい!」
となっている。
更に、OROCHI2ではなく、きちんと戦国1として(明智光秀の後ろ、上杉謙信の前)扱われている。
だが、衣装はいつまでたっても1のままだが、久々の本編登場なので多目に見てあげよう。
容姿と性格
大柄で色黒な、いかにも豪快そうな外見。髪型は大百日鬘で、顎までモミアゲを生やしている。
顔には隈取り化粧を施しており、後年の歌舞伎役者のような口上を好む。
その他「五」の字の入った金のネックレスや腕輪、指輪を付けているのが特徴。
ナンバリングシリーズには初代しか出ていないので、衣装の数も少ない。
『OROCHI』や『4』でも初代の衣装が引用された。
バトルスタイル
武器は金棒と大筒(大砲)。
「金棒」と言うが、先がトゲ付きの鉄球になっており、収納式の鎖でモーニングスターのように振り回して使うことも。
「大筒」は常に背中に背負っており、チャージ攻撃や無双奥義で使用する他、遠距離攻撃もこの大筒から発射される砲弾になる。ちなみに、『1』ではこの大筒でないと破壊できない壁があり、五右衛門でしか通れない隠しルートがあった。
武器や大柄な図体通り、大振りで豪快なパワータイプの戦闘スタイルをみせるが、中にはヒップドロップやハンマー投げのようなコミカルなアクションが存在する。