概要
CV:江川央生
武器:金棒と大筒
無双奥義・奥義皆伝の文字:『壊』『爆』
シリーズ第一作目である『戦国無双(無印)』から登場するプレイアブルキャラクターの一人。
「天下の大泥棒」を自負する巨漢の傾奇者。
当初は盗みを繰り返すただの盗賊だったが、ある日、舞を全国に広めようと旅をする阿国と出会い、その美しさに一目惚れしてしまう。同時に、自分と同じく「傾奇者」として知られる前田慶次とも出会い、傾奇者として、阿国を巡る恋敵として一方的にライバル視するが…
泥棒でありながら豪快且つ派手好きで負けず嫌い。加えてひょうきんでお調子者なところもありどこか憎めない性格。稼業である盗みに対しても、主に大名や金持ちなど裕福な家を狙い、その盗品の多くを貧しい人々に分け与えるという義賊としてのポリシーを持っている。
史実における忍者(伊賀の抜け忍)説に倣ってか、元は伊賀忍者として修業をしていた経緯を持ち、図体はデカいものの敏捷性は悪くない。ムービーでは地面から一っ飛びで屋根に移るほどの跳躍力もある。
容姿
大柄で色黒な、いかにも豪快そうな外見。髪型は大百日鬘で、顎までモミアゲを生やしている。
顔には隈取り化粧を施しており、後年の歌舞伎役者のような口上を好む。
その他「五」の字の入った金のネックレスや腕輪、指輪を付けているのが特徴。
初代での隠し衣装では「義賊(ぎぞく)」と「貴族(きぞく)」をかけてか、西洋貴族の着用するダブレットを着用。頭頂部には羽根付帽子、髪型もアフロヘアーになっている。また、装備に関係なく背中の大筒はチューバになっている。
ナンバリングシリーズには初代しか出ていないので衣装の数も少なく、『無双OROCHI』シリーズや『4』でも初代の衣装が引用されている。ただし、OROCHIシリーズではねじり鉢巻きに法被姿の花火師のような出で立ちの隠し衣装が追加されている。
バトルスタイル
武器は金棒と大筒(大砲)。
「金棒」と記載されているが実際のところはモーニングスターに近く、柄の部分から伸縮する収納式の鎖で繋がれたトゲ付きの鉄球を振り回して攻撃する。
「大筒」は常に背中に背負っており、チャージ攻撃や無双奥義で使用する他、遠距離攻撃もこの大筒から発射される砲弾になる。ちなみに、『1』ではこの大筒でないと破壊できない壁があり、五右衛門でしか通れない隠しルートがあった。
武器や大柄な図体通り、大振りで豪快なパワータイプの戦闘スタイルをみせるが、中にはヒップドロップやハンマー投げのようなコミカルなアクションが数多く存在する。
作中での活躍
個人としてのシナリオは第一作のみであり、それ以外では主に前述の二名に携わるシナリオに登場。ときにはお宝の情報を交換条件に各大名の傭兵として参陣する場合も。
戦国無双(初代)
天下のお宝「千鳥の香炉」を探し求め、ときには城に忍び込み、またあるときは戦場に紛れ込んで大暴れする物語となっている。元忍びという経緯もあり、他の忍びとの接点も描かれており、くのいちのことは、よく戦場で出会う彼女が自分を追いかけていると勝手に思い込み、腕を見込んで弟子入りさせようとしている。服部半蔵とも戦場にてたびたび鉢合わせするが、伊賀の抜け忍である五右衛門に対して「抜け忍には死を」の精神で問答無用で襲いかかる。
紆余曲折を経て、香炉の持ち主が豊臣秀吉であることをつきとめ大坂城に忍び込むものの、捕縛されてしまう。史実通り釜茹での刑に処されるが、If展開として釜茹での釜ごと破壊し、腹いせに京の町で暴れつつ、秀吉・家康を討伐してしまう。
結果的に新たな天下人となってしまい、民衆から“天下を盗んだ大泥棒”として祭り上げられてしまう。
無双OROCHIシリーズ
彼を「旦那」と呼び慕い、また黄蓋も五右衛門の武を評価している。また、江戸城救出戦ではくのいち、服部半蔵、ねね、風魔小太郎と共演し忍者武将揃いぶみとなった。
『魔王再臨』では何故か董卓と組んでおり、呉と戦国シナリオの序盤で敵として襲ってくる。呉シナリオでは阿国に成敗された後に董卓を裏切る。
『無双OROCHI2』では「戦国3」に移動することで登場を果たした。
元の世界では険悪だった秀吉と組んで宝探しをしており、凌統と共に三蔵法師を救出する。三蔵から「(三人といると)過去の旅を思い出す」と話され、皆で談笑する姿が描かれた(秀吉が孫悟空、凌統が沙悟浄、五右衛門が猪八戒とのこと)。
100万人の戦国無双
10月12日イベント合戦として「五右衛門大暴れ」が開始され、イベントランキング上位のプレイヤーを対象に特典として解禁される(下位であったり、イベントを逃したプレイヤーも「鯰江又一郎」と「青地与右衛門」の紹介札があれば解禁できるなどの対処措置が成されている。)。
ちなみにイベント名の「五右衛門大暴れ」をはじめ、「岐阜城無断潜入」や「大坂の舞」などのタイトルは、前述の第一作における五右衛門シナリオの合戦名からの引用である。
衣装は第一作から変わらずだが、初代やOROCHIと比べると少し黒っぽい衣装になっている。
秀吉や慶次、くのいちとのやり取りは相変わらず。また、史実で五右衛門の師匠とされる百地三太夫(百地丹波)との連携奥義があり、そのとき五右衛門は三太夫の事を「師匠」と呼んでいる。逆に三太夫からは「愚かな人」と言われている。
戦国無双4
無双演武に登場しないものの、流浪演武において阿国ともども最初の仲間として登場している。
相変わらず阿国を追っかけていたところを主人公(エディット武将)に成敗されるが、戦後、主人公の旅の経緯に興味を持った阿国が同行を申し出た直後に現れ、自身も連れて行くように願い出る。
余談
リストラと復帰までの経緯
前述通り第一作目からPC参戦したものの、その後の続編である『戦国無双2』および『3』には登場していない(一応、『2』においては新モードである「双六」や「練武館」には敵キャラとして登場するがPCとしては使用できない)。
Wiiにて発売された『戦国無双KATANA』(ただし声なし)、三國シリーズとのクロスオーバータイトルである『無双OROCHI』シリーズではPCとして参戦している。その他、GREE配信の『100万人の戦国無双』にも登場するなど、辛うじて番外タイトル・派生タイトル等での登場は続いている。衣装は初代と変わらずだが、各タイトルでは他キャラ同様に隠し衣装やDLC衣装も存在する。…それでもやはり他キャラに比べると不遇な扱いもあり、本人もOROCHI2におい「ずっと出番が無いような…」とつぶやく姿も。
『戦国無双chronicle2nd』にも登場…するが操作は出来ない。またしてもハブである。
お題に沿ってクリアを目指す『猛将演武』に登場する。撃破したあかつきには「終わりかよ~!」とインパクトのあるKOボイスを発する。
2014年発売の『戦国無双4』において、ついにナンバリングタイトルにおける復活を果たす。
公式ホームページにおける彼のサンプルボイスが「待ちに待った出番でい!」となっており、これまでの経緯を考えるとなんとも涙ぐましい台詞ともいえる。
言葉使い
時は戦国乱世。欧州との交流がまだまだ希薄な時代であるはずだが、五右衛門の台詞の中には「俺様のファン」「アウチ!」「ノー!」などの英単語を含んだものが数多くみられる。くのいちも「リーチ」「デートして」など同じく台詞に横文字を多数使用しており、半蔵も「チッチッチッ…」と指を振りながら相手をたしなめる西洋人のジェスチャーを用いる。
忍びは海まで越えてしまったか……