野比のび助
のびのびすけ
概要
のび太の父親で玉子の夫。 ドラえもんやのび太からは『パパ』と呼ばれ慕われている優しい父親で、四男一女の兄弟姉妹の長男であり、作中の時点では36歳、会社では課長の地位にあり、意外と出世コースに乗っている。それなりの地位にある故、中間管理職の悲哀に泣かされる事も多く、直属の上司である部長からは雨男であるために、嫌味を言われるなどの苦労もしている。
昼間は仕事で家を空けていることが多いが、それ以外にもゴルフや釣り、麻雀などの趣味で家を空けていることがある。作中では時代の変化で、洋服を着ていることが増加した他、趣味でドラえもんの道具に頼る事もしばしば。
少年時代はのび太と瓜二つの容姿であり、性格や態度もよく似ているが、4人の兄弟姉妹の長男であった事と、父親(のび太の祖父)の野比のびるが厳格な人物であった(実際は子煩悩だったが、表に出さなかった古風な人物)ため、のび太とは多少違う少年時代を過ごしていた。そのためか、息子ののび太を成長させてくれるドラえもんを受け入れ、早期に家族であると認識していた。
特徴
不器用
のび太同様に不器用で運動面にはあまり過ぎれていないのか自動車運転では教習所の先生に投げ出されてしまうほど不得意。だが、息子や妻の為ならすさまじい潜在能力を引き出す。
チェーンスモーカー
煙草が大好き。禁煙には何度も失敗している。ヘビースモーカーどころか、チェーンスモーカーの領域に達しており、完全なニコチン中毒である。
野球好き
作中ではテレビを見ていることが多く、中でも野球が大好きで野球の勝敗によって、大きく機嫌が変わる。因みに好きな球団は読売ジャイアンツの模様で、ドラえもんが道具で勝たせた事もしばしばである。
画家の才能
野比家男子で珍しく、絵が得意。若かりし頃は画家志望であったという意外な過去を持つ。
とあるお金持ちの女性に、結婚すれば画家としての道が約束されるという条件で婚約者になるよう提示されたが、「画家としての成功のために結婚したら、自分の夢を裏切ることになる」と断っている(先方の実家に断りを申し入れた帰り道にジュースを歩き飲みしていた女性とぶつかり、それが二人のなれそめとなった)。
結局、最終的には画家として自立する夢を捨てて、サラリーマンとしての道を選んだ。この背景には「プロの画家になりたいわけでなく、ただ絵を描くのが好き」ということを、この結婚騒動で再確認したことが大きいようだ。
普段はゴルフや釣りなどサラリーマンらしく仕事仲間と一緒にできることを趣味にしているが、ごくたまに今でも一人で黙々と絵を描くことがある。そのときだけは、損得や他人からの評価抜きに「本当に自分のやりたいこと」をしている時間なのだろう(のび太のあやとりに近いのかもしれない)
そのため、のび太の趣味には比較的寛容である。