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ジプシー・デンジャー

じぷしーでんじゃー

ジプシー・デンジャーとは、SF映画「パシフィック・リム」に登場するイェーガー(巨大ロボット)。不屈の第3世代イェーガー。エルボーロケット!

仕様

型式マーク3
製造国アメリカ
身長79メートル
重量1980トン
ロールアウト2017年7月10日
機動力7
攻撃力8
防御力6
怪獣討伐数5

概要

主人公ローリー・ベケットとヒロインのマコ・モリが搭乗する対怪獣用人型巨大兵器。

本編開始時点で残存している数少ないイェーガーのうちの一体である。

2020年にアラスカで怪獣ナイフヘッドと交戦、撃破するが自身も大破し、パイロットの1人ヤンシー・ベケットが戦死。もう1人のパイロットであるヤンシーの弟ローリー・ベケットも、兄弟の死を自分も神経通信を介して追体験し、多大なるショックから軍を辞めてしまう。

パイロットの不在とコストの観点から修理は断念され、スクラップヤードで数年間野晒しとなっていたが、最後の一大反抗作戦の為に残り少ないイェーガーを総動員する事になり、それでも数が足りない事からジプシー・デンジャーの修理を決定。

マコ・モリの尽力もあって2025年、戦列に復帰した。

劇中に登場するイェーガーの中では旧式の部類に入り、尖った特徴はないものの走攻守のバランスが取れた性能をしている他、修理の際に近代化改修も施されているので単なるカタログスペック以上の力を秘めており、実質的にはストライカー・エウレカを抜いてマーク5.5と呼んでも差し支えない性能に仕上がっている。

外観も4体の中では最もシンプルで人型に近く、アメリカらしいマッチョな体型をしている。

また、他の新型イェーガーは全てデジタルの電子制御式であるが、ジプシーだけはアナログ原子力式動力炉で動いており、作中ではこのことが功を奏す場面がある。

夜間はライトを点灯し、コンポッドも発光しないのでモノアイに見える事もある。このため、映画の公開以前はシーンによっては別のイェーガーと勘違いする人もいた。サイクロプスに見えるという声もあり、その意味ではイェーガーの元ネタである巨人伝説と繋がる。

装甲は他のイェーガー同様、対カイジュウブルーに特化したものであり、後頭部とコンポッドのジョイントがある首元をカバーするプレートもある。サンバイザー的な様相のスクリーンはロミオ・ブルー譲りなのかもしれない。

機体の各所にスラスターがついており、高速性を生かした格闘戦に主眼が置かれている。

武装は両腕プラズマキャノンと、修理の際にマコによって追加された蛇腹剣チェーンソード(とくに炎熱化や電撃・冷気等を使用している気配がないので、よほど余裕がなく、間に合わせで作った可能性がある)。その他、ハッタリ的なものとして機体冷却用の液体窒素の噴射機構もある。これは、名機ホライゾン・ブレイブの機構を参考にしているのでは?という意見もある。

カウボーイ的な挙動でプラズマキャノンを構える。プラズマキャノンは、チャージや連射性能が改修後に大幅に使い勝手が改善されている。プラズマキャノンは当初パルスランチャーになる予定だった。

  • 初期の設定では、ガントレット部に「暗黒物質を発射して怪獣の現実性をかき乱す」というトンデモな超兵器・パルスランチャーと通常のパルスランチャーを装備していた。また、小説では通常のプラズマ砲の他にも、対生態物体用のプラズマ砲も装備していた。

また、肘にはエルボー・ロケットブースターを内蔵。それに点火して拳を一気に加速させ叩き込む姿はまさしくロケットパンチである。

頭部コクピットはソケット式、ロケットパンチ、冷却攻撃、そしてブレストファイヤーを切り札として隠し持つ姿はあのマジンガーZそのもの。ただし、基本デザインは鉄人28号に忠実である。

エルボーロケットの訳語について

もちろん原語では「Elbow Rockets」なのだが、なぜか本編の吹替では「ロケットパァーンチ!」に変更されていた。

吹き替え版のローリー・ベケットを演じた杉田智和曰く、「台本でも『エルボーロケット!』だったが、ワーナーの偉い人に『ロボットって言ったらロケットパンチだろ』と言われたのでロケットパンチに変えた」とのこと。ちなみにCM版では本来の台本通り「エルボーロケット!」と叫んでいるが、これはCM版と本編の吹き替えでの音響監督の違いによるものであるらしい。

なお、中国語字幕では天馬流星拳!と翻訳されていた。

余談だが、中の人繋がりでこんなイラストも投稿されている。

また、数々の元ネタとのコラボも少なくない。

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