概要
ロックマンゼロ2で、研究で忙しいシエルの代わりに司令官を務めていた。やたらと前が見にくそうな仮面が特徴的。
元はネオ・アルカディアの都市管理局員のレプリロイド(形式番号TK31)で、ある時偶然閲覧禁止データを見てしまい、その咎でネオ・アルカディアを追われてしまう。
その後、件の閲覧禁止データの名称にちなんで「エルピス」と名乗り、シエルたちのとは別のレジスタンスで活動していたが、
組織がシエルたちのレジスタンスの合流したことで、指揮能力と組織運営力を買われて司令官となる。しかし、組織の運営方針はシエルが穏健的なのに対し、エルピスは軍事力を強化しネオ・アルカディアへ対抗しようと考えているなどシエルとは考えの相違が散見された
シエルに対しては好意を持っていたが、ゼロに対しては嫉妬の感情を持っていた。
その嫉妬からか、功を急ぎ「正義の一撃作戦」を実行するが敵を知ろうとしなかったがために無残にもエルピス以外の全滅に終わる。(そのあまりにも無謀な突撃作戦は敵側にすら嘲笑され、エルピスを助けに来たゼロはハルピュイアから「このままコイツに指揮官なんかやらせてたら無駄死にが続出するぞ」と忠告された程。)
辛うじてゼロに救われるも、自分の無力さに対する苛立ちから暴走し、ダークエルフ解放のために各地を奔走し出す。(元々は礼儀正しかった口調も、この頃から狂気染みた慇懃無礼な態度に変貌していく。)
それから力を求めるあまりネオ・アルカディアの深部にあるオリジナルエックスのボディを破壊……つまり前シリーズの主人公の肉体を殺害してしまう。
(制止しようとしたゼロは電磁拘束具で足止めされ、エックスのボディが打ち砕かれる様を眼前でむざむざと見せつけられた格好になる。その瞬間のゼロの何ともやりきれない怒りと無念の表情は、プレイヤーの心にも深く突き刺さったことだろう……。)
そしてエックスの体内に封印されていたダークエルフを解放させ、その力を自らに取り込んでゼロと勝負する。
だがゼロにはかなわず、ダークエルフに「もっと力をよこせーーー!!」と叫んで第2形態へと変貌。完全に原型を留めない程の悪魔じみた姿に成り果てる。
それでも最後にはゼロに倒され正気に戻り、暴走した自分を止めてくれたゼロへの感謝と謝罪、及びシエルへの別れの言葉を遺してそのまま朽ちる覚悟を決める。
その直後、ダークエルフのとりなしでサイバーエルフとして生まれ変わり、ゼロに別れを告げて何処かへ行ってしまった。
主な能力・技
元々デスクワーク担当であるため、そこまで戦闘面における実力のあるレプリロイドではない。
だがベビーエルフやダークエルフの片割れの力も得てか、ハルピュイアやゼロの動きを電撃攻撃で封じるまでに至る。
ダークエルフを取り込んだ第一形態では剣によるガードや乱れ突きの他、こちらのHPを吸い取って回復する弾による攻撃等がある。
そしてクールで低めの声だったキャラとは思えないほどの断末魔のような奇声を上げ、第二形態へと変貌。
第二形態では、エリアを周回する緑色の巨大な弾の発射やワープといった技を駆使する。
第二形態で放った「もっと力を!」(モットチカラヲー)という台詞はかなり印象的。
しかし、ダークエルフで強化したとはいえ元々非戦闘用の量産型レプリロイド、それに対し、百年以上の長きにわたるイレギュラー戦争を戦い抜き「一万人に一人の実力」と呼ばれた特A級ハンターの伝説の戦闘用レプリロイドであるゼロである。どちらが勝ったのかは言うまでもあるまい
対人関係
経緯は不明だがシエルのことを好いており、そのため彼女が想いを寄せるゼロには嫉妬していたが、「正義の一撃作戦」発動直前まではそこまで表に出さず、ゼロの実力自体は素直に信頼していた。
シエル同様昔はネオ・アルカディア側だったので暗部を嫌と言うほど知っており、追放された件やハルピュイアから訳もなく見下されていたことを強く根に持っていたのもあってか、ネオ・アルカディア側のレプリロイドだけでなくシエル以外の人間自体も強く敵視している。
レジスタンス内では不満意見を言う者が極一部にはいたが、基本的には組織に必要不可欠な存在としてメンバーの大多数から慕われ、暴走後は心配されたりもしていた。