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プリンタニア・ニッポン

ぷりんたにあにっぽん

『プリンタニア・ニッポン』とは、Webメディア『COMICポルタ』にて連載中の漫画作品。または、同作品に登場する架空の新種生物を指す。
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もちもち生き物×ガチガチ世界観

『生体プリンターから出力された生き物と暮らし始めました』


(・.・)概要編集

(・.・)作品概要編集

2019年1月10日から出版社『イースト・プレス』が運営するWebメディア『マトグロッソ』にて61話まで連載していたのショート漫画。

2024年4月26日62話よりCOMICポルタに移籍。

著者は迷子。既刊4巻。『次にくる漫画大賞2020』Web漫画部門では13位にランクインしている。


可愛らしい謎生物との日常が描かれるが、描写の端々から少しどころではなく不思議な世界観が滲み出ており、SF作品としての側面も強い。


(・.・)あらすじ編集

いつかどこかの未来。ある日、佐藤の目の前に生体プリンターから出力されたのは、もっちりとした不思議な生き物。『プリンタニア・ニッポン』として新種登録された「それ」は佐藤と暮らすことに。SF(すこしふしぎ)な日常譚。


(・.・)プロトタイプ編集

2018年7月10日にTwitterに投稿された未来のガジェットをテーマにした1ページマンガが大きな反響を呼び、それを元に連載化が決まったとマグミクスのインタビュー記事にて明かされている。


(・.・)略称編集

作中に登場する新種生物の学名『プリンタニア・ニッポン』がそのままタイトルとなっており、作品・作中の新種生物ともに単に『プリンタニア』と表記されることも多い。


(・.・)主な登場キャラクター編集


地形設計士の青年。すあま・そらまめの飼育者。ローテンション気味だが、最近事故に巻き込まれがちでそうも言ってられない。


  • すあま

佐藤の飼育するプリンタニア。柴犬を作ろうと佐藤が操作した生体プリンタから出力された個体。膝乗りサイズの大きさで、白い。のんびりな性格で佐藤が大好き。


  • そらまめ

佐藤の飼育するプリンタニア。プリンタのエラーによりすあまの出力後に再出力された個体。手のひらサイズの大きさで、薄緑色。元気で食欲旺盛。


  • nn266e38(生活改善コンサルタント)

佐藤を担当するコンサル。「人類のより良い生活と種族進化促進・改善のため」に配備されているAIのような存在。ゆったりとした雰囲気を持つが、融通が利かないところがある。頼られたがり。


佐藤の友人であるジャンク屋の青年。プリンタニアの移動補助具となるホバーボードやコンサルの物理ボディなど、さまざまなガジェットを作成している。頭が良い。楽しいことが大好きでやや落ち着きがない。すあまに構いたいが、すあまからは毎度抵抗されている。


  • nn266e92(塩コン)

塩野1のコンサル。略して塩コン。佐藤のコンサル(以下、佐コン)より落ち着きがあり厳格。

塩野1の良いところは認めつつも、考え無し反省薄めなところには厳しくしている。なんなら泣かす。

佐藤46に対しては塩野1との関係を通して高評価を付けている。

壁内に侵入した小型残兵に塩野を傷付けられ、残兵へ私怨を募らせている。ハリスデコイを使った対壁内残兵作戦時は立候補してデコイへと入り、小型残兵を丁寧に破壊していた。


佐藤の住む棟に越してきた長髪隻腕の青年。もとは汚染領域を含む壁外の開拓業務従事者。残兵から同僚を庇い左腕を失ったものの特進となった。評価上昇に伴う壁内での生活を始めながら療養していていたところ、運動施設にて佐藤とすあまに出会い、友人となる。ニューチノー社工場跡地にて遠野にスカウトされ、現在はプリンタニアの世話をしながら獣医師を目指している。無理をして自滅しがち。コミュ強だが発表が苦手。


  • 遠野70

評議会からの指名によりニューチノー社工場跡地に配属された糸目な獣医。プリンタニアの健康管理や治療に携わる。すあま・そらまめのかかりつけ医的存在。瀬田の上司。

向井62とは少年期からの友人だが、彼が壁外活動を始める際に揉め、一方的に友人登録を切られて怒っている。生体プリンター事故後の職場変更で一時縁が切れていたが佐藤から繋がりで再会、和解に至った。


壁外の開拓・採掘を担う採掘人。もなか・メレンゲの飼育者。体格が良く銃器の扱いや残兵との戦闘に慣れており、佐藤たちの壁外作業の護衛および跡地の警備を担当した。無口で話下手を極め、友人登録義務が免除されている。そして臆病。

遠野70とは彼が医療用ポッドによく入ってたころからの知り合い。壁外活動を止められたり心配させたりが心苦しくなり、勝手に友人登録を解除した。エグいほど怒らせた。以降遠野70とは絶縁していたが、もなかと佐藤46の縁で跡地にて再会、佐藤46の説得もあり遠野70と再び向き合う覚悟を決めた。


  • もなか

向井の飼育するプリンタニア。ラクダを作ろうと向井が操作した生体プリンタから出力された個体。大きな体で、全身がラクダ色の毛に覆われているため一見だとプリンタニアとは分からない第三種プリンタニア。水を溜め込める体で壁外活動に適応している。

運搬と残兵への強襲が仕事の働くプリンタニア。


  • メレンゲ

向井の飼育するクロヒョウ。もなかもより随分前に作られた。残兵を壊すのが得意。

名前は目の色から。向井自身の右目の摘出後すぐに出力した個体のため、目ばかり見てしまったとのこと。


  • 高城11

プリンタニア・ニッポンが出力される生体プリンタを作ったニューチノー社元CEO。現在はプリンタニアによる汚染領域浄化計画「プリンタニア・プラン」の統括責任者。プリンタニアへの愛情が強く、ことあるごとにプリンタニアの可愛らしさを世に広めようとする。評価が高いためかなりの情報を猫から解禁されており、プリンタニアたちを作ろうとしたのもその影響あってらしい。


  • 永淵

彼岸管理人。彼自身もすでに彼岸の人間だが現世で活動できる許可が出ている。

人とデータの世界を繋ぐ専門家。あとヒトの脳を弄ることにも詳しい。


  • 待屋

残兵対策である不干渉壁に影響する生体兵器の花を育てていた人物。花の種について何も知らず未必的故意もないため、行動制限と一部権限の剥奪、監視処分となった。

大規模回収にあった地域の友人から最後に送られた荷物に紛れていた花の種だったらしい。

花の種の処理後、療養施設に入院、プリンタニア緩和ケアのテスターになり、施設内でプリンタニアの慰問を受けていた。療養施設が通いになったあとはピンク色のプリンタニアを一時預かりしている。


  • 矢浦27

佐藤46が案内人をすることになったスクール1の少年。素直だが多動的で興味のあるものに一直線。

現在プリンタニアに夢中・暴走気味。誰か止めて。

そんな訳で、塩野1の友人でもち扶養者の佐藤46に白羽の矢が立った。

素直で元気なので案内中はよくお菓子を貰う。


  • 弓立

塩野1が案内人をすることになったスクール1の少年。矢浦27の友人。機械に興味有り。

ちょっと悩ましい様子であまり喋らない。塩野1は困った。


  • ロワ

coming soon


  • ニア

coming soon



(・.・)用語編集

  • プリンタニア・ニッポン

ニューチノー社製の生体プリンターから出力されたほぼ素体の生物。人工の新種として登録された。大体つるつるでもちもちでまるまるしている。

デフォルトで設定されている機能、元々出力しようとした生物を元に出力より先に設定していた生体機能、やたら難解なUIに振り回されてるうちに設定されていたその他の機能を持つ。そのため大きさ、性格、色、生態等あまり統一されていない。齧歯類のような小型から水牛より大きなものまでいる。人慣れするかどうかも個体差が大きい。光合成できる個体がそこそこいて根を張る個体もいる。

全個体共通と思われるのは物理的衝撃や気温変化には強いこと、ストレス値が高いと表面が硬化してリラックスすると逆に柔らかくなること。そして傷付いた人に寄り添おうとするところ。

生体プリンターのUI不具合がまだ知られる前に出力されたプリンタニアたちは『初期ロット』と呼ばれており、事故で生まれたものとしてデメリットの無い飼育放棄が許可されている。元々希望していた生物ではないこと・生態不明の生物の飼育難度の高さ・飼育失敗時の低評価やペナルティなどもあってか手放された個体は多い。またプリンタニア側も『望まれたものになれなかった』という鬱屈を抱えている。

一方でその独特の質感と、働き者で他者に寄り添おうとする気質に一定の需要もあってか、魅了された飼い主たちの他、「プリンタニア・プラン」と活動区域が重なった開拓地勤務の人々を中心に人気を博している。


  • 生餅会

プリンタニアとその飼い主のためのSNSコミュニティ。

謎の管理人による飼育指南は人気コンテンツ。

また、プリンタニア専用の評価機能「プリ」があり、SNS投稿に対してプリンタニアたちが評価を付ける。プリンタニアたちの嗜好を探る上で有用な物となっている。


  • 生活改善コンサルタント

「人類のより良い生活と種族進化促進・改善のため」に配備されているAIのような存在。評価が高いと1対1のコンサルが付く。評価が低いところから上がってきた場合は1対1のコンサルが付く前のコンサルから分離して付く。

大元の人格コアは一緒だが、コミュニケーションによってそれぞれの担当する人間に適応していくため、口ぶりは似ていても振る舞いは割と個体差がある。

具体的な仕事としては部屋内で起きたことの記憶、推奨行動の提案、通信や情報のサポート、物理干渉用のハンドでの家事、健康管理や人生相談なども行う。


  • 現行人類

大きな猫が保有する「開拓用人類の胚」から思考除去装置を外され、培養された者たち。

旧人類より強い身体を持ち、性別は無いが基本的に雄型寄り。

猫としてはそのうち生殖能力も返したいとの考えがあるが、現状は時期尚早と判断。滅びに向かう試算が出るとのこと。

子供時代は大人から隔離されており、コンサルや猫の管理下に置かれる。スクールでの結果次第で開拓か壁内での仕事か選べる幅が決まる。

仕事や行動で評価が高まっていくと貰えるポイントが増加して自由に買い物が出来る他、居住地にも変化がある。また、情報開示レベルも上がり、求めるなら猫の抱える未公開情報にアクセス出来るようになる。


  • 監視猫

現行人類を管理する評議会側の機械。治安維持や役所的な仕事をしている。


  • 大きい猫

旧人類が作った「人類の存続を思索するAI」。

一度宇宙に飛ばされたが地球に帰還。その時には旧人類の文明の残骸だけがのこっていた。

今なお人類の存続を願っている。


  • 彼岸

大きな猫が内包する、肉体を失ったものの住む世界。

この世界に生きる生き物には個人の意識と記憶を記録する機能が埋め込まれており、肉体機能が停止した後一定期間内に処置をすれば彼岸にてその意識と記憶を移管し、存続させることができる。

「回収」されてしまうと移管できないため、彼岸内に慰霊公園が設置されている。


  • ハリス

生活改善コンサルタントたちの大元となったアンドロイド。現在はスリープ中。


  • マリヤ

旧人類の一人。猫と現行人類とコンサルらの歴史の始まりを作った人。

今ではハリスと共に現行人類たちの信仰対象となっている。


  • 残兵

「国民ナンバーを持たない者」を分解・回収する機械。現行人類は回収対象。大規模工場は潰せたので減ったはずだが…?最近の傾向としては小型化が著しい。

また、「敵性モデルの破壊」も優先度の高い目的のため、ハリスの姿をしているものを優先で襲う。


  • 案内人(ガイド)

スクールの子供にスクール外を案内する仕事。登録制で、案内人登録者の中からスクール側のコンサルが選ぶ。隔離管理下にあるスクールの子供の興味対象に実感を持たせる仕事となり、将来の目標への指針を作る一助となる。スクール生のうち希望者がいれば使われる制度。採掘人は登録不可。

選ばれる基準としては①子供の興味対象の仕事や趣味等に近い大人②気質③子供の気質との相性等。

案内中はスクールのコンサルが機械ボディで子供に付き添う。

案内後は凪の劇への招待状がスクール生から贈られたり、特典として培養・育成施設への見学の機会が得られる。


(・.・)関連タグ編集

WEB漫画

SF ポストアポカリプス ディストピア


佐藤46 塩野1 瀬田8


(・.・)外部リンク編集

COMICポルタ「プリンタニア・ニッポン」作品ページ

62話からマグトロッソより移籍。

作者 迷子 Twitter

作者Twitter。

箱描き hakogaki

作者ホームページ。

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