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概要編集

静岡県在住の漫画家であるnohoがX(旧Twitter)に発表していたファンタジー作品。イースト・プレスが運営するWEB漫画雑誌「マトグロッソ」による連載で商業化された。単行本は全4巻。


東海地方どこかにあるという中山間地の村を舞台に、人間と妖怪が何とか共存していこうとする様子を、人間の子供のむーちゃん・えらいモダンなを身にまとっているカラス天狗のジロー・猫又に成り上がったばかりの三毛猫のぶちおの“三人”を中心に描く。


アニメ化されている。詳細別途後述。


登場人物編集

杉本睦実(むーちゃん)

CV:結川あさき

好奇心旺盛で元気いっぱいな、人間の女の子。縁ヶ森小学校3年生。


縁火山次郎坊(ジロー)

CV:比嘉良介

縁火山にある大杉から生まれたカラス天狗で、優しくてのんびりした性格。

むーちゃんを見守り、気にかけている。


大石ぶちお

CV:梶裕貴

大石家の飼い猫が20歳になって新生した、猫又の青年。

シャイなところがありながらも、新しい環境に溶け込もうと努力し、自分がなぜ妖怪になったのか、これから何をすべきかを悩んでいる。

大石家の次男の拓海とは兄弟のような間柄。


立花百合

CV:大地葉

とてもサバサバしているおネエちゃん。

その正体は化け狐であり、猫又になってしまったぶちおに、化け学なるモノを教え込んでいる。

実は別の土地から縁ヶ森に流れてきた。


西谷千彰

CV:川島得愛

頭部が自動車の形をしている、何ともけったいなオッサン。

それもそのはず、自動車が付喪神に変化した結果、こんな事になってしまった。


大石拓海

CV:田村睦心

大石家の次男。時空間研究所の研究内容に興味があり、憧れている。


縁火山太善坊

CV:浦山迅

鼻高天狗。


西谷和彦

CV:田中秀幸


小林弁丸

CV:橘龍丸

ベトベトサン。


佐野龍

CV:三瓶由布子


中川虹

CV:潘めぐみ

河童。


早千代

CV:甲斐田裕子

狗賓。命を終えた老狼が新生した。


小野上安路

CV:奈良徹

送りイタチ。父親が送りイタチで母親が人間。送りイタチの本質と役割に沿った「送る」仕事を様々してきたが、現在は転職し大工となった。


杉本真守

CV:土田大

むーちゃんの父親。数年前に福岡へ単身赴任していたが、行方不明。実は赴任先で虚無に飲み込まれ、体も記憶も全て消えた影の存在となっていた。しかし心だけは残っていたため、縁ヶ森に戻った後はむーちゃんへ執着し、同じように虚無へ引き込もうとする。これからどうしたいかとジローが対話する中、「会いたい」という強い意志でベトベトサンへ新生し、早苗からマーさんと名付けられる。


杉本早苗

CV:牛田裕子

むーちゃんの母親。


杉本咲喜

CV:神戸光歩

むーちゃんの姉。


杉本こづえ

CV:定岡小百合

むーちゃんの祖母。


杉本清司

CV:菊池通武

むーちゃんの叔父。早苗の兄。


むつみの祖父

CV:仲野裕

故人。お盆になると精霊馬に乗って帰ってくる。むーちゃんが幼い頃はまだ生きており、真守が福岡へ単身赴任する見送りの際も声をかけている。


大石晋太郎

CV:松川裕輝

拓海の父親。


大石雪子

CV:園崎未恵

拓海の母親。まだ子猫だったぶちおを家族に迎え入れる。


大石将希

CV:山口智広

拓海の兄。


大石勇三

CV:魚建

拓海の祖父。


大石わか

CV:佐藤はな

拓海の祖母。


鈴木長次

CV:宮田浩徳

一つ目入道。おっちゃんの釣り友達。妻は「スズキ製パン」というパン屋を営んでいる。


渡辺司

CV:蓮岳大

人間。おっちゃんの釣り友達。年老いた母親を施設に入れていたが、弱っていく姿を見たことで自分の死が近くなったときどうしたいかを考えるようになる。やがて「自分が安心できる場所で残りの時間を過ごしたい」という答えに至り、母親にも本音を聞き出したところ同じ考えだったことから施設をやめ、自宅で看ることを決める。


佐野麻紀

CV:塙真奈美


佐野忠

CV:中務貴幸


佐野夏

CV:三宅麻理恵


中川美波子

CV:小若和郁那


中川純一郎

CV:中務貴幸


コトネの父

CV:中島卓也


花子さん

CV:塙真奈美

女子トイレに花子の相談室を構え、女の子達の相談に乗っている。


ゆうすけ君

CV:櫻井尚輝

人体模型。理科室で子供達の相談にのっている。


宮嶋先生

CV:大南友希

ろくろ首。りょうと虹のクラスの担任教師。


ヒヒ先生

CV:中島卓也

狒々。


コトネ

CV:古城門志帆

虹の友人。


芽衣子

CV:大南友希


カイセイ

CV:海渡翼


トモキ

CV:広瀬裕也


ウタコ

CV:小若和郁那


山本五郎左衛門

CV:三上哲

魔王。


坂木すず

CV:川澄綾子

猫又。


竜神

CV:能登麻美子

諏訪湖に住む神様。諏訪湖が水源の川には巨大な魚の姿をした分霊が泳いでいる。本来の姿は竜で、この形態で空を飛び移動するが、人々と対話する機会も多いため、話しやすいよう人間の女性の姿に変化することもある(現在は「あいどる」をイメージした姿)。天玄坊の名付け親でもあり、当時は着物姿だった。


立花椿

CV:石井瑞樹

百合の弟。母親が病気になったことをきっかけに、家を出た百合の居場所をずっと探していた。


百合の父親

CV:山本兼平


みよ

CV:塙真奈美

百合の親戚。立花家の伝統を信じ切っていた幼い頃の百合に、純血の化け狐ではないことを聞かれ、戸惑いながらも血に優劣はないことを教える。この出来事がきっかけで百合は立花家の伝統や誇りに疑問を感じるようになる。現在は化け狐以外の妖怪と結婚して子供もおり、百合とも会いたがってることが百合の母親から百合へ伝えられている。


サー・アーベント

CV:広瀬裕也

妖精王オベロンの甥。山本の友達。


一心

CV:伊東健人

盲目のシンガーソングライター。一宗の血を引いており、早千代とは親密な仲。勘が鋭く、イギリスで他人からは別の姿に見えるようにしていた山本の正体を見破ったり、境界線崩壊で言霊の力が失われつつあることに気付くなどしていた。アニメ版では原作第3巻のイギリスで初登場する場面がカットされたため、第4巻の内容にあたる第10話が本編での初登場となった。


彗雲坊

CV:大南友希

女性のカラス天狗。東京で境界線崩壊に巻き込まれたぶちお達を避難場所に案内する。ぶちおと拓海が鬼に襲われそうになった際は、小刀で鬼の首を斬り落とし助力する。


アサヒナ

CV:小若和郁那

主任。


パトリック

CV:海渡翼

技術・開発班リーダー。マミリとは仲が悪い。noho曰く「甘いものがないと集中できないひと」。


モリノ

CV:三宅麻理恵

技術・開発班所属。マミリとはパートナー。

別世界から迷い込んだ帰れない組の一人。元いた世界ではパラレルワールド旅行が普及しており、3年前にマミリとの新婚旅行で様々な世界を巡っている中、装置の不具合で作中世界に不時着してしまった。


レイナルド

CV: 広瀬裕也(第5話)、中島卓也(第12話)


クリフ

CV:中務貴幸

ケット・シー。


エリン

CV:佐藤はな

父親が天使。


縁火山天玄坊

CV:三木眞一郎

カラス天狗。縁火山大天狗の3代目。おっちゃんの師匠。風の通力と相撲が得意だった。話を盛るクセがあったらしく、幼いおっちゃんにも幹政たちと出会った時の話を盛って聞かせていた。「役目を全うしてこそ天狗の誉れ」という考えから寿命で逝くことを拒否しており、約500年前に縁ヶ森へ隕石が落ちてくる際、住民を守るため相討ちする。元々寿命が近かった母体の樹もその後に倒れたことで永逝した。「天玄坊永逝の地」という石碑は、アニメ版では「一五二三年六月」と年代が記されている。


水神

CV:伊藤静

大蛇。約100年前、縁ヶ森を巣にしようとしたところをジローによって退治されるが、怨霊となり現代に姿を現す。そしてジローの母体である大杉を枯らそうと、むーちゃんを操って結界を破り、大杉に取り憑いた。しかしむーちゃんたちの活躍により大杉は守られ、生まれ変わったらこの地に迎え入れると心からジローに受け入れられたことで成仏する。


ハル

CV:生天目仁美

むーちゃんの曾祖母で、こづえの母親。ジローが水神と戦った頃はまだ幼かったが、その後一人の大人の女性へと成長し、正造と結婚する。しかし母親や夫、息子に友人と、次々大切な人を失うことで次第に心を閉ざすようになっていく。こづえが幼い頃、崖崩れに巻き込まれ、その生涯を終えた。事切れる直前、助けに来たジローに対し、覚えてることで辛い思いをしてほしくないという考えから、自分のことを忘れて欲しいと伝え、そのことがジローのトラウマとなっている。


奈美子

CV:井上喜久子

和彦のパートナー。和彦とは幼馴染みで同年齢。13歳の時に両親が離婚し母親と共に引っ越す。以降和彦との交流が途絶えるが、19歳の時に偶然再会。次第に親密となり、パートナーとなった。60歳の時、先祖に芭蕉の精がいることによる遺伝病を発症。和彦に看取られる。亡くなる前にまだ付喪神ではなかった千彰に、和彦のことを託した。

アニメ編集

2024年春アニメとしてABCテレビテレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)のほかTwellv、ついでにAT-Xにて放送された。


作者であるnohoは、アニメの感想イラストを自らのX(かつてのTwitter)アカウントやPixivアカウントに投稿している。


地上波ではANiMAZiNG!!!で放送されたが、件の枠では、2023年1月から2024年3月にかけて、5作連続でなろう系作品が放送されていた。そのため本作は、2022年12月まで放送された「4人はそれぞれウソをつく」以来久々の非なろう系作品であった。もっとも、本作終了後は、再放送作品を挟んでまたしてもなろう系作品が放送されている。


スタッフ編集

原作noho
監督山内愛弥
シリーズ構成金春智子
キャラクターデザイン阿部慈光
プロップデザイン安藤暢啓
美術監督坪井健太
色彩設計小野寺笑子
撮影監督長谷川奈穂
音楽エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ/Blue Bird's Nest
音響監督八巻大樹
アニメーション制作ライデンフィルム
製作ABCアニメーション


関連動画編集


外部リンク編集

作者nohoの公式サイト

アニメ公式サイト

情報発信Xアカウント

作者・nohoのXアカウント

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