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キキーモラ

ききーもら

ロシアに伝わる妖精の一種。 座敷童子やブラウニーと同様の『家憑き妖精』で、夜中に音を立てて騒ぐとされる。 その一方でその家の妻が働き者の場合には、夜中寝静まったのを見計らって掃除や糸紡ぎなどをこっそりと手伝うという。

キキーモラとは――

  1. ロシアの民間伝承に登場する妖精の一種。
  2. 上記をモデルとした、RPG『魔導物語』シリーズやパズルゲームぷよぷよ』シリーズ等コンパイルのゲームに登場するキャラクター。トップ画像はこちらのキキーモラ。

妖精としての「キキーモラ」

 ロシア語で【кики́мора】、ラテン語で【Kikimora】と書く。

 「キーキー音を立てる」という意味の名を持つ、「家憑き妖精」の一種。

 暖炉の傍や屋根裏に隠れ住み、普段は滅多に人に姿を見せることはない。

 夜中に大きな音を立てながら騒ぎ、住民の安眠を妨害するという。その一方、その家の妻が働き者であった場合には、住人たちが寝静まったのを見計らって家事を済ませて置いたり、糸を紡いだり機を織ったりするとも、働き者の妻の願いを叶えてあげたりしてくれるともいう。

 『キキーモラ』の"キキー"は機織りの音の形容ともされ、特に機を織るのが大好きな妖精であるらしい。

 ただし、怠け者の妻に対しては様々な嫌がらせを実行し、一説にはその怠け者の妻を餌として食らうとも言われる。

 大工がクレーム付けられるとこの精霊を家に植え付ける」という伝承もある。

容姿についての諸説

 伝承によってその姿は様々に言われており……

  • やんちゃで幼い小人少女
  • 背骨の曲がった老婆
  • の頭に2本の長い、毛むくじゃらの手に鉤爪の有る長い指、の足をもつ幻獣

…など、かなりその姿にずれがある。

 いずれもすべて『キキーモラ』とされており、もしかすると"家憑き妖精"で女性の見方をするもの全般を指す言葉なのかもしれない。

魔導物語の「キキーモラ」

前述の伝承を基にし、『綺麗好きな精霊』として登場。伝承通り家事全般は得意な様子だが、掃除以外の家事をしている所はあまり見かけない。

あくまで『綺麗なもの、清潔なもの』が好きなだけであり、実は掃除自体は特に好きではないらしい。散らかすと怒るのはこのため(掃除自体が好きなら嬉々として掃除を始めるはず)。

伝承でも少女か老婆か諸説あることから、少女の姿をしていても少女でない可能性がある。実際、『おばさん』と呼ばれた時に異常なまでの猛反論をしている。

お掃除妖精メイドという属性の権威をかさに、DiscStation内にて「キキーモラのおそうじ大作戦」というゲームまでできた。システム的にはドットイート系具体的には屋敷内の汚れをナスグレイブとかミノタウロスをよけつつあるいはモップで撃退しつつ掃除する。

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