概要
初出はDQ3で、ラスボスゾーマ専用の特技として登場。以降すべてのナンバリングタイトルで登場している。
効果は相手パーティーにかかっている補助魔法等の特殊効果をすべて消すというもので、消去対象になるのはバイキルト、スクルト、ピオリム、ドラゴラム、フバーハ等、強化する為の魔法がメインであるが、弱体化させる為のマヌーサやルカナン、マホトーンなどの魔法効果も消すので、状況によっては得をするということが稀に発生する。DQ8以降ではテンションを元に戻す効果もある。
このような効果でありながら「凍てつく」という冷気属性のような名がついているのは初の使用者であるゾーマが冷気の使い手故のことである。
初期の「指先から凍てつく波動がほとばしる!」という表現もゾーマの立ち絵に倣ってのことだろう。
とはいえ指はおろか四肢すらないモンスターや尻から波動を放つモンスターが登場してもこの表記のままでは流石に無理があると判断されたのか、近作では「全身から」と表記されたり、単純に「凍てつく波動を放った!」と表記されることが多い。
ボスクラスの敵が使う事が多く、2回行動できる敵がなぜか2回連続で使うといった謎の無駄行動をとるケースもある(当然2度目には何の意味もない)。また、何の補助魔法も使用していない状況でも発動してくることもあるが、AIの無いランダム選択しか出来ない敵なら仕方が無いかと。
ボス戦で何をされると一番嫌かと言えば、これを挙げる人間は多く、効率よく敵にいてつくはどうをかけられてくると途端に苦戦することになる。バイキルトをかけた直後に「いてつくはどう」をやられて憤慨したプレイヤーは数多いだろう。また、補助系呪文をまったく使用せずに攻撃呪文と回復だけに専念して、事実上無効化する戦法もある(いてつくはどうをかけてくるだけ、敵に無駄なターンを過ごさせることになる)。逆に、補助効果を張っているときだけこれを使う判断力の高い相手には、補助効果を張って凍てつく波動を誘発させ、攻撃のペースを落とすのが効果的。
また、SFC版ドラクエⅢでは、プレイヤー側の補助魔法効果だけでなく、凍てつく波動を使った自身にかけられた魔法(ルカニなど)をキャンセルする効果もあるようだ。
ドラゴンクエストⅣとドラゴンクエストⅤでは強化後の天空の剣を使うことで、同等の効果が発生する。(星のドラゴンクエストでは、このはどうを天空の波動という名前で実装している。)4では敵単体のみ、5では敵グループに効果がある。バイキルトなどを使ってくる相手(特にたたかいのドラムで強化した相手)に使う、強い味方に変身した相手のモシャスを解く、アストロンを解いてそのターン内に袋叩きにする···など、色々な使い方がある。
ドラゴンクエストⅨでは消費MPが発生するが魔王系を相手にする際には意外と使う機会が多いかもしれない特技である。
MPを消費するはずなのにマダンテ→凍てつく波動→祈り(MP回復)なんてする奴がいるが気にしてはいけない。
ちなみにドラゴンクエストⅦでは劣化版の呪文ともいうべきマジャスティスという呪文が登場し、DQMJ3では本特技自体は敵専用となったため新しく「いてつくはもん」が登場。マジャスティスと同様に敵一人にのみ効果がある。