「頭の中にダイナマイト」概要
映画館で怪獣映画を見ていた泉研やバリカンたちは、そこで西ドイツ(チャージマン研!製作当時)の学者、ボルガ博士に出会う。
博士は東京湾に建設される海上工業都市のレセプションに参加する為に来日していたのだ。
お菓子の話題に夢中になっていた研とバリカンに「お菓子好きかい?」とやさしく語りかける博士だったが、スーツを着込んだ謎の集団によって研の目の前でいずこかへ連れ去られてしまう。
研は追おうとするも、既に彼らは車で映画館を去った後だった。追跡することもなく研はその後余裕の帰宅。のんびりとリラックスしテレビを見ていた。さすが鬼畜ヒーロー。
そして夕方のニュースで何事も無く会見を開いているボルガ博士の模様が流れる。
しかし、「連れ去られたはずなのに何故」と、疑問に思った研はレセプションの会場へと向かっていく。
レセプション会場に着いた研はボルガ博士は偽者と指摘するものの、誰も信じてくれない。
更に鏡に博士の姿が映っており、ジュラル星人が化けた姿でも無かった(注1)。
でも何か怪しいと思った研は超感覚を駆使し、彼の頭の中に爆弾が仕掛けられている事を見抜いた(注2)。
実は博士を拉致した謎のスーツ集団はジュラル星人であり、ボルガ博士の頭の中に時限爆弾を仕掛け記憶を消し、レセプション中に起爆させ日本の科学者達を纏めて道連れにさせようとしていたのだ。
会場から博士を連れ出し、「何をする!?」と驚く彼に「ボルガ博士、あなたは殺されたんです。その頭の中に爆弾を仕掛けられて、今のあなたは人間ロボットなんだ」と衝撃の事実を告げる研。
しかし爆発まで残り僅か。博士を救う手立ては既に無く、更にジュラル星人の円盤も迫ってきていた。
そして研は非情の決断に踏み切る。
悲痛な叫びと共にボルガ博士をジュラルの円盤に投下する研。
落下していく博士が放った、まぬk…もとい臨終間際の悲痛な叫び声は、チャージマン研!の音MADで多用される素材である。
そして、直後に博士の中の時限爆弾が大爆発を起こし、ジュラルの円盤は爆発に巻き込まれ破壊された。
彼の尊い犠牲により、海上都市の建設は成功した。
だが、失った命は戻ってこない。第二第三のボルガ博士の悲劇を招かないためにも、
ジュラル星人から地球人類を守る決意を新たにする研であった…。
注1:ジュラル星人は鏡やビデオカメラ等には映らないという特性を持つ。ただし『記憶を無くした少女』の回ではカメラ(レンズ)にジュラルが映っており、ガバガバな設定といえる。
注2:研は超能力による捜査を行うことができる。しかしあまり使われないマイナー設定なので、視聴者には超展開にしか見えない。
かわいそうなボルガ博士…。
全セリフ
「お菓子好きかい?」
「ほっほっほっ。そうかね」
「君たちは・・・」
「放せ!何をする!」
「うっ・・・」
「研くん・・・」
「あまり皆さんを驚かせるものじゃないな」
「何をする!?」
「うぉー」