CV:池田秀一
概要
ローエングラム陣営の最高幹部の一人。銀河帝国軍・上級大将。憲兵総監兼帝都防衛司令官としてラインハルトに仕える。本来は艦隊司令官として前線に立つことを望んでいたが、その行政処理能力の高さをラインハルトに買われて現職に就く。ラインハルト崩御後のことは明らかにされていないが、作中において「ついに政治中枢から離れることはなかった」と書かれており、終生、有能な軍官僚として帝国に仕えたと思われる。
長らく前線での戦闘参加はなかったが、地球教徒による皇妃襲撃のいわゆる「柊館炎上事件」で自ら仮皇宮に飛び込んで皇妃・ヒルダと皇帝の姉・アンネローゼ、ヒルダのお腹の中にいた後の皇太子を救う。この時ケスラーに協力した若い女侍従はケスラ-を見て「大佐」と間違えて呼んでしまうが(当時「大佐」の5つ上の階級(「上級大将」)で元帥に次ぐ高位)、これはケスラーの顔を覚えてなかったためで中の人が某赤い人ということとは関係ない(多分)。2年後、この少女マリーカと結婚することになる、ちなみに年の差の20歳である。某赤い人が特殊な趣味の持ち主であることとは関係ないだろう(おそらく)。
なお、ロイエンタール元帥謀反のおり、宇宙艦隊司令長官・ミッターマイヤー元帥がオーベルシュタイン元帥を軍務尚書から解任するよう進言した際、後任の軍務尚書にケスラー上級大将かメックリンガー上級大将のいずれかが適任であると皇帝・ラインハルトに推薦したことがある。もちろん、ミッターマイヤーの中の人が某緑の人とは関係がないだろうと思う(多分)。
皇帝・ラインハルト崩御後、元帥に昇進、獅子の泉の七元帥の一人となる。
能力
憲兵総監と帝都防衛司令官を兼務。2つの職務はいずれも激務であり、本来ならば別人物がそれぞれの職に就くべきであった称されているが、その双方で非常に高い功績を上げ、結果としてラインハルトにとって不可欠な人材の1人となった。
こと憲兵隊に出向していた頃は、とある老婦人の不敬罪告発事件に際して上層部の意向に反した開明的な処置を下すなど当時から辣腕を振るっている(資料でこの事件を知ったラインハルトは、当時から彼を招聘する意向を固めていた)。
ローエングラム王朝では人事面でも軍部の人員を編入するなど巧妙な刷新を行い、その有能さを遺憾なく発揮している。それゆえにローエングラム王朝におけるラインハルトの存在と同じように、憲兵隊におけるケスラーの存在は絶対であり、もし彼が何らかの理由により不在となった場合、憲兵隊の指揮系統は崩壊することとなる。
その有能さ、発言力はミッターマイヤーが怒りにまかせてラングを独断で粛清しようとした時も彼を諌め、ミッターマイヤーも進言を聞き入れて鉾を治めるなど、元帥達からもそれなりに信頼されている模様。