単行本最新刊までの内容を含みます。未読の方はネタバレ注意!
概要
第14章の主人公の一人。
一人称は「わたし」。
遠い地方からアローラにやってきたばかりの少女。主人公に舞台となる地方の出身者が一人もいないのは初めての事例。
サンとは彼のナマコブシ投げのアルバイト先で知り合い、服を濡らされたおわびとしてククイ研究所まで運んでもらった。
薬剤師にして弓の名手でもあるという、第11章ほどではないが歴代主人公の中でもかなり独特な設定を与えられている。むしろ前者二人がまだポケモンの世界観や設定に準じたキャラ付けなのを考えると、ある意味彼女が一番の異例かも知れない。
性格はクール且つ真面目。目上の者への礼儀はわきまえつつも思ったことは割と口に出すようで、ひとクセある人間ばかりのアローラではツッコミ役に回ることが多い。良識人が故のオーバーな表情やリアクションはある意味見もの。
基本的にアローラのテンションとはかけ離れており、自分でも「(アローラ地方は)全てがわたしのキャラと合ってない」と語るほど。騒がしいのは苦手らしく、昼間よりも夜が好きと語る。
また公式の紹介文でも「自信家で理知的」とあるように薬学の知識には絶対の自信があり、「(材料さえ揃えば)わたしに作れない薬はない」と豪語するほど。薬の材料を仕分けて入れたボックスを持ち歩いており、材料調達の際には弓も用いている。
詳しいことは分かっていないが、過去の経験からあまりポケモンに頼りたがらないらしい。ただ野生ポケモンの相手などは普通に任せてるところを見ると、あくまで「日常的なことに対して」なのかも知れない。
サンに対してはビーチでの遭遇以来、自由そのものな彼の言動に振り回されっぱなしである。僅か数ページ足らずで既にツッコミ専門の先輩や真面目さに定評のある先輩よりも忙しいほど。
ストレスだけで言えば歴代一位かも知れない。ご愁傷様。
(その後真面目にツッコむだけ体力の無駄だと悟ったのか、最終的に「もうツッコむ気になれないわ」と呆れ笑いを零し、以降は静かに口を挟みながらも徐々にスルースキルを身に付けつつある)
なお、サンとはなんだかんだで普通に声をかけたり気にかけるそぶりを見せたりとそれなりに交流を持ちつつあるが、特に「友達」とは認識していないらしい。
今のところお互いに「運び屋さん」「お客さん」と呼び合っている。
(互いに名前を全く呼ばないのは第7章初期以来である)
容姿
モデルはポケットモンスター サン・ムーンの女主人公。だがサンと違い、元のデザインから大きく変わった部分は今のところない。
(デザインの違いではないが、第2話〜第3話では帽子に伝票を付けられていた)
目の系統などについてはまだ不明だが、作画担当のツイッターでエックスを参考にしたという彼女のイラストがあるため、彼と同系統の可能性はある。
余談
本人によれば家は学者の家系らしく、「特別なポケモン」と聞いてカプに興味を示すなど薬学以外に対しても勉強熱心なのがうかがえる。
そして常に論理的思考に基付く現実主義者。知的であるが故に所謂運や想いの強さなどの「非科学的なもの」にめっぽう弱く、それらが要因で勝負に負けた際は頭がショートしてしばらく抜け殻と化していた。そもそも成功率の低い選択肢に沿って行動する人の思考が理解できない。
必然的にロトムが生息している地域の出身である可能性が高いこと、下記の通り手持ちにニックネームをつけていないこと、上記の学者家系云々や論理的思考、そして「知識」に関する独特のセリフから、彼女と何か関係があるのではと噂されている。
そうなれば出身もやはりこの地方ということになる。
使用ポケモン
第5話までは不明。代役とはいえ自らゼンリョクバトルへの参加を申し出たことから少なくとも手持ちはいると思われていたが、後にこの時点ではまさかの手持ちゼロであったことが判明。
正確には出場を決めた後に捕まえたと言われたのはアゴジムシだけだが、前日アローラに着いたばかりであることとまだアローラのポケモンの知識に曖昧な部分もあったことから、他の2匹もバトル直前に捕獲されたと思われる。
つまりは手持ちがいないにもかかわらずバトル大会への出場を決め、また出場を決めてから大会開始までのわずか数時間の間に3匹も捕獲したことになる。なんたる行動力。
女性主人公では珍しく、ニックネームはつけていない。薬剤師の研究対象であることと単純な好みでどくタイプに思い入れがある。
バトル出場を決めてすぐに捕獲したポケモン。
バトルには使われなかったが、左腕を骨折したサンの手当てで糸のギプスを作っていた。
グラジオとのバトルで使用。
ムーンは初めリージョンフォームのことを知らなかった為、あくタイプを持っているとは知らずに相手のエスパー技を警戒させていた。
そのことをグラジオに教えてもらい反撃に出たが、ゼロ距離のほうでんを受けて倒れた。
同じくグラジオとのバトルで使用。
相手のエスパー技を警戒して逃げ回りつつ、どくが回るまでの時間稼ぎをしていたが、結果的には一つも技を繰り出すことなく相手のでんき技に敗れた。
ちなみに上記のどくタイプへの思い入れを語った際の、普段のクールさとは打って変わったセリフがこちら。
「だって、どくタイプのポケモンってかわいいでしょ♡」
「特にアローラのベトベターの色なんても〜サイコ〜♡」
やはりこの作品に普通の子なんていなかった。
手持ちではないが関わりのあるポケモン
アローラ地方まで一緒に来たポケモン。
元々ククイ博士の依頼で転送される予定だったが、弱っていたため薬剤師のムーンが体調管理をしつつ直接届けることになった。
届けられた後はククイ研究所でサンのポケモン図鑑を出され、興味を持ちながら恐る恐る入ろうとしたが図鑑の状態があまりにも酷かったので思わず逃げ出した。
ククイ研究所で出会ったポケモン。
アシマリとのバトルで冷え切っていたところムーンに薬を作ってもらい、懐いた。
以降博士不在時でも彼女の後を一緒について行ったり、緊急事態でのバトルの指示にも素直にしたがったりと手持ちでない割にはかなりの信頼を置いている。
ちなみにムーンはモクローが夜行性であることを「わたしと同じ」と親近感を抱いている模様。
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ネタバレ
以下単行本未収録につきネタバレ注意!
ククイ博士の勧めから、8話にてモクローが正式な手持ちになった。
またバトル大会終了から翌朝の間(本編では描かれていない)にポケモン図鑑が複数あると聞いてちゃっかり頂いており、読者ですら知らないところでさらっと図鑑所有者入りを果たしていた。やはり行動が早い。
ちなみにサンの図鑑がよほど嫌だったのか、ロトムは現在彼女の図鑑に入っている。(クリーニングが終わっていた彼の図鑑を渡す時も「ていねいにつかってさしあげロト!」と若干嫌味を込めた口調になっていた)