CV:深見梨加(OVA版) / 高木早苗(ゲーム版) / 三輪勝恵(ASB版) / 鈴木れい子(TVアニメ版)
概要
DIOにスタンドの存在と能力の発現のさせ方を教えた張本人であり、本人もスタンド使い。通称「魔女エンヤ婆」。
スタンドは「ジャスティス(正義)」。
作中ではエンヤ婆としか呼ばれてないが、本名はエンヤ・ガイル。
「ハングドマン(吊された男)」のスタンド使いJ・ガイルの母親で、息子と同じく両手とも右手。
息子を異常なまでに溺愛しており、「心の清い誠実なお前が死ぬなんてさぞ卑劣な真似をされたんだろうね」と言うほど性犯罪者(強姦殺人犯)である彼を正当化する言動をみせている。
(ただし、J・ガイルが強姦殺人を犯したのは本編からたった三年前の出来事なので、息子の犯罪を本当に知らなかった可能性もゼロではない。)
J・ガイルがポルナレフに妹の仇討ちで殺されて以降は、彼とジョースター一行、さらには息子とコンビを組んでいたホル・ホースに対しても逆恨みとも呼べる憎悪を示す。
息子を失い冷静さを失ったことで、DIOからは内心見放されていたらしく、承太郎たちに「DIOのスタンド能力の手がかり」として生かされていたものの最期は彼の「肉の芽」によって(正確にいえば鋼入りのダンによって)死亡する。それでもDIOに対する忠誠心を失わず、DIOのスタンドの秘密を守り通した。
ポルナレフも彼女の執念に敬意を表しており、「復讐が復讐の連鎖を生んだ」事に内心心を痛めたのか、彼女を憎み切ることはできなかった。「妹の因縁もあって複雑な気持ち」と吐露し、そんな彼女を惨殺した鋼入りのダンに激しい怒りを露わにしている。
ちなみに、DIOがエンヤ婆に肉の芽を植え付けたのは、小説『OVER HEAVEN』によるとJ・ガイルの死に正気を失ったエンヤ婆を落ち着かせるためやむを得ずやったらしい。
DIOのスタンド能力は彼女がディアボロから買い受けた「弓と矢」によるものであり、それらは4部以降で重要なアイテムとなる。
言い換えれば、世界中にスタンド使いを増やすきっかけになった人物とも言える。
ハサミ1つでチャリオッツに反撃を許さないほどのラッシュをかけ、ポルナレフに「ジョイナー(※)以上」と評される脚力等、老婆とは思えないほどの驚異的な身体能力を誇る。
OVA版アニメではジャスティスの能力で自身も若く美しい姿に擬態してみせており、ファンの一部からは「エンヤ姐」とも呼ばれている。もしかしたら彼女の若い頃の姿なのかもしれない。
(※)
「フローレンス・グリフィス=ジョイナー」氏の事。
1988年に陸上競技女子100m走及び200m走の世界記録を作り、今尚破られていない。
彼女の名前の元ネタはアイルランド出身の女性歌手「Enya」と思われる。「Anywhere is」など日本でも彼女の楽曲の一部がテレビコマーシャルなどで多数使われており「この歌声聞いた事ある!この声がエンヤだったのか!!」という人も多いのではないだろうか。
スタンド 「正義(ジャスティス)」
「正義(ジャスティス)は勝つ!」
王冠を被った骸骨の姿をした、不気味な霧状のスタンド。詳細は当該記事へ。