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演:田口翔大

概要

ジャークマターに支配された惑星・チキュウ人の少年で、全てを諦め事なかれ主義に陥っている大人達の代わりに戦おうとしている勇敢な心の持ち主。次郎という弟と暮らしており、水色のダウンベストを着込んでいる。

ジャークマターに向けて石つぶてを投げるだけではあるものの、その勇敢な行動にラッキーからも「(チキュウには)骨のある奴らもいる」と賞賛された。

反面まだまだ子供な為か、あまり親しくないメンバーの事を「おじさん」「おばさん」呼ばわりする生意気な所もあり、当初は何度注意を受けても自らの要求や行いを顧みようとしない、頑固で無鉄砲な態度も目立っていた。

キュウレンジャーを窮地に追い込んでいたエリードロンにも弟と石を投げて抵抗するが、逆に彼の反感を買うだけになってしまう。

幸い「殺せ」と命じられたスティンガーが人質として使う事を提案した事で捕らわれるだけで済み、投獄されている時も次郎を気遣う姿を見たスティンガーから「弟を大事にしろよ」と声をかけられている。

後にエリードロンに見せしめとして強引に殺されそうになるが、間一髪の所で自らを反乱軍リベリオンのスパイと明かしたスティンガーやキュウレンジャーに救われる事となった。

そしてエリードロンと戦うキュウレンジャーを見た大人達に「キュウレンジャー。地球の救世主だ」と希望を指し示した。

新たなる救世主へ

一話限りのゲストかと思いきや、Space.8で彼のみ再登場。

旅支度をしていた所や後述のメンバー入り志願を見るに、弟をおいてキュウレンジャーを探していたと思われる(Space.10の回想でも次郎にその旨を語っていた)。

モライマーズ一斉破壊の『スターダスト作戦』実行中にスティンガーがインダベーに襲われている小太郎を見つけ、一時離脱して救出へ向かうとスティンガーを見るなり「やっと見つけた!お願い、俺をキュウレンジャーに入れてくれ!」とメンバー入りを要求。

当然スティンガーは却下するが、このままだと危険だと言う理由でオリオン号に保護される。

その後は留守番を続けるがてら、ショウ司令に「キュウレンジャーになりたい」としつこくせがむ事を繰り返しており、上述の通り周囲から諭されても全く聞き入れようとはしなかった。

そしてSpace.10でオリオン号から送り返される事になった際、セイザブラスターを勝手にちょろまかした事が切っ掛けでリベリオン前司令・ビッグベアの亡霊と邂逅。

彼との交流の中で新たなチェンジキュータマが出現し、11人目のキュウレンジャー・コグマスカイブルーとして正式にリベリオンへ加入する事となった。

スティンガーとの関係と成長

スティンガーの事は、出会った当初から何度も助けられ気にかけてもらった事で「サソリのお兄ちゃん」と呼び慕い、Space.10からは名前で呼ぶようになっている。

当のスティンガーからは「戦う」事の意味を甘く考えた勝手な振る舞いから、キュウレンジャーになる前後で「戦士としては相応しくない」と反発されていたが、Space.11でデスワームに地下へ落とされた際に面と向かって話し合う。

そこでスティンガーの兄・スコルピオが力に溺れ道を踏み外してしまった事を知り、その上でスティンガーから「弟が誇れる兄になれ」と言う激励を貰った。

そしてこの言葉を胸に刻んだ小太郎は、直後に合流した仲間達ともしっかり連携を行い、デスワームを打倒(名前呼びだったスティンガーの事を「兄貴」とも呼んでいた)。

更には直後の巨大戦においてスティンガーの促しによりクマボイジャーを初召喚、キュウレンジャーの新たなる力の誕生に貢献した。

その後Space.13で、まだまだ戦力及び経験や宇宙の歴史にも不十分とショウに判断され、リベリオン本部へと新兵研修に赴く事になる(単に演者の義務教育による学業優先が主な理由であると思われる)。

その直前で兄が新たな敵としてチキュウへ来訪した事を知ったスティンガーが自分一人の力でスコルピオを倒そうとしている事を知る。

しかし一方でスティンガーがもう一度兄と解かり合おうと考えている葛藤も、同じ兄弟がいる者として勘付き「兄弟で争いたくなんてないんでしょ?」と問い掛ける。

だが彼と同じく、スティンガーの葛藤を知ったチャンプが彼と共に行動する事を決意。

それをダイカーンモンドムヨインダベーとの戦いを通して知った小太郎は、「(どんな答えを出しても応援するから)後悔だけはしないで」とスティンガーに伝え、チャンプに自分の思いを託した上でリベリオン本部へ旅立っていった。

しかし程なくして自分のいる本部へやってきたのは、蘇るかも分からない残骸と化したチャンプと、自責と後悔に囚われまともに話も出来そうにないスティンガーの悲惨な姿だった。

修練の成果かその事実を比較的冷静に受け止め、司令達に状況報告と本部で開発されたヒカリキュータマの転送を行い、司令から二人を見守るように託される。

そして他人と向き合う覚悟を持てず、ついに暴走を始めたスティンガーを止めるべく研修を前倒しで切り上げメンバーに復帰。スコルピオの恫喝に屈したチキュウ人達の掌返しに傷つくも、自身の代わりに怒ってくれたラッキーに励まされて前へと進み、スコルピオの猛毒によって理性を失い暴れ回るスティンガーと対峙する事になる。

それでも小太郎はめげることはなく、

「スティンガーは……俺が誇れる兄貴だ!兄貴はお前なんかに絶対負けない!!」

スティンガーの攻撃を受けながらも決死の思いで解毒剤を打ち、かつて助けられたスティンガーをも越えた「心の強さ」で見事彼を救ってみせる。その姿はまさしく「ビッグスター」の異名に相応しい大成長をとげた、一人前の救世主のものであった。

余談

演じている田口翔大は『仮面ライダーアマゾンズ』の主人公である千翼の幼少期を演じている。

小・中学生の男性俳優がレギュラーの戦隊ヒーローに変身するのは、超力戦隊オーレンジャーキングレンジャー・リキ以来である。

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