怪奇大作戦とは
1968年~1969年にTBS「タケダアワー」内で放送された30分番組。
それまで円谷プロが製作してきた「ウルトラQ」や、「ウルトラマン」のように
怪獣やヒーローは登場せず、怪奇現象(実際は科学を悪用した犯罪)と私設組織「S.R.I.」の戦いを描くドラマ。
ゴールデンタイムで扱うにはテーマが重く子どもには地味な内容だったが、平均視聴率は20%代を維持。だがより高い数字を期待していたTV局側の意向により2クールの放映で終了した。
しかし、「動機の無い殺人」や「孤独な老人」、「戦争の痕跡」など現在でも通用するような深い社会問題を取り上げた名エピソードも多く、特撮ファンからの人気は高い。
2007年には「怪奇大作戦 セカンドファイル」、2013年には「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」の名称でリメイクされている。こちらはNHK-BSで放送された。
S.R.I
科学捜査研究所。略称は「SCIENCE RESEACH INSTITUTE」の頭文字を取ったもの。
ただし、後に同名の組織が警察内部に本当に作られてしまったため、リメイク版では「特殊科学捜査研究所」となっている。
元警視庁鑑識課課長的矢忠が警察ではなくフリーの立場から創設した組織。
警察から事件捜査を依頼されることが多いが、一般人からの依頼も見られる。
各話リスト
No. | サブタイトル |
---|---|
1 | 「壁抜け男」 |
2 | 「人喰い蛾」 |
3 | 「白い顔」 |
4 | 「恐怖の電話」 |
5 | 「死神の子守唄」 |
6 | 「吸血地獄」 |
7 | 「青い血の女」 |
8 | 「光る通り魔」 |
9 | 「散歩する首」 |
10 | 「死を呼ぶ電波」 |
11 | 「ジャガーの眼は赤い」 |
12 | 「霧の童話」 |
13 | 「氷の処刑台」 |
14 | 「オヤスミナサイ」 |
15 | 「24年目の復讐」 |
16 | 「かまいたち」 |
17 | 「幻の死神」 |
18 | 「死者がささやく」 |
19 | 「こうもり男」 |
20 | 「殺人回路」 |
21 | 「美女と花粉」 |
22 | 「果てしなき暴走」 |
23 | 「呪いの壷」 |
24 | 「狂鬼人間」 |
25 | 「京都買います」 |
26 | 「ゆきおんな」 |
狂鬼人間欠番
24話「狂鬼人間」は欠番となり、ソフト化や再放送はされていない。(以前発売されたVHSには収録)
刑法第39条を扱った重いテーマだが、精神異常者の描写に問題があることや「キチガイ製造機」といった差別発言があり、自主規制されている。
この回の大村千吉氏の演技は迫真もの。