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SKSカービンの編集履歴

2017-08-16 20:37:15 バージョン

SKSカービン

えすけーえすかーびん

1945年、ソ連軍に制式採用された小型カービン銃。

概要

正式名称はシモノフ自動装填カービン

ロシア語でСамозарядный карабин Симонова、略してСКС(ラテン文字表記でSKS)。


1945年、ソ連軍はセルゲイ・カヴリロヴィッチ・シモノフ技師が設計したSKSカービンを制式採用した。

作動方式はガス利用式で弾倉は固定式。装弾数は10発である。

銃身はやや細身で、フロントサイト下に折り畳み式の銃剣が備わっている。

弾薬はカービン銃向けに専用に開発されたM43実包(7.62×39mm弾)を使用し、専用のクリップで10発一気に装填することができる。一方でM1ガーランドと違ってクリップが無くても作動し、リロードの際にはクリップが無くともバラ弾を1発ずつ装填する事も出来る。

シンプルな構造で頑丈にできているため故障が少なく、白兵戦の烈しい酷使にも充分に堪えるものであった。

後に登場するAK47がアサルトライフルの完成形の一つとして有名になるものの、SKSは内部の機構や作動方式、ピストンやボルトの等の配置、ロッキングシステムは後に登場するバトルライフルやアサルトライフルに大きな影響を与えた。

SKSカービンは成立したばかりの中華人民共和国を始めとして共産圏の国々に広く制式採用される。朝鮮戦争ベトナム戦争等で使用された。


ソ連での運用

制式化から4年後、SKS用のM43実包を使用するAK47の制式採用により二線級兵器に格下げされた。むしろ他国で愛用された火器であった。

一方で、特に起剣した際に威厳がある外観となるため、儀礼用の銃としてソ連崩壊後、ロシア連邦となった現在でもクレムリン宮殿の警護に当たる大統領連隊などで使用されている。


他国での運用

中国やベトナムを始めとした供給国ではソ連ほど財政に余裕が無かった事もあり、AK以上に堅牢でセミオートのみで弾薬の消費が少ないSKSは、国情に合った兵器として歓迎された。

また、AKと違って兵士達にマガジンや銃剣などを改めて支給する必要が無かった事も、経済力や組織力が弱い国や地域で愛される要因となった。

特に中国では、SKSそのものが56式半自動歩槍として採用されたほか、後に着脱式弾倉やフルオート機構を組み込み、限定的にアサルトライフルとしての機能を持った63式自動歩槍が開発された。

更に63式をベースに本格的なアサルトライフルとして再設計された81式と87式、87式をブルパップ化した95式自動歩槍とそれを通常型のアサルトライフルに再設計した03式が開発されるなど、全ての中国製アサルトライフルの始祖と呼べる存在になっている。


アメリカの民間市場では、ソ連製や中国ノリンコ製のSKSが幅広い人気を得ている。

これは、堅牢で実用性が高い自動銃であるにも関わらず銃本体と弾薬共に安価に購入できる事、マガジンが固定式なので紛失する心配が無い事、純正状態で銃剣が備わっているために発砲せずとも示威効果があるのでホームディフェンスで効果的に使用できる事などが人気の理由である。


仕様

全長1022mm
銃身長521mm
重量3900g
弾薬M43(7.62×39mm弾)
装弾数10発

関連イラスト

冬服に塗らせて頂きました冬季戦仕様


関連タグ

小銃 カービン ソ連 7.62×39mm弾

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