概要
元々はグランベル帝国を統治するヴェルトマー家に仕える宮廷司祭。皇帝アルヴィスの腹心アイーダ将軍の息子でコーエン伯爵の孫。作中で父親は明らかにされていないが、ファラの聖痕を宿しているという発言から前作のプレイヤーには見当がつく上に、公式サイトに答えが書かれている。
つまりグランベル帝国の皇帝アルヴィスの庶子で、アルヴィスの子ユリウスとユリアの異母兄。父の正妻兼異父妹ディアドラと父の異母弟アゼルの甥で、前作の主人公セリスの従兄にあたる。
彼の秘めた力を危惧した暗黒教団のマンフロイに命を狙われ、母の死や祖父の左遷も彼が元凶であり、10年以上前に母を殺されてからはブラギの教会に匿われていた。実力で宮廷に上がり皇帝の信を得たのも束の間、変貌したユリウスと暗黒教団の台頭に伴い、皇帝の威光そのものに影が差したことで再び立場が不安定になり、作中では後半まで単身旅をしながら敵味方双方に力を貸している。
ファラの直系であり、神器ファラフレイムの真の継承者であるが、本編ではクラスの関係上使えるのは杖と光魔法のみである。
個人スキルは父親譲りの見切り。
軍神と名高い天才軍師であり、姿を見せただけで敵の士気が跳ね上がる。具体的に言うと、彼の指揮レベルは全ユニット中最高の☆10で、敵全軍の命中率と回避率が30パーセント上昇する。しかも砦ルートの17章で彼が戦線に現れると、BGMが味方に戦死者が出たときなどの絶望的な状況で流れる曲に変わる。
おまけに無敵であり、スリープやバサークは対象に取ることすら出来ず、いくら攻撃してもトドメはさせないという厄介な特性(序盤のエーヴェルと同様のもの)を持ち、妨害をまともに受け付けない中持っているスリープを連発してくる。
救いは途中で条件を満たせば撤退すること。
対策としては登場前に敵兵を減らしておき撤退するまで粘る(17章)、撤退する距離まで接近(22章)などがあるが、後者はアイアンアーチに注意すること。
セティとはどちらか一方しか仲間にできない。仲間になると指揮レベルが☆5、更に☆3に下がり、強敵が仲間になった途端に弱体化する法則を痛感させてくれる。
後に出たFETCGでは、本編には無かった炎☆の武器レベルが実装されファラフレイムを装備することが可能となっている。
ハイプリーストに限らず杖装備のクラスがTCGでは冷遇気味(戦闘には装備魔法によるコンボが必須で扱いづらい)なため素の能力は低く、同時期に登場したセティの方が単品でも扱いやすいものの父との共演が可能になったのは嬉しいファンサービスであった。
こちらでも父:アルヴィス、母:アイーダとはっきり明記されている。
『七色の叫び』と『魔力の叫び』を併せ持ち、支援能力に優れるユニットなので使って損はない。