概要
ロプト教団の大司教。クラスはダークビショップ。スキルは連続・カリスマ・追撃。
暗黒神ロプトウスの復活とロプト帝国再興のために、20年以上に渡り全ての陰謀を裏で操っていた、一連の騒乱の元凶ともいえる人物。
本編中の活躍
聖戦の系譜
ロプト帝国の皇族でありながら帝国に反旗を翻したマイラの末裔シギュンが、掟に背いて息子と娘を遺したことを突き止め、接触した息子のアルヴィスを通じてグランベル王国軍のほとんどを意のままに動かす。さらに作中で描かれているだけでも、部下のサンディマを送り込んでヴェルダン王国にグランベルとの同盟を破らせ、自身はアグストリア諸公連合のシャガール王子を唆して、彼に父殺しを決断させた。そして計画通り娘のディアドラをも手中に収め、彼女の兄であるアルヴィスに花嫁として与える。
十数年後、ふたりの間に生まれたユリウス皇子にロプトウスの書を渡し、遂に彼をロプトウスの生まれ変わりとして目覚めさせた。なお、ロプトの血筋といえど裏切り者の一族(しかもうちふたりはナーガの血筋)ということなのか、ユリウス以外のマイラの子孫に敬意を払っている様子はない。
第十章ではユリウスの双子の妹であり、唯一ロプトウスを脅かす光魔法ナーガの継承者であるユリア皇女の拉致に成功した。
しかし、もはやユリウスの傀儡と侮りきっていたアルヴィスが、ユリアにナーガの魔道書の隠し場所の鍵を渡す場面に立ち会っていながら、それと気づけず見過ごしてしまう。
また、ユリウスが恐れていたのはナーガの継承者ユリアのみであったのに対し、マンフロイは解放軍の盟主セリスに対しても警戒しており、主に注意を促している。ところが、ユリウスが後顧の憂いを断つため即座にユリアの抹殺を命じたにもかかわらず、憎きナーガの血族を弄ぼうとしたのか、ユリアを殺さず洗脳して手駒にしてしまった。
結局、この余計な策が後にロプト帝国にとって命取りとなるとは知る由もなかった。
終章ではヴェルトマー城の守備に就き、洗脳したユリアをセリス軍にけしかけるが死闘の末討ち取られてしまった。
そして、展開によっては自らの死後セリスによってユリアの洗脳を解かれた挙句自分の守っていた城に秘匿されていたナーガの書を奪還され、ナーガの力を得たユリアによってユリウスが倒されてしまう。
マンフロイとユリウスの死をもってロプト帝国は再び滅亡。マンフロイが生涯を賭けあらゆる策謀をもって達成したロプト帝国再興の野望は、皮肉な事に自身の下策によって敢え無く潰えたのだった。
ちなみにすでに普通の人間ではないらしく、彼より先にユリウスを倒すと「わしの生命を保っていた暗黒の力が消えていく」と言い残して消滅する。
ロプト帝国滅亡後のロプト教徒や皇族の生き残りは、見つかればたとえ貴族であっても火刑を免れない境遇にあり、大沢美月によるコミック版では、若いころに両親や友人が火あぶりにされたことから人間を恨むようになったという描写がある。
とは言え、己の野望の為にシグルドやディアドラ、アルヴィスを初めとするユグドラル大陸中の人々の人生を狂わせ、破滅に追いやってきたことは事実である。温和な性格のセリスをして、既にレヴィンよりロプト帝国の末裔が受けてきた迫害の悲惨さを聞かされ、彼らに少なからず同情の念を寄せ、憎しみの心をもって彼らと戦うことの愚かしさを諭されていたにもかかわらず「私は許さない…きさまだけは、絶対に許さない!!!」という激しい怒りに満ちた台詞を吐かしめている。
トラキア776
イベントでのみ登場し、孫娘のサラが自軍ユニットとして仲間になる。
ただしそのサラも、戦死または行方不明となった状態で終章を迎えた場合は魔戦士(事実上のゾンビ)「エルフ」にされており、実の孫すら道具として部下のベルドに貸し与えたと推測される。
また、前作の登場人物アイーダを殺害していたことが判明し、サイアスにとっては母の仇である。
関連タグ
他作品
ガーネフ:ゲーム『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』及び続編『ファイアーエムブレム 紋章の謎』の登場人物。暗黒司祭の老人で黒幕的存在と共通点が多い。