概要
ゲーム『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』および『トラキア776』の舞台である架空の大陸。名前の元ネタは恐らく北欧神話に登場する世界樹ユグドラシル。
グランベル、ヴェルダン、アグストリア、シレジア、イザーク、イード、北トラキア、南トラキア、ミレトスという9つの地域に分かれている。
設定資料集によると、数千年前には既にのちのエッダ教の原型となる、多神教の土着宗教が興っていた。
大陸にまつわる伝説
大陸全土に圧政を布いた「ロプト帝国」。その皇帝は代々「暗黒神ロプトウスの化身」を名乗り、強力な暗黒魔法の使い手として恐れられていた。
しかし帝国中期頃(グラン暦535年)に、時の皇帝の弟・マイラ皇子がロプト帝国の体制に異を唱え、反旗を翻した。マイラ皇子の反乱は間もなく鎮圧されたが、これをきっかけとして大陸各地に自由解放軍が興った。
反乱は長く続くも解放軍は次第に追い詰められ、最後にイード砂漠にあるダーナという砦に立て籠もった。
解放軍が反乱の失敗を覚悟したとき、空から光が射し、十二柱の神々が現れた。神々は、解放軍の中から一人ずつ人間を選ぶと血の盟約を結び、それぞれに武器や魔道書、杖を与えた。
神と血の盟約を結んだ十二人は、常人とはかけ離れた力や魔力を発揮し、与えられた神の武器は絶大な威力で戦況を打開した。人々はこの出来事をダーナ砦の奇跡と呼んだ。また、神々と盟約を結び神器を与えられた十二人は後に、十二聖戦士と呼ばれるようになった。
力を得た解放軍は、ダーナ砦の奇跡から15年後のグラン暦648年、ようやくロプト帝国を打倒した。
その後、十二聖戦士は大陸各地に散り、七つの公国から成るグランベル王国と、その周辺に五つの王国(シレジア王国、イザーク王国、レンスター王国、トラキア王国、アグストリア諸公連合)を建国した。
国家
歴史年表
グラン暦 | 出来事 |
---|---|
001年 | ユン河の西にグラン王国成立 |
230年 | グラン王国、共和制へ移行 |
310年 | グラン共和国、領土を拡大 |
繁栄の時代 | |
440年 | 大司教ガレに暗黒神が降臨。「ロプト教団」の胎動 |
447年 | 十二魔将の乱。共和国グランの滅亡 |
448年 | ガレ大司教、ロプト帝国を建国。ガレ大司教が自ら帝位に就く |
449年 | 大粛清。犠牲者十万人以上 |
452年 | ミレトスの嘆き |
453年 | エッダの虐殺。犠牲者は数万人 |
535年 | 皇族マイラの反乱 |
611年 | 各地に反帝国の解放軍が興る |
632年 | ダーナ砦の奇跡 |
633年 | 「聖戦」の始まり |
648年 | ロプト帝国滅亡。十二聖戦士、グランベル七王国と周辺五王国を建国 |
649年 | グランベル王国の成立 |
(ゲームオープニングより引用)