概要
鉄道の列車種別の一つで、特急(特別急行列車)よりさらに速い列車の呼称。
過去、国鉄(東海道新幹線開業時の「ひかり」)、愛知電気鉄道(現名古屋鉄道名古屋本線、「あさひ」)、京阪電気鉄道新京阪線(新京阪鉄道、現阪急電鉄京都線)、阪和電気鉄道(現JR西日本阪和線)で用いられたことがある。また、国鉄が1930年に運転開始した特急「燕(つばめ)」は種別は特急であったが従来に比べ大幅な速度向上を図ったことから「超特急『燕』」と通称された。
上記のうち戦後に用いられたケースは東海道新幹線「ひかり」のみであり、特に説明せずに「超特急=(0系)新幹線ひかり」と扱われる場合もある。
現在
2010年現在、日本国内で正式に「超特急」を種別とする列車は存在しない。ひかり号の超特急種別は、1975年の山陽新幹線全線開通以後の停車駅パターンの多様化とひかり専用の「超特急料金」の撤廃もあり徐々に有耶無耶になり、少なくとも更に上位種別の「のぞみ」が登場した時点で全く使われていない(のぞみの指定席料金はひかり・こだまより割高だが、超特急料金という名目は無く、単にのぞみ特急料金とのみ呼称される)。
なお、現在では新幹線および200km/h以上で走行する高速鉄道の代名詞的な用語として用いられる場合が多い。
列車に関する以外では物事の進め方等を速くすることを強調するときに「超特急で~する」というような使い方をすることもある。