紅松
べにまつ
概要
紅松とは『おそ松くん』およびその派生作品に登場する六つ子のうち、長男である松野おそ松および末っ子である松野トド松のコンビ名である。
由来は『おそ松さん』における二人のイメージカラーが赤(おそ松)とピンク(トド松)で、両者とも赤系統であることから。
非公式の呼称である。
注意事項
※『紅松』はコンビタグです。腐向け要素を含む作品にはつけないよう棲み分けにご協力お願いします。またそのような作品にタグが付けられていましたら、外してもらえると助かります。
BL松やCPタグとの併用はお止め下さい。
関係性
おそ松くん
漫画では他の兄弟と同じ程度に一緒にいたりいなかったりする。しかしながらとある回でトド松がおそ松に客のための椅子になるように命令するなど、気軽にじゃれあう関係なのは見て取れる。
1988年版のカラーアニメ版では、漫画よりトド松の出番が多めに作られており、チョロ松に負けず劣らずトド松の活躍もあり、おそ松と仲良しな長男と末っ子ぶりを発揮してくれる。
おそ松さん
一期
小学生メンタルのまま大人になったと評されるおそ松と女子力の高い末っ子と評されるトド松である。第2話Bパート「おそ松の憂鬱」では、トド松が女友達と一緒にいるところをおそ松に話しかけられた際「どちら様でしょうか?」と言い放ち兄を呆然とさせた。
しかし、兄弟に対して毒舌気味のトド松だが、基本的にはおそ松の意見に賛同していることが多く、4話Aパートでは仲良く会話していたり、ハイタッチしたり、お互いに相談しあったりしている。チョロ松の行動に二人がかりで対抗したり、苦言を呈することも。
5話でもAパート、Bパートともに終始仲の良いところをみせており、くだらない掛け合いをして笑いあう、打ち合わせをしていないのに2人してチョロ松をdisるなど息はぴったりである。
6話Aにおいてもトド松がおそ松の金に汚い発想を尊敬するなどしている。両者ともにお金への執着心が強いためウマが合うところがある。
7話Aのトド松の暴言(物理)に対し、おそ松は、同時に復活したカラ松とチョロ松の次に復活している。
また、カフェではきちんとした注文をしたそぶりは無いにもかかわらず、おそ松にはアイスコーヒーをだしている(チョロ松と一松は2人ともホット)など好みも把握している様子。
「4個」では向かい合って一緒に跳ねて喜ぶ様子も見ると、相当仲が良い事が伺える。
13話Cではおそ松とチョロ松が険悪になっているのを察知し仲介役を務める…かと思いきやおそ松のシコ松というあだ名を絶賛し、面白すぎると笑うなどやはり長男側につきチョロ松を弄った。
14話Bの「トド松のライン」はおそ松がトド松の知らなかった一面をたまたま聞いて衝撃を受けたことをきっかけに始まる話である。
さらに作中のトド松が密かにつけているという兄弟ランキングについてカラ松が自分の順位を聞いた後に続いておそ松が自分の順位を聞いている。そこでカラ松と並んで「フフッ、1位だよ」と告白した後、おそ松は嬉しさのあまりマイケル・ジャクソンのモノマネを披露した。
しかし18話B「逆襲のイヤミ」の主役争奪レースでは、トド松は抹殺されたおそ松とカラ松のことを「クソ」と評し、チョロ松の肩を持つ宣言をしていた(すぐに裏切ったが…)。
一方で19話C「チョロ松ライジング」では、冒頭床に寝転ぶおそ松とソファに寝転ぶトド松が二人きりでだらけている姿が描かれている中、誰かに養われる日々を貫き通したいというおそ松にトド松は「おそ松兄さんはどうしてそんなに素敵なことしか言えないの。マジ長男頼りになるわ~」と賛同する姿勢を見せ、「信頼できる~好き~」と褒め称え、おそ松は嬉しそうに笑っていた。
またその後、自意識が高すぎるチョロ松に対し二人して厳しくツッコミを入れていた。(末弟がかっとなったら長男がなだめるものの、三男に対して抱いた感情はほぼ同じなようで、行動や言動がかなりシンクロしていた)
22話B「希望の星、トド松」では、合コンメンバーをどうするか独り言をつぶやくトド松に対しおそ松はチョロ松と共に自己主張したり、その後開かれた合コンメンバーオーディションでは女子役のトド松にセクハラし、押し倒していた。また、自意識ライジングしたチョロ松に対して2人そろって厳しい表情で「そうやってライジングしてろ」「シコ松が」と吐き捨てた。
23話A「灯油」では、冒頭でトド松がおそ松にお茶を出し、おそ松がお礼を言い受け取って飲んでいた。親切心からくる行動と思いきや、時間差でおそ松をトイレに向かわせついでに給油しに行かせる義務を作ろうというトド松の策略であった。対するおそ松も尿意に耐えトド松の足をつねるなど無言の攻防が行われていた。そして最終的にチョロ松が給油をすることになった際には、先ほどの攻防は何処へやら、二人で肩を組み合いながらそれを喜び合っていた。
24話B「手紙」では、自立するチョロ松の見送りに来ないおそ松を、トド松が雑誌(おそらく10話でおそ松がチョロ松を熱海旅行に誘った際に使ったもの)で彼の頭を殴った。そして、トド松が実家を出る際には、左目の下にアザがあることから、おそ松に殴り返された可能性がある。
25話「おそまつさんでした」では、宇宙人チームで構成された四銀高校に自分たちのチームがやられて絶体絶命になっているときに、トド松がおそ松にすべてを託す形でバットを渡す。他の兄弟もトド松に便乗し、それに対しておそ松が「お前たちやっぱり5人の敵!死ね!死ね!」と叫んでいた。
二期
2話「祝・就職!!」では、「期待という名の暴力」から逃げ続けていたら「親が俺に諦め始めた」と得意げに語るおそ松に対し、「すっげぇメンタルだな」とトド松は呆れ気味に呟く。その後チョロ松に叩かれたおそ松は「暴力反対!」と憤りながら脈絡なくトド松を叩く。
また、「トッティちゃんねる」というチャンネルで生動画を配信しようと提案するトド松に対し、おそ松は「お前がしれっとチャンネル持ってたことの方がびっくり」と語る。やはりトド松は未だ兄に行動を報告していないようだ……。
「超洗剤」では、超洗剤を飲み内臓が見えてしまい動揺する6つ子の中で、はじめにトド松が「見て、おそ松兄さんの内臓!」と声を上げ、「なんか全体的にだらしなくない? 内臓がやる気ない」と評す。対しておそ松は、トド松の内臓に心臓が欠けていることを指摘し、「大事なハートをどこに落としてきたんだよ!」と困惑する。
また、ボディペイントをする際に、早く自分の顔を描いてほしいとねだるおそ松に対し、トド松は「どんな顔だったか思い出せないんだよ…」と胸の内を語る。その時おそ松の顔の印象について「プレーンなんだよね」と評する。
なお、チョロ松の提案でおそ松の顔を「バカでクズでゴミでエロい感じ」に描くにあたり、トド松は「『ダメ人間』じゃなくて『クズ』ね」と相槌を打つが、これは「祝・就職!!」でのおそ松の「『ダメ人間』っつーのは誰にでもなれんの、でも『クズ』には努力が必要だから」との発言を踏まえていると思われる。
3話「チョロ松と一松」では、「(空腹だから)今からパチンコ行かない? 逆に!」と提案するおそ松に対し、トド松が真っ先に「なるほど、逆にね!」と感心している。
4話「松代と松造」では、トド松は近頃様子がおかしい松造についての話題をおそ松に振る。その際におそ松は、食べようとしていたアイスがトド松のものの方が2ミリ長いことを憤る。アイスの話題が長引くのを面倒臭がったトド松は、即座に自分のものとおそ松のものとを交換してやる。
松造の悩みを自分たち6人のニートを抱えてお先真っ暗だからだと推測するおそ松の論に、トド松は更に松造は自分たちに働くことを要求するであろう旨をホラー調で語り、ふたりで恐怖のあまり泣きながら絶叫する。
また、チェリ造を童貞へ戻す特訓の際には、おそ松とトド松は共にコンビニでの正しいエロ本の買い方を指南した。
メイン回である7話「おそ松とトド松」では、あつしくんから紹介してもらった女性2人との合コンに彼らが参加する事になった。「競馬で勝った金を出す」という条件で5人の兄から選ばれた事で有頂天状態になったり、「今回の合コンを成功させるには性欲を抑える事」というアドバイスに素直に頷けないおそ松に対し、トド松は半ば呆れたり心配をしていた。
本番直前の店内では、何とか落ち着いて席に戻ってきたおそ松が
「よし!頑張ろう!冗談抜きで。お前に言われた事守って良い飲み会にする。出会いの場、だったよね」
「そう。邪な事は考えない」
「分かった、頑張ろう!トド松!」
と堅い宣言をして手を差し出した事に対し
「え?いやいやおそ松兄さん。たかが合コンで20歳超えた大人の兄弟がわざわざ女の子が来る前に熱い握手を交わすなんて…」
とトド松は一瞬苦笑いして戸惑ったが……
「「宜しくね!!」」
直後にお互い熱い握手を交わし、合コンに対する興奮を体全体で表現しながら荒ぶっていた。何やかんやで似た者同士の良い兄弟である。
そして、今回紹介された女性のミワとクミが到着し、遂に人生の出会いを賭けた合コンが始まった。果たしてその結果は……
おそ松さん かくれエピソードドラマCD「松野家のなんでもない感じ」シリーズ
「ひまつぶし」
偶然トド松を見つけたおそ松は、自身のひまを紛らわすために、トド松に「何か面白いこと」をやるように要求する。トド松はおそ松の無茶振りに対して「クソめんどくさい」「もう…こう…『死ね!』って感じ」と苛立ちを露骨に示して拒絶する。しかし紆余曲折あり、おそ松の「ちんこに『てにをは』を付けよう」という大喜利に対して「『を』」を提案し、そこにおそ松が「……交換する」と付け加えたことで、「ちんこを交換する」という「面白いこと(文章)」が成立し、ふたりで爆笑し合う。
「一松病院」
おそ松は一松に対し、「トッティが合コンに俺を誘わなかった」と愚痴を語る。「合コンやるってなった時にさ、あいつ(トド松)の中で俺のことは浮かんでないってことだよね。心臓がキュッてなる!」と、トド松に頼りにされなかったことで傷心だったようだ。
「トッティのお願い」
トド松がおそ松への金のねだり方をよく心得ていることが明かされる。トド松は金をねだる際に「おそ松兄さんはダメでも笑ってくれるし、細かいこと気にしないし」とおそ松を褒めたたえる。また「長男っていうのは看板重いよね」とおそ松の立場を気遣うそぶりを見せる。おそ松は眠気で気が立っているにも関わらず、最終的に2000円ぶんをトド松へ貸してしまう。なおトド松の談によると、おそ松からはその気になれば総額8000円ほどむしり取れるらしい。
「なんでもない感じ」
深夜2時に兄弟全員でラーメンを食べに行こうというおそ松の提案を、トド松は「こんな時間にラーメンなんて、おっろしいわ野蛮だわ~」と拒絶した。その後おそ松とチョロ松が行く行かないを巡って険悪になり、おそ松がへそを曲げて軒先へ出て行ったあと、トド松はおそ松のことを「タチ悪いよね、ホント」と評した。しかしチョロ松が渋々ながらもラーメンを食べに行くと決めた際には、「こうなると思ってた」と呆れながらも嬉しそうな口ぶりで述べた。また、おそ松について「めんどくさい兄さんだよな、っんとにさ」とも語っていた。
二人とも性格や思考が似ている部分があるためか、一応兄弟のヒエラルキーの頂点に君臨しているだろう長兄には逆らわないという世渡り上手からくる行動なのかは不明だが、長男と末っ子という関係上馬が合うのかもしれない。またかまってほしいお兄ちゃんと甘えん坊の弟という点でも相性が良いと思われる。
また兄弟の中では容姿がかなり似ている。差は瞳の大きさと口の形だが、ギャグ漫画ということもあり表情は多々崩れるため髪型や眉が大きく異なる他の兄弟たちに比べると場面によっては違いが困難である。特に同じスーツを着ている際などは見分けがかなり難しい。そのネタを逆手にとってか、イヤミが2話・25話ではトド松をおそ松に見間違え、18話ではおそ松をトド松と見間違えているというネタを見せた。また、二期2話においても、イヤミはおそ松との出会い頭に「トド松ざんすか」と誤って呼び、二期6話でもトド松をおそ松と見間違えていた。