概要
「おそ松さん」になってから、平成版「おそ松くん」と違い六つ子が主役となったことを不満に思ったイヤミ。そこで彼は六つ子たちから主役の座を奪還するために、優勝したら次回以降はアニメの主人公になれるカーレース・『イヤミカート』を開催するが…
結果(ネタバレ注意)
参加条件は特になし。「人気・性格・性癖・学歴・離婚歴これ関係無し。勝てば即座に来週から主役」という内容であるため、当然他の主役の座を狙っているキャラも大勢集合(一部例外あり)。
各参加者たちのマシーンの紹介が終わると、レースは開始。
肝心のイヤミはあえてスタートを遅らせ、超高速機能で最後方から全車を吹き飛ばしゴボウ抜きにする目論見だったが、なぜかマシーンは自爆する。
実は、レース開始前にダヨーン&デカパンに細工をされていたのである。
実況アナ「おやぁ爆発しました、ウケますねぇ」
しかし、マシーンが爆発してもイヤミは諦めることなく、自力で疾走。
一方その頃、イヤミ以外の参加メンバーは各々熾烈な争いを繰り広げていた。
現主役のおそ松はチビ太と競り合っており、チビ太の方も「残りの話数を使ってほっぺたの三本線の謎を解く」ことを賭けて挑んでいるため、優勝を譲らない。
キリがないと判断した彼は他の六つ子カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松を集め、チビ太に赤い甲羅の一斉攻撃を仕掛けるよう命じるが、日頃の長男の傍若無人な振る舞いに不満を持っていたのか、5人はチビ太ではなくおそ松目がけて赤甲羅の集中攻撃。おそ松のマシーンはスピンして大破。
「なんということでしょうか、真っ先に長男をジェノサイド。松野クソブラザーズ」
その後、おそ松は後続車に轢かれまくり、しまいにはイヤミが置いて行ったダイナマイトで爆死、最初の脱落者となった。
おそ松がいなくなったことで、「自動的に次男である俺が主役か」とカラ松は「カラ松 OF LOVE 回り出した恋の歯車」という謎アニメ開始宣言をするが、一松からツッコミ代わりのアタックをされて、マシーンごと崖から転落する。
「上2人のクズ」を始末した一行は、トド松と一松がチョロ松のことを褒めるという、つかの間の平穏な時間を過ごす。
一松「大変だったよな、上2人のクソのせいで」
チョロ松「いいかなぁ?俺、もう主役やってもいいかなぁ?」
トド松「この先何があってもチョロ松兄さんを守る。絶対優勝させるよ」
(このタイミングで、十四松だけコースから外れる)
しかし、その後ろからトト子がものすごい勢いで追い上げてきて、ダイナミックな形相でピー音連発の罵詈雑言(しかも下ネタ)を吐き散らしながら兄弟に襲い掛かる。
魚型の兵器で猛攻を仕掛けるトト子からチョロ松らは必死で逃げようとするが、トド松はいつものドライモンスターっぷりを発揮して後方に下がり、兄弟を人身御供にする。早すぎる前言撤回。「この先何があってもチョロ松兄さんを守る」とは何だったのか...。
まず、兄弟と一緒に走っていたチビ太が捕まり爆死。追い詰められたチョロ松と一松はF6化するが、イケメンネタに飽きたというトト子には効果がなく、チョロ松も殺害される。
最後の手段として一松は全裸になって仁王立ち。さすがのトト子も、鼻血を出して喜びながら崖から落ち死亡した。
なし崩しに一松がトップに躍り出るが、このまま行けば来週から主役になってしまうと気づいた一松はプレッシャーに耐えきれずに「荷が重ーい!」と叫びながら、自ら崖から転落してリタイヤ。
4(+1)人の悪魔がいなくなったことで最後に残った末弟トド松は、「えー、ボクが先頭?ただ走ってただけなのに来週から主役?どうしよう~」と、あざといスマイルを見せる。
実況アナ「クソです、今ここにクソがいます」
が、後方から来たダヨーンから発せられた「ファイナルダヨーン」によって消滅、脱落した。
六つ子&トト子が全滅したことで、ダヨーン&デカパンペアがトップに立つ。もはや語尾に「ダヨーン」も「ホエ~」もつけることがなく、ドス黒い顔を全開にした彼等はガトリング砲を用いて後続車に攻撃する。
(一方、途中でコースをはずれた十四松はどこかの街中で信号機に引っかかっていた。)
単独トップとなったデカパンとダヨーンが上機嫌で「全力バタンキュー」を口ずさみながら走っていると、後ろからハタ坊のマシーンをジャックしたイヤミが追いかけてくる。
「ミーは気付いたザンス…ミーが主役なら…ミーのアニメになるなら…他の人間は必要ないと…
つまり…皆殺しザンス!シェ~!」
そして、ここからイヤミは仕掛けておいたトラップをフル稼働。
まずはデカパンとダヨーンの目の前に、11話で登場した風俗店のハリボテを出現させ、彼らのハートをキャッチ&崖から転落死させる。
さらにトト子には「F6沼」というパラダイスを、六つ子の両親には「安定の老後」を、一松には「巨大な肉球」を、カラ松には「元彼女(の形をした爆弾)」を、餌としたトラップを作動させ、次々始末してゆく。
皆殺しの宣言通り、関係ない人たちまでジェノサイドしていき、終いには人工衛星からの「原子分解光線」によってありとあらゆる参加者を粉砕する。
誰もいなくなった地球。そこにはイヤミ一人。
邪魔者がいなくなったイヤミは喜ぶが、奇跡的に生き残っていたおそ松と遭遇する。
おそ松「お前ずるいよ、こんなの使ってよ! 弟たちまで殺しやがってさ…」
イヤミ「みんなミーがやったザンスよ」
参加者たちの敵討ちを宣言するのかと思いきや…
おそ松「ナイス! だってあとはお前さえ殺れば、俺が主役をキープでしょ!」
…やはりおそ松はおそ松だった。
そして、
おそ松「みんな倒すの面倒だと思ってたんだ~丁度よかった! …てめぇなんかに主役やるかよ…覚悟しろゴラァ!!」
この一言で、クズ(おそ松)VSクズ(イヤミ)のリアルファイトが始まるのであった。
最初はおそ松優勢だったが、イヤミは自身の身体を改造しており、サイボーグに変形する。ロケットで空を飛び、謎の黄色い液体噴射やミサイルを繰り出すイヤミに、一転して逃げ惑うおそ松。
しかし、ここにきてイヤミが原子分解した他のメンツが復活しだす。
様々な執念から復活途中のメンツ…もといゾンビもどきは一切の攻撃が効かず、2人は逃走。
(一方、十四松はブルペンカーで、ピッチャーをマウンドに送り届けていた)
十四松「今日の主役はあなたです!」
そしてレースはいよいよ最終局面。
イヤミ&おそ松&徐々に復活して生身を取り戻したゾンビもどき達も、主役への執念だけでゴールを目指す。
「モテたい!」「認められたい!」「注目されたい!」「褒められたい!」
とそれぞれ切実な悩みを叫びつつ、醜く潰し合う参加者達は一人また一人と倒れてゆく。
全員が倒れ、十四松がその死屍累々の山を積み上げる中、そこから這い出したのはやはりおそ松とイヤミ。
主役への執念で死闘を繰り広げる二人だったが、ゴール前数センチで力尽きてしまう。
このまま決着がつかないのかと思いきや…いきなりセグウェイに乗った聖澤庄之助が現れる。
そして、優勝者は…ヒジリサワ↓ショウノスケ↑ダー!!
十四松「家宝にすっぺぇ~!!」
その光景を見たおそ松とイヤミは、主役の座を奪われたショックから二人揃ってシェーをし、灰となって消えた。
かくしてこの地獄のレースは幕を閉じ、次回からは聖澤庄之助を主人公にしたアニメがスタートするのであった、が…。→聖澤庄之助さん
主な参加者一覧
参加者 | 使用マシーン | 主な特徴 | 参加目的 |
---|---|---|---|
おそ松 | おそカート | ベーシックな赤い四駆。名前的にも遅そう。※1 | 「モテたい」 |
カラ松 | カラ松AGOGO | バスタブ型のマシーン。※2 | 「モテたい」(※おそ松と同じ内容)、「酷い扱いをやめさせたい」 |
チョロ松 | チョロシコスキー | トト子の絵が描いてある痛車。後ろに10円玉風の飾りがついている※3 | 「認められたい」 |
一松 | どテラねこ※4 | こたつ型のマシーン。先頭にネコの飾りがついている。 | 「褒められたい」 |
十四松 | ザ・ブルペン | 野球ボール型のブルペンカー。 | 「1番速いのはボク!」※5 |
トド松 | トッティワゴン | ハート型のマシーン。両脇に女の子を乗せていた。※6 | 「注目されたい」 |
トト子 | デビルシャーク | 鮫の形をしたマシーン。魚型の兵器搭載。 | 「人気が欲しい」、「ちやほやされたい」 |
ダヨーン&デカパン | ベストフレンド | 四駆車の先頭に天狗の頭の飾りがついている。 | ダヨーン:「女を抱きたい」、デカパン:「デカパンクラスタが待っている」、「自分達のグッズをたくさん出す」 |
ハタ坊 | スーパーフラッグ | 金色の像の上に三輪車が付いたマシーン。三輪車が本体。※7 | 「もっと出番が欲しい」 |
チビ太 | 赤提灯てやんでい | おでん屋台の先頭にバイクの前半部分を繋ぎ合わせたトライク。 | 「三本線の謎を知りたい」 |
松造・松代夫妻 | (名称不明) | ボディにやきとりが描かれた長方形の缶詰。 | 不明 |
アイダ&サチコ | (名称不明) | カラーが緑色のマシーン。 | 不明 |
橋本にゃー | (名称不明) | ネコをかたどったマシーン。口の部分が座席の位置となっている。 | 不明 |
実松さん | (名称不明)※8 | 鍋をモチーフにしたマシーン。ネギや牛肉、白菜などの具材が確認できる。 | 不明 |
イヤミ | イヤミ・ジ・エンド | 無限軌道や戦艦の艦首(リーゼントに見立てている)などを組み合わせた陸上対人殺戮戦闘車両。時速1000km出すことが出来る…が? | 「主役に返り咲きたい」 |
聖澤庄之助 | セグウェイ | 至って普通のセグウェイ。 | 不明 |
その他確認できるモブ参加者
- 3.5話「童貞なヒーロー」より
バーベキューをしていた大学生たち
- 4話「トト子なのだ」・11話「クリスマスおそ松さん」より
トト子の両親
- 6話「おたんじょうび会ダジョー」より
フラッグコーポレーション社員(眼鏡の女性と金髪の男性)
- 6話「イヤミの大発見」より
キャッチボール親子
ケンタウロス
フランス大統領
- 7話「トド松と5人の悪魔」より
スタバァ店長
- 7話「北へ」より
ヒッチハイク時の泥棒おばさん
補足
※1…ミニ四駆っぽく赤い車体なのは、櫻井孝宏の声優デビュー作「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のリオーネ・マッツィーニが所属するイタリアのチーム「ロッソストラーダ」が使うマシン「ディオスパーダ」からと思われる。
※2…名前の元ネタは同局の番組「DRIVE A GO GO」と思われる。
※3…名前の元ネタはお察しください。10円玉の飾りはチョロQの遊び方の一つである、「10円玉を後ろに乗せてウィリーさせる」が元ネタと思われる。 また、ボディのデザインはイラン・ホドロ ペイカンがモデルと思われる。
※4…紹介途中で一松が遮った為「ね」の左半分までしかマシン名のテロップが表示されなかった。その後公式グッズで「ねこ」のテロップが載せられた。
※5…要するに、レースの趣旨を理解していない。
※6…名前の元ネタはあいのりのラブワゴンと思われる。尚、両脇の女の子は後にトト子からのアタックで振り下ろされている。
※7…マシーンの元ネタは「硫黄島の星条旗像」と思われる。
※8…外見の特徴から、一部のファンからは「鍋カート」と呼ばれている。