誰だキサマー
「おそ松さん」第2期の第5話「夏のおそ松さん」に登場した変態。
その見た目は太陽をイメージした仮面をつけ、日焼け肌に青い海パンをつけた半裸姿の男。
足には緑色のスキューバダイビングのフィンを履き、頭にはシュノーケル付きのゴーグル。右の乳首には真っ赤な太陽のペイントを、左の乳首には黄色の三日月をペイントしており、肩にはマント替わりのタオルがはためいている。
劇中の活躍
前半
あの冬に恋人同士であったカップルは結婚し、妻は妊娠していた。
新婚夫婦が夏の暑さにはしゃぎながら楽し気に散歩をしていると、唐突にサマー仮面が現れる。
サマー仮面は楽しそうな新婚夫婦にサマーを宣言すると、現れた時と同じように唐突に夫婦の前から去っていく。
その後も、「グッド・サマー!」「800サマー!」などと採点を交えながら、夏らしさを褒めるサマー仮面。駄菓子屋に集まる少年野球の子供たち。虫捕りに励む男子小学生。山にキャンプに来た家族。夏の海で遊ぶ人々。挙句の果てには、海の中にまで現れては、夏を満喫する人々に、サマーを宣言していく。
後半
彼は、「毎年夏になるとこうして町中のサマーを探し求めさらなるサマーを注入しみんながよりサマーを楽しんでる様を見ながらサマー様様な限られた日を楽しむそんな俺様ー!」な人物だった。
意味が解らない? 分からなくてもいい。とにかく彼の季節が来たんだ。
そんなサマー仮面が問題とするのは松野家の兄弟達。
居間に居たのは、夏の暑さに負けてだらけ切る六つ子の5人(おそ松・チョロ松・一松・十四松・トド松)だった。
サマー仮面「どうしたんだお前達情けないぞ! 完全にサマーの暑さにやられてるじゃないか!」
チョロ松「いやお前の頭の方だろ。暑さにやられてるのは」
サマー仮面「ワオワオワオ! 4000サマー!」
チョロ松「基準がわかんない」
サマーを注入しろと、熱く語り掛ける謎の男サマー仮面に対して、他の兄弟は意味不明過ぎるサマー仮面の言葉にヤジを飛ばしまくる。
そんなサマーが足りていないモヤシチン(ピー音)を見たサマー仮面は、とっておきの技であるサマーフラッシュを使う。
虹色の光があふれると衣服や道具が姿を変え、扇風機は浮き輪に、日焼け止めクリームはサンオイルになる。そして居間の外はヤシの生えた島になり、今まで実家にいたはずの六つ子達は夏の浜辺に居た。
その楽しそうな夏の気配に当てられて、兄弟はサマー仮面を称えるのだった。
兄弟『ナイスサマー!』
サマー仮面「ん~?」
兄弟『ナイスサマー!』
サマー仮面「何だって~?」
兄弟『キングオブサマー』
そうして、サマー仮面は一人夏の夕日に向けて歩き出していくのだった。
サマー仮面「サマー。サマーが来たよ~。脳を溶かして、2000サマー。己の~サマーを磨け~。ああ~50000サマー」
余談
- 第5話限定のエンディングであるイヤミ音頭でも登場。
- サマー仮面の正体は六つ子の中で家に唯一いなかった兄弟と察せられる。ただし公式サイドは彼の正体について明言しておらず、パラレル回が多いこの作品において、この話が通常本編軸の話であるとは断定できない。サマー仮面は作中一度も松野家の兄弟達をブラザーとは呼ばず名前でも呼んでいない。もしかしたら五つ子の世界かもしれないし、そうではないかもしれない。
- ちなみに短編とはいえ彼(?)がメインの回で傷一つ負っていないのは割りと珍しい。
- このサマー仮面も含まれる「夏のおそ松さん」は半分以上の話においてリア充に対する敵意が練り込まれているが、この話だけはむしろ夏を満喫するリア充を肯定している。
- サマー仮面がばらまく「TOBE おー夏休み」と書かれた8cmCDのジャケットは、1990年発売のTUBEのCD「あー夏休み」が元ネタ。
- BGMとして流れるテーマソングの歌唱は2期1話でも挿入歌の「ちゃんとした合体のテーマ」を歌った佐伯ユウスケ氏。