元ネタであるギリシャ神話の女神はクロートーを、派生した他作品のキャラクターについてはクロートーあるいはクロトを参照
解説
クローム・バランシェが製作した45体目にして最後のファティマ。
ファティマの範疇を超えた究極にして終局点たるファティマ・シリーズ『運命の三女神』の三女にあたり、アトロポスとラキシスの妹である。
姉たちと同様に精神制御プログラムであるダムゲート・コントロールが施されておらず、ファティマ本来の役目であるモーターヘッド(ゴティックメード)に乗ることを極度に怖がる。
スペック…戦闘3A・MH制御VA・演算VA・耐久3A・精神A・クリアランスFF・タイプ∞(休眠前はタイプS)
ファティマ本来の限界数値である3Aを超えるVAというパワーゲージを持ち、ファティマとしての性能は姉達をも凌ぎ、物理的な戦闘能力においても星団暦の騎士とは次元を異にする強さを誇る『純血の騎士』クラス以上のものを与えられた、正しく星団史上最強にして究極のファティマ。
数あるクリアランスの中で唯一となる特殊称号「FF(フォーエバー・ファンタスティック・フローレス)」を与えられている。
その正体は、神・アマテラスと姉・ラキシスが人類に敵対した場合に備え、彼らを殺すことで希望の糸を断ち切って世界を守るという『安全装置』としての役割をバランシェに担わされた悲劇のファティマである。
MH(GTM)に乗ることを極度に恐れるのは、『神殺し』という自身の役目を察してしまったためであった。
星団暦2988年に成人した後、アドラー星の悪徳領主ユーバー・バラダの居城に半ば無理やり連れて行かれるが自力で脱出。その後、コーラス23世に助けられたことで彼を便宜的なマスターとして、コーラス王朝に身を寄せることになった(正確に言えばコーラス23世はマスターではなく、彼の子孫であるラベル・ジューダ(コーラス26世)が本来のマスターであることを未来視したため)。
しかし、一人の少女として23世を愛してしまったこと、敬愛するアマテラスと姉ラキシスを倒すための力をバランシェから与えられてしまったことが、彼女に悲劇をもたらす。
星団暦2989年に勃発したコーラス・ハグーダ戦争において彼女は23世の死という未来を予見してしまい恐れていたが、ラキシスに諭され、レディオス・ソープが完成させたものの始動を拒んでいた王専用MHジュノーン(GTMジ・エンドレス)を説得し起動させる。
最終決戦では23世の駆るジュノーン(ジ・エンドレス)に搭乗。ブーレイ傭兵騎士団の一員としてハグーダに加勢していたフィルモア帝国騎士団ノイエ・シルチスのラルゴ・ケンタウリの奇襲によって、予見したビジョンの通りに23世は絶命してしまうが、ジュノーン(ジ・エンドレス)自身の23世への報いの願いを聞き入れ、運命の悲しみのなかで一度だけその力を発揮してラルゴを撃破した。
だが、ファティマでありながらファティマの領分を遥かに越えてしまった自分という存在を恐れた彼女は、23世を守りきれなかった自責の念と相まって全機能を停止、SR4に改修されたジュノーン(ジ・エンドレス)と共に封印された
A.K.D.がジュノー星に侵攻した星団暦3960年、コーラス25世の命を受けた黒騎士グラード・シドミアンの手で、コーラス6世に託されるべく密林に隠された。
4000年代以降、ジュノーン(ジ・エンドレス)を得たラベルのパートナーとなるが、本来のマスターを得てもその瞳が再び開くことは無かったらしい。
そして星団暦4100年、ラベルのジュノーンと共にAKDでの最終決戦に臨み、姉・アトロポスとユーパンドラの駆るMHパトラクシェミラージュと相討ちになる。
最後の戦いの後、「自分たちを殺して欲しい」というアトロポスの願いを聞き入れたL.E.Dドラゴン(セントリー・ライブ・コントローラー)の放った烈火によって、姉や最終決戦に参戦していた多数のファティマ共々デルタ・ベルン星ごと焼かれて肉体を消失。その想いと魂はL.E.Dドラゴン(セントリー・ライブ・コントローラー)によって吸い上げられ、永遠にジョーカー星団を見守っていくことになる。
ちなみに作者・永野護のお気に入りのキャラであり、物語上から早々に一時退場してしまったことを惜しんで、そのデザインはメル・リンス等に流用されている。
関連イラスト
余談
アニメ『重戦機エルガイム』では設定としてのみ存在。
ガイラム"0021 AHAMES"のファティマ"CLOTHO"とされている。アーメス=エルガイムマーク1。