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クローソー

くろーそー

クローソーとは、永野護の漫画作品『ファイブスター物語』に登場する女性ファティマ。
目次 [非表示]

元ネタであるギリシャ神話の女神はクロートーを、派生した他作品のキャラクターについてはクロートーあるいはクロトを参照


解説

クローム・バランシェが製作した45体目にして最後のファティマ

ファティマの範疇を超えた究極にして終局点たるファティマ・シリーズ『運命の三女神』の三女にあたり、アトロポスラキシスの妹である。

姉たちと同様に精神制御プログラムであるダムゲート・コントロールが施されていないため、頭部のヘッドクリスタルと目のアイコンタクトグラスを除くとファティマらしさが全く窺えず、傍目には気弱で温厚な普通の少女にしか見えない。

また、ファティマ本来の役目であるモーターヘッドゴティックメード)に乗ることを極度に怖がる。


スペック…戦闘3A・MH(GTM)制御VA・演算VA・耐久3A・精神A・クリアランスFF・タイプ∞(休眠前はタイプS)


ファティマ本来の限界数値である3Aを超えるVAというパワーゲージを持ち、ファティマとしての性能は姉達をも凌ぎ、物理的な戦闘能力においても星団暦の騎士とは次元を異にする強さを誇る『純血の騎士』クラス以上のものを与えられた、星団史上最強にして究極のファティマ

数あるクリアランスの中で唯一となる特殊称号「FF(フォーエバー・ファンタスティック・フローレス)」を与えられている。

しかし、心根の優しさと臆病さゆえにその戦闘力が発揮されることは無く、劇中では一般人のチンピラ達に絡まれても為す術無く拉致されかけている。


その正体は、神・アマテラスと姉・ラキシスが人類に敵対した場合に備え、彼らを殺すことで可能性の糸を断ち切るという『人類世界を保存するための安全装置』としての役割をバランシェに担わされた超常のファティマである。

MH(GTM)に乗ることを極度に恐れるのは、いざという時には敬愛するアマテラスと姉ラキシスを殺さなければならない『神殺し』という自身の役目を察してしまったためであった。


ちなみに作者・永野護のお気に入りのキャラであり、物語上から早々に一時退場してしまったことを惜しんで、そのデザインはメル・リンス等に流用されている。


作中での動向

星団暦2988年に成人した後、アドラー星の悪徳領主ユーバー・バラダの居城に半ば無理やり連れて行かれるが自力で脱出。その後、コーラス23世に助けられたことで彼を便宜的なマスターとして、コーラス王朝に身を寄せることになった(正確に言えば彼の子孫であるラベル・ジューダ(コーラス26世)が本来のマスターであることを未来視したためであり、コーラス23世はマスターではない)。


しかし、一人の少女として23世を愛してしまったこと、アマテラスとラキシスを倒すための力をバランシェから与えられてしまったことが、彼女に悲劇をもたらす。


星団暦2989年に勃発したコーラス・ハグーダ戦争において、クローソーは23世の死という未来を予見してしまう。それを恐れたクローソーは心を閉ざしかけるが、ラキシスに諭され、レディオス・ソープが完成させたものの始動を拒んでいた王専用MHジュノーンを説得し起動させた。

最終決戦では23世の駆るジュノーンに搭乗。ブーレイ傭兵騎士団の一員としてハグーダに加勢していたフィルモア帝国騎士団ノイエ・シルチスラルゴ・ケンタウリの奇襲によって、予見したビジョンの通りに23世は殺害されてしまう。クローソーは絶望するが、ジュノーン自身の23世への報いの願いを聞き入れ、運命の悲しみのなかで一度だけその力を発揮してラルゴを撃破した。

なお、本来ならば如何に優れた騎体であろうとファティマと騎士の両方が揃っていないMH(GTM)では、騎士とファティマの揃ってるMH(GTM)には「絶対に」勝てないはずだが、それを覆してノイエ・シルチス最強騎士のラルゴを一撃で倒してみせたことからもクローソーが規格外の存在であることが窺える。


だが、ファティマでありながらファティマの領分を遥かに越えてしまった自分という存在を恐れた彼女は、23世を守りきれなかった自責の念と相まって自ら全機能を停止させて眠りにつき、ソープの手によってSR4に改修されたジュノーン(GTMジ・エンドレス)と共に封印された。

その後、A.K.D.がジュノー星に侵攻した星団暦3960年、コーラス25世の命を受けた黒騎士グラード・シドミアンの手で、ラベルに託されるべく密林に隠された。


4000年代以降、ジュノーン(ジ・エンドレス)を得たラベルのパートナーとなるが、本来のマスターを得てもその瞳が再び開くことは無かったらしい。


そして星団暦4100年、ラベルのジュノーン(ジ・エンドレス)と共にA.K.D.での最終決戦に臨み、姉・アトロポスとユーパンドラの駆るMHパトラクシェミラージュと相討ちになる。

最後の戦いの後、かつてアトロポスが願った「その時が来たら自分たちを殺して欲しい」という言葉を聞き入れたL.E.Dドラゴン(セントリー・ライブ・コントローラー)の放った烈火により、クローソーはアトロポスや最終決戦に参戦していた多数のファティマ共々デルタ・ベルン星ごと焼かれて肉体を消失。その想いと魂はL.E.Dドラゴン(ライブ)によって吸い上げられ、永遠にジョーカー星団を見守っていくことになる。


関連イラスト

クローソー

クローソー


余談

アニメ『重戦機エルガイム』では設定としてのみ存在。

ガイラム"0021 AHAMES"のファティマ"CLOTHO"とされている。アーメス=エルガイムマーク1。


関連タグ

ファティマ(FSS)

アトロポス(FSS) ラキシス

メル・リンス

ガイラム

エルガイム(アーメス)

ジュノーン(ジャッジメントミラージュ)

ナイト・オブ・ゴールド

パトラクシェミラージュ(ナイト・オブ・ゴールドアトロポス)

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