「……また来てもいいのか…?」
「…戻るとも… …必ず戻る!!!」
「またいつか必ず会おう!!!!」
「カルガラ…君は今どこにいる?」
「生きているのか……?」
「ーただ君たちの身を案ずる」
概要
CV:大塚芳忠
400年前のルブニール王国探検船提督。モンブラン・クリケットの先祖。
北海民話「うそつきノーランド」のモデルとなった人物。他人が聞いても嘘か本当か分からないような度重なる困難を乗り越えてきた冒険家であり、植物学者でもある。
胸にバツ印の傷があり、子孫のクリケットと同様頭に栗がついている。誕生日は10月9日。
非常に道徳的かつ礼儀正しい性格で、部下や国の者から慕われていた。海王類や数十m級の大蛇を一刀のもとに斬り殺し、カルガラと互角に剣を交えるなど戦闘もかなりの腕前。また、生命力も尋常のものではなく、地割れに飲み込まれていても意識を保っていた。宗教を否定するわけではないが、宗教で人の命を失うような事態は看過できない性格をしており、その性格によってシャンディアの神を殺し、彼らと初期は対立していた。
約400年前、ノーランドらが遠方の地ジャヤにたどり着いた時、そこでは「樹熱」と呼ばれる奇病が流行っていた。そこでシャンディアは儀式を行い、神にその奇病の蔓延を抑えてもらうように願うが、その供物が人間にあることに納得出来ないノーランドは彼らの宗教儀式を邪魔するどころか神を殺してしまう。一触即発の状況に思われたが、首長がノーランドの真剣さを見抜き、彼に一日の猶予を与え、奇病を抑えるように願う。
そこで数々のトラブルに見舞われながらも、蔓延していた疫病「樹熱」を食い止め、原住民のカルガラと親友となる。共に宴をし、狩りをし、夕日を見ながら酒を交わす。しかし、ノーランドは祖先の魂が宿るとされる神木を切り倒してしまい決別してしまう。出航の日、切り倒した理由が疫病再発の予防措置であったことを娘の口から知ったカルガラはノーランドとようやく和解。彼らは再会の約束をし島を去る。
5年後国王に依頼され、再びジャヤに向かうこととなる。航海に慣れた部下達を置いて、航海に慣れてない国王やその軍を率いれて向かう厳しい航海であったが、ノーランドは見事やり遂げた。
しかし、すでに「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」によって島の半分は消滅しており、人も文化も全く姿が見当たらなかった。そして、そこにあったはずの財宝が目当てだった国王はこれに激怒。虚言の罪でノーランドは捕まり、無念のまま母国でうそつきの罪で処刑されてしまった。これにより、彼の一族は国を追われうそつきの烙印を押されることになるが、類まれなる正直者であった彼を憎む者は一人もいなかったという。
本編の時代のシャンディア達の間でも、死病から部族を救ってくれた大恩ある人物として語り継がれており、彼がジャヤを離れてから報われない最期に至るまでの経緯も青海の商人から伝わっている。カルガラとノーランド、再会が叶わなかった彼らの無念を晴らす事がシャンディア達の闘う理由の一つとなっている。
彼の子孫のモンブラン・クリケットが数百年の後もジャヤの存在を信じて証明しようとしていることを知ったカルガラの子孫にしてシャンディアのリーダーであるワイパーはその事実に涙を流す。先祖の名はノーランドか
英雄
ドレスローザのグリーンビットにあるトンタッタ王国にも訪れており、当時悪辣な密猟者達に島を荒らされていた彼らを助けている。その為トンタッタ族からはヒーローとして讃えられ、銅像が建てられている程である。銅像を見たウソップは彼らの警戒を解くために「自分はノーランドの子孫で、仲間達はヒーローチーム『ウソランダーズ』のメンバー」だとごまかしていた。
ウソップ→「ウソランド」
ニコ・ロビン→「ロビランド」
ルフィ→「ルフィランド」
ゾロ→「ゾロランド」
ナミ→「ナミランド」
サンジ→「サンランド」
チョッパー→「チョパランド」
フランキー→「フラランド」
ブルック→「ホネランド」
カボチャの伝道師
植物学者としての知識を活かし、探検の道中立ち寄った島で仲良くなった人々には、生育条件が島の環境に合致する有用な植物をプレゼントとして種付けしていた。その代表格がシャンディアやトンタッタ族の間に伝来したカボチャであり、両部族にとってもソウルフードになっている。