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ジェイス・ベレレン

じぇいすべれれん

ジェイス・ベレレンとは、 トレーディングカードゲーム、「マジック:ザ・ギャザリング」に登場するプレインズウォーカーである。

ジェイス・ベレレンは青の魔法を操るプレインズウォーカーです。

彼は心を読み、幻影を仕掛け、知識と欺瞞をあやつる精神魔法の達人です。

CV:浪川大輔(デュエルズ・オブ・プレインズウォーカーズ2015)

プロフィール

身長 : 2.00meter

体重 : 100kg

長所 : トラブルヒーロー

短所 : 逃避癖

           (ロードオブヴァーミリオン2のカードより)

身長 : 1.78meter

体重 : 72.0kg

速度 : 人並みだが次元跳躍が可能

特技 : 精神魔術

           (ロードオブヴァーミリオン3のギルドパクトの体現者、ジェイスのカードより)

概要

ヴリン次元出身でラヴニカ次元在住のプレインズウォーカー

精神魔術の達人であり幻影・読心・記憶消去・さらには相手の精神を握り潰して殺すことまで可能。

また、高い分析力を持ち、状況に応じて最善策をはじき出せる頭の回転の速さを持つ。

幼少時に誤って友人を精神崩壊させてしまった為、長く続く戦争の調停者を勤めるスフィンクス・アルハマレットからの訓練を受けることになる。しかしある時、ジェイスはアルハマレットでの戦争長期化という政治的道具として操られていたことを知り、師との激しい精神魔法の戦いに挑みその結果、ジェイスは故郷の記憶を失いアルハマレットは呼吸の仕方を忘却させられることになったという過去を持つ。

そのため、アルハマレットに師事する以前のことを話さない(というより話せない。)

多元宇宙の厄介事に関わることにジェイスは疲れ果てていた。ラヴニカへと戻った彼は多元宇宙のことを当分忘れようとしてひっそりと暮らしていたが

ギルド間の全面戦争を防ぐため同次元に隠された暗黙の迷路の謎を解いたことで、不本意ながらもギルド間不戦協定魔法「ギルドパクト」の顕現であるギルドパクトの体現者となり、同次元のギルド:アゾリウス評議会出身のラヴィニアを副官に迎え忙しい日々を送っていた。

そんなあるときゼンディカー次元からの来訪者ギデオン・ジュラが現れる。ジェイス(あと他)がかつて封印を解いてしまった怪物エルドラージによってゼンディカーが滅亡の危機に瀕している事を知る。

ゼンディカー次元でチャンドラ・ニッサらと共に

あらゆる脅威から多元宇宙を守ることを目的とするチーム・ゲートウォッチを結成。

エルドラージのタイタンのうち2をどうにか討伐し、残る1体の情報を求め正体不明の狂気に包まれたイニストラードに向かった先でジェイスが見たもの。それはプレインズウォーカー同士の争いの末、イニストラードに姿を現したエムラクールだった。ジェイス自身も狂気に飲まれかけるが、その際の精神世界にエムラクールをゼンディカー人が彼女を人格化した存在、風の女神エメリアが現れた事がヒントとなり、研究者タミヨウ・元恋人リリアナらの協力の元、エムラクールを封印に成功する。

現在はギルドの調停役としてラヴニカの様々な揉め事を対処しつつ、ゲートウォッチの頭脳として多元宇宙を守るために活躍している。

性格

青マナのプレインズウォーカーらしく強烈な好奇心と無類の創造的才能をもつ。

またその一方で陰気で内向的な性格だがお人好しな所もある。

師を殺してしまった事を悔やんでいるからなのか、相手を破滅させるような魔法の使用を躊躇し、生きている友人たちの安全のためには大切な研究だろうと何もかも投げ打ち、時には己の身をも顧みない無茶をすることも。

人間関係

ここには同百科事典に記事のある人物のみ記す。

  • ギデオン:対エルドラージ戦で彼から提案されたゲートウォッチのメンバーに。
  • チャンドラ:彼女が盗んだ巻物を追跡する追っ手だったのがジェイスだった、ゼンディカーで彼女・それともう一人とでエルドラージ開放してしまったといった、色々縁がある。後のゲートウォッチのメンバーその2。
  • ニッサ:ゼンディカーで共闘の際にお互いエルドラージ開放してしまった責があることをカミングアウトする。後のゲートウォッチのメンバーその3。
  • リリアナ:かつて自身の計画のためテゼレットと対決させようと近づいたものの彼女自身が恋をしてしまう。そしてテゼレットとの対決に勝利したジェイスを待っていたが彼は別の地に去って・・・要するに元・恋人。後のゲートウォッチのメンバーその4。
  • ボーラス:後述の彼との戦い・エルドラージ開放といったボーラスの陰謀に利用されてしまう。
  • テゼレット:無限連合元トップ。テゼレットの要求と狂気からジェイスは友人と共に連合から脱走を決意するもその友人を殺されてしまう。2度にわたる対決の末にテゼレットの精神を完全に崩壊させた・・・と思われたが後に生存が確認された。
  • イマーラ・タンドリス:ラヴニカの古い友人でエルフの女性。初めてラヴニカにやって来た際に彼女の世話になる。
  • ラル・ザレック:当初は敵対していたが後に和解する。
  • ヴラスカ:ラヴニカの影で暗躍する元ゴルガリ団員。ギルドマスターへの反意を暴き立てたことで実質ラヴニカ追放に追いやるも、後に双方にとって意外なかたちで再会を果たす
  • エムラクール:ジェイスの精神世界の中にまさかの女神の姿で降臨する。・・・しかしそれがヒントとなり、封印成功につながる。
  • アジャニ:どちらもローウィンの頃からの登場だが以外にも初遭遇は2016年発売のカラデシュの背景ストーリー。後に彼も後のゲートウォッチのメンバーになる。

背景ストーリーでのジェイス

ジェイス・ベレレンが主人公の小説「Agents of Artifice」にて、彼が普段ラヴニカで生活していることが伺える。

また、テレパシーにより富裕層より秘密を盗み出してお金を儲けている。

テゼレットとの対立、リリアナとの出会いの様子なども同書で読むことができる。

ウェブコミック「Fuel for the Fire(炎に注ぐ油)」やチャンドラ・ナラーが主人公の小説「The Purifying Fire」では、多次元間陰謀団の指令により、チャンドラに盗まれた巻物を取り戻す任務についたことがわかる。

ウェブコミック「Awakenings」「Enter the Eldrazi」や小説「Zendikar: In the Teeth of Akoum」では、チャンドラから奪還した巻物の謎を追って、不安定なマナに満ちた危険な次元であるゼンディカーに向かったことがわかる。

テゼレットが主人公の小説「Test of Metal」では、一度は倒したはずのテゼレットと再会する。

登場カード

ジェイス自身のカード

プレインズウォーカーというカードタイプ実装時から登場しているのでバリエーションが多い。

ジェイス・ベレレン

マナコスト(1)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度3
能力[+2]:各プレイヤーはカードを1枚引く。
[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引く。
[-10]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーのカードを上から20枚、自分の墓地に置く。

3マナという軽さと複数種類のドロー能力で手札を増やしやすい。呪文・特殊能力で試合の主導権を握るコントロールデッキで活躍した。[+2]能力は両プレーヤーが引けることを利用してライブラリーアウト狙いのデッキで使用されることも。収録されたエキスパンションはローウィン、基本セット2010と基本セット2011で再録された。

精神を刻む者、ジェイス

マナコスト(2)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度3
能力[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。

エキスパンション:ワールドウェイクで収録された初の4種類能力持ちプレインズウォーカー。ライブラリー操作能力+クリーチャーを手札に強制的に戻す能力をもつ。[+2]能力は誤植ではなく本当に対戦相手のライブラリーに干渉可能

戦況がこちらに傾いている時に毎ターンこれを使用すれば相手の逆転の目を徹底的に潰すという恐ろしい使い方も可能。

おかげで、ついた異名は新ジェイスならぬ神ジェイス。そのあまりにも凶悪な効果からスタンダードでは6年3ヶ月振りの禁止カードに指定されることになる。その際の公式サイトの声明は こちら (翻訳されたものはこちら)

禁止カード化とはいえ、ジェイスのカード化されたものでは1・2を争う知名度を持つが故、デュエル・マスターズでゲスト参戦した際はこちらのバージョンでカード化。(画像はデュエマ版の担当イラストレーターによる。描きおろしイラスト

記憶の熟達者、ジェイス

マナコスト(3)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度4
能力[+1]:プレイヤー1人を対象とする。あなたはカードを1枚引く。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。
[0]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から10枚のカードを自分の墓地に置く。
[-7]:望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを20枚引く。

さすがに前回が強すぎたのか今回はややマナコスト高めでライブラリーアウト勝ち狙い特化になる。基本セット2013・基本セット2014で再録された。

余談だが、尖がった前髪ゆえにあだ名はジェイスネ夫

思考を築く者、ジェイス

マナコスト(2)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度4
能力[+1]:あなたの次のターンまで、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体が攻撃するたび、それはターン終了時まで-1/-0の修整を受ける。
[-2]:あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。対戦相手1人は、それらのカードを2つの束に分ける。一方の束をあなたの手札に加え、他方をあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-8]:各プレイヤー1人につき、そのプレイヤーのライブラリーから土地でないカードを1枚探し、それを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。あなたはそれらのカードを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

エキスパンション:ラヴニカへの回帰でまたもや登場。[+1]能力は複数のクリーチャーに効くので以外と耐える。これで相手のクリーチャーの攻撃を妨害・[-2]能力で複数の中から一枚選べる為、良質なドローが可能。こちらもコントロールデッキで活躍した。

ギルドパクトの体現者、ジェイス

マナコスト(2)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度5
能力[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらのうちの1枚をあなたの墓地に置く。
[-3]:他の土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-8]:各プレイヤーは自分のライブラリーに自分の手札と墓地を加えて切り直す。あなたはカードを7枚引く。

基本セット2015版はドロー能力は無し。[-3]能力は土地以外なら対象に取れることから、コントロール系よりもクリーチャーを呪文でサポートするクロックパーミッション系デッキや青ビートダウンのような攻め手の多いデッキで相手にプレッシャーをかける使われ方が多い。

ヴリンの神童、ジェイス→束縛なきテレパス、ジェイス

表面カード名ヴリンの神童、ジェイス
マナコスト(1)(青)
カードタイプ伝説のクリーチャー — 人間・ウィザード
パワー/タフネス0/2
能力(T):カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
あなたの墓地にカードが5枚以上あるなら、ヴリンの神童、ジェイスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
裏面カード名束縛なきテレパス、ジェイス
マナコスト(無し)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度5
能力[+1]:クリーチャーを最大1体まで対象とする。あなたの次のターンまで、それは-2/-0の修整を受ける。
[-3]:あなたの墓地にある、インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。このターンにそのカードがあなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
[-9]:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを自分の墓地に置く。」を持つ紋章を得る。

マジック・オリジンでプレインズウォーカー瞬間を再現した両面カード。

それゆえ場に出した時は普通の人間クリーチャーだが条件を満たすとプレインズウォーカー化する仕様となっている。

長期戦になれば、墓地が肥えて裏面の[-3]能力の選択肢が増え強力になっていく。コントロール系デッキ・使い回したいインスタントもしくはソーサリーのあるデッキ等々幅広い活躍を見せる。

秘密の解明者、ジェイス

マナコスト(3)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度5
能力[+1]:占術1を行い、その後カードを1枚引く。
[-2]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-8]:あなたは「対戦相手1人が各ターンの自分の1つ目の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。」を持つ紋章を得る。

ソリンと接触しエムラクールの情報を得る為にイニストラードを訪れた姿がエキスパンション:イニストラードを覆う影でカード化。

ちなみに占術1を行うとは『あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい』という意味である。

ややマナコストは重いが長期戦を前提としたデッキでは[+1]能力での良質なドローが役に立つ。

巧妙な精神魔道士、ジェイス

マナコスト(4)(青)(青)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度5
能力[+1]:カードを1枚引く。
[+1]:あなたがコントロールしているクリーチャーをすべてアンタップする。
[-9]:クリーチャー最大3体を対象とし、それらのコントロールを得る。

イクサランのプレインズウォーカーデッキ収録のジェイス。

地味に重いため、あまりデッキには複数枚入れにくいが、癖が無くドロー用としては使いやすい。

なお、カードタイプの表記が伝説のプレインズウォーカーになっているが。それに関してはこちらを参照。

狡猾な漂流者、ジェイス

マナコスト(1)(青)(青)
カードタイププレインズウォーカー — ジェイス
初期忠誠度3
能力[+1]:このターン、あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
[-2]:「このクリーチャーが呪文の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ青の2/2のイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-5]:それらが伝説でないことを除き、狡猾な漂流者、ジェイスのコピーであるトークンを2体生成する。

記憶喪失となってイクサラン次元に流れ着いた時の姿。自分が何者であるかも分からぬまま、かつては敵であったヴラスカに拾われ、彼女の海賊船の一員となる。それゆえ外套要素が少なめ。

収録エキスパンションはもちろんイクサラン

まさかプレインズウォーカーの唯一性ルール廃止と同時に自分自身のトークンを精製するPWが登場するとは誰が予想した!

[-5]能力を起動させると3+3で起動後の合計忠誠度が1増えることになり、最初の1体を対処し損ねるとコピーやトークンの生成でボード・アドバンテージを稼がれ続け、時間が経つほど根絶が難しくなる。長期戦を目的としたデッキで採用する際はぜひとも狙っていきたい。

なお、スタンダードではなくモダンの話になるが、トークン2倍出てくるようになりカウンターも2倍乗るようになるエンチャント『倍増の季節』というものがラヴニカ[[]]・ブロックに存在する

(カードテキストは日本公式ウェブサイト参照)

倍増の季節の後にこれを出すと、最初から[-5]能力が使用可能になり、これを連発すれば無限ジェイストークン。さらに、そこから[-2]能力を使えば無限トークンというどえらい状態になる。

絵柄に登場するカード

・対抗呪文/Counterspell (デュエルデッキJace vs.Chandra)

・嘘か真か/Fact or Fiction (デュエルデッキ: Jace vs.Chandra)

・ジェイスの消去/Jace's Erasure(M11)

・ジェイスの創意/Jace's Ingenuity(M11)

・解明/Lay Bare(ROE)

・否認/Negate (プレイヤー褒章)

・選り抜きの記憶/Selective Memory(WWK)

フレーバーテキストに登場するカード

・チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage (M11)

・集団意識/Hive Mind(M10)

・幻影の召使い/Illusionary Servant(M10)

・精神の制御/Mind Control(M10・M11・ゲートウェイ)

・自然の要求/Nature's Claim(WWK)

・幻影の戦士/Phantom Warrior (M10)

・召喚士の破滅/Summoner's Bane(ZEN)

関連タグ

MTG プレインズウォーカー

ゲートウォッチのチームメンバー

ギデオン・ジュラ チャンドラ・ナラー ニッサ・レヴェイン リリアナ・ヴェス アジャニ

外部出演

ロードオブヴァーミリオンにてゲスト参戦

デュエル・マスターズ:超ブラック・ボックス・パックにてゲスト参戦。

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