「受け取れ。もっとも、今の我に大した報酬があるはずもないがな」
「―――いいえ、充分な報酬です。ありがとう、セミラミス。君に会えて、良かった」
概要
『Fate/Apocrypha』に登場するシロウ・コトミネ(天草四郎時貞)とセミラミスのカップリング。
Fateシリーズ初となるサーヴァント同士の公式カップルでもある。
セミラミスのシロウに対する関心は、色仕掛けにも権力への誘惑にも全く動じず、自分の人生観では計り知れない彼の生き方と願いに興味を持ったことがきっかけ。当初は、その狂った理想を叶えるのも、志半ばで倒れ絶望するのも愉しめるという動機に基づいて彼に協力していた。言うなれば、利害の一致による同盟関係を超えるものではなかった。
だが、シロウと接していくうちに彼女も変わり始め、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志を見せ、無意識に彼の身を案じるようになり、女帝として君臨する事を望んでいながらも、たった1人の男から目を離せなくなっていく。
ちなみにだがシロウに恋心を抱いている事を赤のサーヴァントのほぼ全員に見破られており、それを指摘される度に気色ばんでいる。その様子は完全にツンデレ。
東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
また「自分のことを振り返りもしない彼が好き」「真っ直ぐ進む人間とその背中を見ている人間」と表現するなど、確かな絆や信頼がありつつも一方的である関係性とも例えている。
「Fate/Grand Order」では
2018年1月31日より配信されたバレンタインイベント「バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~」にてセミラミスが実装され、多くのファンが狂喜乱舞した。
イベントでの膨大なノルマを達成し、ストーリークエストをクリアするとエピローグが登場するのだが、そこでファンを思わずニヤリとさせるオマケが待っていたため、多くのシロセミ好きに「シロセミ尊い・・・」と言わしめた。ぶっちゃけシロセミイベントと言っても相違ない。
もし、イベントが復刻された際には是非とも攻略していただきたい。
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Fate/Apocrypha Fateシリーズのコンビ・グループ・カップリング一覧
ネタバレ(FGO)
先のバレンタインイベントでは、「チョコレートの成分も毒に通じる」という見識から何故か自身を完璧に模した等身大のチョコレート像を作り上げ、その結果聖杯の魔力に感化されたチョコレート像に不意を突かれて封印されるという、これまで以上のぽんこつ属性を露呈してしまう。↓
つまりチョコレート増産による世界支配を目論んだのは、彼女が作り上げたチョコレート像の方であり、カルデア陣営の捨て身の作戦によって工城の魔力が不足するほどの過剰供給によって、封印用の魔力も不足したことでようやく解放されることになった。
エピローグでにて、彼女が何故そんなことをやったのかその動機が仄めかされる。
なんてことはない、伝説の毒婦であろうと純真な乙女心は持ち合わせているというだけである。
そして・・・・・・
「Fate/Apocrypha」を初出とするサーヴァントは「Fate/GrandOrder」においてもApocryphaで体験した記憶を残していることが多く、天草四郎もその一人で、カルデアにセミラミスが召還済みである場合にマイルームで彼女のことを聞かれると、
「最古の毒殺者とどういう縁があったか、ですか?残念ながらそれは・・・秘密です。フフ」
と答えるのだが、一方、セミラミスは、
「天草四郎時貞・・・か。いやなに、気にするなマスター。あれは異なる世界の現象であり出来事・・・。我が後生大事にしていいものではない…。あの戦いは、あの想いは、そちらの世界で戦った彼女のものなのだからな」
と、記憶はなく、あくまで英霊の座の記録で知っている程度。といった風な言い方をしている。
ところが・・・Apocrypha勢の、天草以外のサーヴァントに関する話になると様子が変わり、例えばジャンヌ・ダルクに対しては、
「ジャンヌ・ダルク・・・。あやつの最も忌々しい所は、自分を聖女だとは欠片も思っていないところだ。どれほどの人間があの精神に至る事を夢見てきたか、あやつには永遠に分かるまい」
と証言し、アタランテについては、
「アタランテ・・・あやつ、まだ夢を見ているのか。いい加減にそれは捨てるべきだと言うのに・・・。決して届かぬ夢に手を伸ばす者は嫌いではないが、あやつのそれは、悲しいだけだ」
と、とても知識として知っているだけでは言うはずがない台詞を口にしている。
さらにシェイクスピアに至っては、
「シェイクスピア・・・! マスター、忠告だ。奴は絶対にやらかすぞ。今のうちに思考を奪うか命を奪うかした方が良い。よし、我は急いで毒を用意するから、汝はあやつを捕縛しろ」
と、Apocrypha時空での関係そのままの殺(ヤ)る気まで見せていて、これをどう捉えるかは・・・・・・主人公(あなた)次第であろう。