演:青柳尊哉
概要
『怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』の2期に登場したキャラクター。
本作では非常に珍しい名有りの男性キャラである。
外見を見ればわかる通り、ウルトラマンオーブの好敵手ジャグラスジャグラーをモチーフにしており、声もジャグラーを演じた青柳氏本人が担当している。ただし、ジャグラー本人が『怪獣娘』の世界に現れたわけではなく、彼の魂を宿した怪獣娘というわけでもない(そもそも男性だし)。
あくまで並行世界におけるジャグラーのそっくりさんであり、基本的にはただの一般人男性である。まあ、ウルトラシリーズでは別世界によく似たそっくりさんがいるというのはよくある話なので…。
劇中での活躍
第1話・第2話においてキングジョーの怪獣娘:クララ・ソーンのファンの1人として登場。キングジョーが「いつもありがとうございます」と挨拶していたことから、足繫くイベントに脚を運んでいる常連のファンであることが伺える。
イベントでキングジョーと対面するや、「今日もキラッキラですね!」「いつかキングジョーさんと夜明けのコーヒーを……」等と歯の浮くような(&『オーブ』ファンなら思わずニヤリとするような)キザな台詞を連発していたが、突如眼を赤く光らせ、身体から黒いオーラのようなものを放ちながら凶暴化し、暴れだしてしまう。
実は「最近悲しいことばかりで、大好きな友達からも冷たくされていた」為に生じた負の感情に付け込まれて、新種のシャドウであるシャドウミストに憑依されていたのだった。
遅れてイベント会場へ現れたガッツ星人に襲い掛かったものの、光弾を浴びせられて気絶させられ、その衝撃でシャドウミストを取り除かれたことで事なきを得た。
正気を取り戻したあとはキングジョーから「お怪我はありませんでしたか?」と手を差し伸べられながら声をかけられ、感激していた。
10話では、偽りのイベント情報でシャドウガッツを誘き出すための現場に何故か現れる。
「ここでおジョーさんに出会える予感が」と呟いていた為、どうやら第六感で察知したようだ。
素の彼はファンとしての節度を持っており、キングジョーが目の前に現れると一度は仰天するも、「今プライベートで……」と告げられると、彼女と遭遇したことをSNS上に拡散しないと告げ、秋葉原で行われるイベントに整理券が必要な事を耳にするや、急いで駆け出して行った。
余談
前述の通り声優は青柳氏本人が担当しているが、青柳氏は『ウルトラマンオーブ』放映当時に特番『怪獣娘の力おかりします!』に出演しており、この特番での共演をきっかけに本作へのゲスト出演が実現したものと思われる。
青柳氏が同作にゲスト出演することは放送開始まで完全に伏せられており(前日に行われた上映会の出席者にも放送終了後まで内容を絶対に口外しないよう緘口令が敷かれた)、何も知らずに視聴した多くのファンの度肝を抜くことになった。
また、収録時にも芦名監督は青柳氏が出演することをぎりぎりまでキャスト陣に黙っており、台本を見た際に初めてそのことを知って皆非常に驚いたそうである。そりゃそうだ。
本来は「ジャグジャグ」という名前で登場する予定だったが、許可が下りなかった為「JJ」に変更されたことが監督のTwitterで語られている。
また、前述の通りあくまで「そっくりさん」であることも語られているのだが、Youtubeで公式配信されている怪獣娘及び、『オーブクロニクル』の宣伝では「怪獣娘にも忍び寄る黒い闇」、「大好きな友達の冷たさはオーブクロニクルを見ればわかるぞォ?」などとあたかも両者が同一人物であるかのように扱われている。
「新キャラであるキングジョーやガッツ星人よりもよっぽど目立っていた」「色々あったけど、最後はジャグジャグに全部持っていかれた」という声も多く、ゲストキャラでありながら完全に他のキャラを食うほどのインパクトを残してしまった。
それもあってか、1話放送時には、Twitterのトレンドに一時期「#怪獣娘」が上がるという快挙も達成している(1期放送時にはネット配信限定のアニメということもあり、トレンド入りしたことは一度もなかった)。
さらには、とうとう彼の限定グッズまで販売されることが決まるという始末……。
チョイ役としてはあまりに破格すぎる待遇である。
彼が登場した時のBGMは、『オーブ』におけるジャグラーのテーマ曲のひとつ『ジャグラーの闇』のアレンジになっており、シャドウミストに憑りつかれた状態での戦闘シーンでは魔人態が発する禍々しい効果音が使用されていた。細かい。