概要
小説『HERO SAGA』の一篇『MASKED RIDER AGITΩ EDITION -HEAVEN'S DOOR-』に登場する犬型怪人。
掲載された媒体でその設定は異なっており、ホビージャパンに掲載された時の設定ではオルフェノク。書籍化されて掲載された時はロード怪人という設定に変更されている。
何方の設定でもこれといった特殊能力は秘めていないようだが、驚異的なスピードで移動する事で相手を攪乱し隙をついて襲いかかる戦法を得意としている。
この能力を活かしてライダーたちを翻弄するが、最後は真魚の未来予知により次に出現する場所を特定され、そこに向かって発射された『GXランチャー』の直撃を受け死亡する…。
しかしこの事が、間口正一がミラージュアギトへと覚醒する引き金になるとはその時は誰も知る由が無かった…。
それぞれの媒体での設定は次の通り。
ドッグオルフェノク
ホビージャパン掲載時に登場する犬の特性を備えたオルフェノク。
間口正一の飼い犬が死んだ際に覚醒したオリジナルオルフェノクという人間以外でオルフェノクに覚醒した特殊な存在。
『使徒再生』を行う触手で飼い主である間口正一をアギト(もしくは使徒再生したオルフェノク)へと覚醒させる。オルフェノクである為、GX弾を受け青白い炎を上げて灰になった。
(この時、諸事情によりG3を装着してGXランチャーを撃った為、反動に吹き飛ばされた氷川誠は気絶。オルフェノクの存在が知られることは無かったとされる。)
なお、この事が理由なのかは定かではないが、上記にあるように書籍化の際に下記の設定へと変更されている。
ドッグロード
『S.I.C.HERO SAGA VOL.2』に登場する犬の姿に酷似した超越生命体。
超能力者である間口正一の前に突如として出現し、まるで彼に寄り添い付き従いかのように共に行動するという、"アギトの力に覚醒した者=超能力者の抹殺"を目的としているロード怪人の中ではイレギュラーな存在。こちらはGX弾を受け、アンノウンよろしく天使の輪を出現させ爆死した。
なお、何故使命そっちのけで彼に付き従っている理由や目的は最後まで不明のままであった…。
余談
連載時ストーリー上で「オルフェノク扱い」されていた経緯には不明な点が多いが執筆担当の早瀬マサト氏に何らかの思惑が有った物と思われる(ギルスの解説に際し、能力の覚醒の経緯に「オリジナル」のオルフェノクとの共通項を指摘する件が有る)。
当惑したのはフィギュアの造形を発注した編集サイドである。「アギト」の犬怪人と言う事でロード怪人として発注したら、上がった原稿では『まさかの「オルフェノク」』である(この件は当時の読者コーナーでも大騒ぎになっていた)。
その後どのような議論が交わされたかは定かでは無いが、最終的に書籍版の内容に落ち着いている。