カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:諏訪部順一。
海の都(ヴェネディック)共和国でブレガ商会の私兵隊長を務めるサロス人。紆余曲折を経てマフムートやキュロスと行動を共にするようになる。
「どうぞ――ご存分に、ご主人様(パドローネ)」
人物
プロフィール
生年月日 | トルキエ暦46年/帝国暦422年8月10日 |
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身長 | 205cm |
初登場時28歳。
経歴
サロス王国に生まれる。
13歳で奴隷商人に売り飛ばされるが、その武人としての才能を見いだした海の都(ヴェネディック)共和国の船団長シルヴェストロ・ブレガによって148ドゥカートという高額で買い取られる。
その後海の都共和国でブレガ夫妻に世話され、ブレガ商会の私兵隊長として雇われる。
トルキエ暦70年にはスレイマンと出会い「目と耳(ギョズ・クラック)」に勧誘されるが、海の都の不利益になることはできないとして断る。
トルキエ暦75年6月以降は海の都を訪れたマフムートの従者として同行し、海の都を離れる。追放に際しては、他国に密偵と悟られぬよう国外追放の体裁が取られた。
性格・能力
海の都においてはその名を知らぬ者はいないほどの武芸者。さまざまな武術を会得しており、特に長身から放つ吹き矢を得意とする。身体能力・戦闘能力ともに極めて高く、ここぞというところで敵軍の重要人物と対峙するなどしてマフムートを助ける。
海の都共和国を祖国として愛し、とりわけ少年時代の自分を救ってくれたブレガ夫妻に対する恩義は強い。
商船に乗って央海(セントロ)を旅した経験から、人脈・知識とも豊富である。
物腰は柔らかく従者らしい態度で、マフムートを「ご主人様(パドローネ)」と呼んで付き従うが、その実態は、アントニオ・ルチオが統括する海の都共和国会の指令でマフムートの器を測るよう送り込まれた、いわば密偵である。
ただし母国への報告を後回しにするなど、マフムートについて個人的な興味を持ち始めている様子もうかがえる。その肩入れ度合いから、当のルチオからは「裏切り者」呼ばわりされるはめになっている。
エピソード
- 海の都人であること、またその密偵であることから、キュロスからは旅の同行者でありながら強い警戒心を抱かれていた。
- マフムートの指示で一行全員が女装をすることになったときは、積極的に女装と客の呼び込みを行うなど、ノリがよい一面も。
- 女性はみんな美しいと思っている。
- 好きな物は海。苦手な物事はない。
- 趣味は、武器など身の回りの物の手入れ。
- 眼窩周辺の模様は刺青である(幼少時に刺青を入れる民族の出身であるため)。
- 個人の戦闘能力は、80人超登場する作中キャラクターのうち、アントン・アダムとほぼ同率1位と設定されている。