ベベノム
べべのむ
基礎データ
概要
初登場は『ウルトラサン・ウルトラムーン』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
UB:STICKY(スティッキー)というコードネームで呼ばれている。
そして、ウツロイドと同じく第7世代で初となったどくタイプの伝説級2匹目である。
子供のエイリアンのような姿をした紫色のポケモンで、異形且つ異質な者ぞろいのUBの中では、従来のポケモンに近いかわいい姿をしている。
デザイナーのジェイムズ・ターナー氏曰く、名前の由来はBaby(赤ん坊)+Venom(毒)。
粘着性の高い毒液が詰まった大きな頭部を持ち、戦闘時はこれを頭の毒針から発射する。
その毒液をイタズラ感覚で相手にぶっかけケラケラ笑うという小悪魔的な面もあるが、感情豊かで知性が高く、長く接すると人の言葉も理解できるらしい。
危険性ばかりが取り上げられるウルトラビーストとしては、この性質は非常に珍しい。
そのため故郷の世界「ウルトラメガロポリス」では、御三家のような人間のパートナーポケモンの代表格として親しまれ、出身者のウルトラ調査隊も手持ちとして繰り出してくる。
但し実際に繰り出してくるのは2戦目からであり、ロトム図鑑にもしっかり「見つけた数」として追加されてしまう。
そもそもパッケージの時点で名前バレしており、折角のコードネームが全く機能していない。ウルトラビーストとしての特異性とは一体……。
ウルトラネクロズマを撃退後、主人公を気に入ったベベノムをもらうことができる。1ソフトで入手できるのはこの1匹だけだが、受け取るのはいつでも構わない。
ブロックルーチンは適用されていないため、後に公式から配信されるまでは、一部のプレイヤーが色違い個体の厳選を繰り返していた。
アニポケのベベノム
CV:愛河里花子
サン&ムーン55話ラストで初登場。その後の「ウルトラガーディアンズ編」のキーパーソンであり、新OP「未来コネクション」はベベノムが主役の内容となっている。
61話でアローラ地方に現れ、マッシブーンと戦っていたサトシのピカチュウが放った10まんボルトの光に強い興味を持つ。
67話ではその事を思い出しピカチュウを誘い出して仲良くなるが、探しにきたモクローにピカチュウを襲っている敵と勘違いされて攻撃を喰らいそうになり、驚いて彼を毒に犯してしまう。
ピカチュウからも敵視されたが、すぐに涙目で弁明しモクローを運ぶために協力。その後サトシ達とも出会い、ルザミーネによって「ベベノム」と名づけられた。
とてつもなく無邪気かつやんちゃな性格でイタズラ大好き。サトシ達に困ったハプニングが起こると大声で笑っている。
ピカチュウの電撃が出す光にいつも見惚れており、ピカチュウの事も大好きでよく彼に全力ですり寄っている。嬉しくなると逆さに浮いてクルクルと横回転する。
その底なしぶりに不気味さを感じるポケモンもいるが、上記のモクローの件や、惹かれたZパワーリングをあげられないと言われて渋々納得したりと、良識や責任感が無いわけではない。
味覚や食性も従来のポケモンと大差はないようで、頭から吹き出す赤と青の毒液によるイタズラ描きも好んでいる(技として出す毒とは違い、無害)。
また、異質な生物である事を表現するためか、やたら声が甲高いのが特徴。それについては賛否が分かれており、何より愛河さんの声帯が心配である…。
ほしぐもちゃんのように一時預かりかと思ったら、ウルトラボールに自ら入り正式にウルトラゲット。故郷へのホールが見つかるまでという約束で共に暮らすことになった。
サトシが性別不明の伝説ポケモンをゲットするのは放送21年目で初であり、どくタイプはカントー編のベトベトン以来となった(保護理由での帯同は過去にオレンジ諸島編のラプラスがいる)。
サトシ達の事はもう一つの家族として認識しているものの、何かしらの目的を持って異界からやってきた事を回想で匂わせており、時折描いたものに悲しい表現が混ざっていたりもする。
それはアローラに伝わる"かがやきさま"についてらしいのだが…
それは突然として現れる。アローラの大人達がやる気を失くし自堕落な状態に陥り、エーテル財団の面々も同様で日輪の祭壇にガーディアンズが集結時にルナアーラと追撃してきたネクロズマに遭遇。月蝕ネクロズマに寄生されたもののZリングの力で回復し、日蝕ネクロズマになったソルガレオを救いに再びウルトラホールの向こう側へ赴いた先がべベノムの故郷であった。
彼の故郷はネクロズマの恩恵によって自然豊かな世界であったが、隕石落下から世界の破滅を救う為にネクロズマは立ち向かったが、全ての力を使い果たし眠りにつき、その影響もあって世界が黄昏よりもなお暗い暗黒の世になり、無数の仲間と兄弟達が寄り添わなければ弱体化する状況下になってしまう。
この状況を打破する為にべベノムはウルトラホールの先にあるアローラへとひとり旅立ったのである。